Lは舌をやわらかく使おう

前回にRの発音をやったので、今回はLです。

rを出す時は、舌に力を込めて、口の中で巻いたり引いたりして位置をキープするのですが、l を発音するときはそれとは真逆で、できるだけ舌を脱力させておくのがコツです。

では、実際にやってみましょう。

舌を前歯の裏に軽く押しつけるように置きます。
このとき、なるべく舌に力を入れないようにします。

その状態であいまいに「ウ」と言います。

そうすると、声が舌によって遮断されますよね。声はわずかに開いた舌の両側からかろうじて出てくるので、とても曖昧な音になるはずです。

わずかに舌が震えるので、携帯のマナーモードのような音に聞こえるかもしれません。

日本語に慣れた脳にとっては、言葉とは認識しにくい音なので、「これは l という音だ」と、意識して発音練習して下さいね。

そして、単語や文章を音読するときに、音と意味を結びつけるように音読するうちに、「脳がこれは英語の l である」と、認識してくれるようになります。

love , late ,look, lucky・・・

舌を脱力する方が、音を遮断する舌の面積が大きくなるので、よりネイティブっぽい音になりますよ。

アルファベットのL(訓読み)は、口を横に引っぱって「エ」といったら、すかさず舌を前歯の裏に付けて「ウ」と言います。舌が前歯の裏に着いた状態で完成です。

これができると、日本語の「らりるれろ」との違いがよくわかると思います。

「らりるれろ」は、舌を前歯の裏につけてから、舌に力を入れてしっかり弾いて出す音です。lの発音とは全く違います。

あなたがもし学生なら、ALTの先生に発音してもらって、口の形や舌の位置を観察して、自分でも鏡で確認してみて下さい。

私は、「レイダース」という映画の中で、ハリソン・フォードの口元を見て「ああ、Lってこんなふうに舌を使うのか」と納得してはじめて習得できました。

発音は、見て、聞いて、自分でやってみて、何度も繰り返して自分のものになります。(五感をフルに使うと、脳のネットワークが強化されるそうです)

英語では、母国語のことを、「mother tongue(お母さんの舌)」というくらい、舌の使い方は大事です。

日本語にはない舌の使い方をするので、慣れないうちは大変かもしれませんが、筋トレみたいなものですから、楽しんでやってみて下さいね。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?