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noteを書く理由。

1.辛いことしか思い出せなくなったから。


2022年6月。
僕は、会社を辞めました。
自分で選んだ第一志望。好きな会社でした。

職場から遠く離れた場所に新しい部屋を決めて、退路を断ってから退職届を提出しました。
理由は、そのうち書くと思います。

晴れて自由の身になりました。

もう会社員じゃない。
仕事がテトリスのように降って来ることもない。
時間に追われることもない。
一日中、寝てたっていいんだ。

やっと掴んだ自由な時間。
すごい開放感のはず。
なのに、楽しめない自分がいました。

ストレスが心に染み付いてしまって、消えてくれない。
習慣になったマイナス感情ゲームから抜け出せない。
仕事が降って来なくなった空から、過去の辛い思い出が降って来ます。

中学校。小学校。保育園。
そんな昔のことなんか、思い出してもしょうがない。
わかってるけど、止まりません。

こういう時は、どう解消してたんだっけ。
オートバイ。ジェットスキー。パラグライダー。
そっか。
怪我したから、もう乗れないんだ。

身体を動かさなくてもできること。
瞑想。温泉。読書。映画鑑賞。
効果はあるけど、没頭してる時間が終わるとすぐ、辛い感情に襲われて暗い気持ちになる。

いい加減、腹が立ってきました。
もう、逃げるのは嫌だ。
正面から立ち向かって、ぶっ飛ばしてしまえばいい。

具体的には? どうする?
次々と襲ってくる過去の思い出。
捕まえて、書き出してしまおう。
順番なんかどうでもいい。
誰かに読ませるわけじゃないんだから。


2.誰かの役に立てるかもしれないから。


思いつくままWord に書いているうちに、noteに出会いました。
ペンネームでいい。
しかも無料。
ここなら、投稿するのもいいかもな。

無名のおじさんの暗い思い出なんか、誰も読んでくれない。
それでもいい。
書いて、投稿してしまおう。

1ヶ月後の朝。
目覚めて、左足の痺れを感じました。
いつものことです。

窓から青空が見える。
フライトコンディション良さそうだな。
パラグライダーのグループLINEが賑わってる。
今日の雲底予想は2,000mか。
僕はもう、飛べないけどな。

心の中から声が聴こえました。
「普通じゃない?」
なに? 意味がわからないよ。
「飛べないって、普通だよね。」
そうだね(笑)。
「怪我して飛べなくなったけど、飛べる方がむしろ、普通じゃないよね。」
そうか。人は飛ばないのが普通なんだ。普通に戻っただけか(笑)。

ベッドに寝たまま、スマホのnoteを開いて、今思ったことをそのまま書きました。

そんな記事に、泣いてくれた人がいたんです。

ありがとうございます。
びっくりしました。
嬉しかったです。

ただ思ったことを書いただけなのに、感謝してくれる人がいる。
こんな無名のおじさんの経験でも、誰かの役に立てるかも知れない。

noteに書く理由が、増えました。

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