FとVは、唇を噛まない?

前回までのおさらい。

t と d の発音は、舌の位置が同じで、無声音か有声音の違いだけの音でしたね。

p と b は、唇を使って息を出す破裂音のコンビでした。

今回の f と v は、唇と歯を使います
よく、f は「下唇を上の歯で噛んで」と指導されることがありますが、がっつり噛んでしまうと、不自然になってしまう場合があります。

実際にやってみると分かると思いますが、強く下唇を噛むと、出したいはずの息が、上唇と歯茎の間にできた空間に溜まってしまうんです。

f は、上の歯と唇で息を遮断し、微妙に触れ合った歯と唇のすきまから息を出す音です。

v は、その息の出し方であいまいな「う」を言えばOKです。すると、唇が振動するのがわかりますね。

上の歯の方が振動する、という場合は、強く噛み過ぎているときです。

下唇の内側に、前歯をちょんと乗っけるくらいの感覚でいいと思います。

これは、唇の形にも左右される発音で、実際ネイティブでも five の発音が苦手な人もいるくらいですから、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。

昔、「ビバリーヒルズコップ」という映画の中で、エディ・マーフィーが「ほら、"five thousand "。正しい発音だろ?」と自虐的に言うシーンがあって、観客の中に一人だけバカ受けして大笑いしている人がいたんですけど、きっとネイティブだったんでしょうね。

あまり気にしなくてもいいけど、コツをつかめばちゃんと出せる音なので、やってみて下さいね。

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