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採用担当、育休より復職!!

こんにちは!ウイングアーク1stの人材獲得部門、Talent Attraction & Acquisition部のミナミです。いつも採用広報ブログを読んでくださりありがとうございます!

今回は、投稿者である私自身の育休談になります。普段私は人材獲得部門のチームリーダーとして、また一児の新米パパとして、フルリモートで働きながら仕事と育児を楽しんでいます。先月5月1日から1か月間、育児休業を取得し、先日チームに戻ってきました。貴重な経験になったと感じたので、綴らせていただきたいと思います。

父親として、人事として、すごくいい経験になった

世の多くの「育休エントリー」にもある通り、育休期間はものすごく学びと気づきあふれる時間でした。イギリスの高名な経営哲学者チャールズ・ハンディは、人生には「4つのワーク」というものがあり、そのバランスがキャリアを幸せなものにする、という考え方を提唱しています。

キャリアにおける4つのワーク
賃金を得る「有給ワーク」
家庭の維持の「家庭ワーク」
社会に参画して貢献する「ギフトワーク」
学びを深める「学習ワーク」

出典:チャールズ ハンディ (著)
『パラドックスの時代―大転換期の意識革命』

今回の育休期間は、私にとってそのバランスを見直し、家庭、ギフト、学習の各ワークにしっかりと向き合う機会になりました。

赤ちゃんと四六時中いっしょに過ごすというのは、ものすごく神経と体力と集中力を使います。毎日の家の掃除、子供にミルクをあげて、泣いたら抱っこしてあやし、お風呂入れに離乳食、夜の寝かしつけ。夜中は3時ごろに泣いて起きるので、眠い目をこすりながらあやしてまた寝かせます。
晴れの日はベビーカーを押して公園に散歩に行ってみたり、そこで出会ったパパ・ママさんたちと雑談してみたりしました。
 
子供が寝ている間は、時間が多少ありますから、妻とゆっくり将来のことについて話したり、噛み応えのある本を読んでみたり、普段仕事をしていると流れたりこぼれ落ちたりしがちなことにも、丁寧に向き合ってみました。復帰した今も、先の4つのワークのバランスを意識して生活することで、なんだか人生が整う感じがしており、すごくいいなと感じています。

また、今回育休を取るにあたり様々な感情がわき起こりました。1か月間仕事をしない、という経験は社会人になってからさすがに初めてのことでした。家族と日がな一日過ごせて幸せな気持ちの反面、現場から離れる寂しい気持ち(*)や、戻って取り残された気持ちにならないだろうかとか、戻ってすぐにパフォーマンス高く立ち上がれるだろうかなど、ややネガティブな感情になったこともありました。

私自身についていえば、結果的にはそれらは全て杞憂に終わったわけですが、これは産育休当事者特有の感情体験だと思います。それに自分自身が直面し向き合った経験は、人事として制度設計をしていくうえで、あるいはマネージャーとしてチームを預かる立場として、仲間が同じ環境に置かれたときに、共感したり力になれる糧になったら良いなと感じました。

*文化人類学者の小田博志によれば、仕事の「現場」には、「現在進行形」「予測不可能性」「即興性」「具体性」「複雑性」の5つの特性があると指摘しています(『エスノグラフィー入門 <現場>を質的研究する』)。

この言語化はすごく納得しました。私たちが日々生きている「現場」というのはまさにそのような性質ゆえ、楽しさと苦しさが同居する魅力的な場所であり、それが離れる寂しさの理由なんだと思いました。

会社とチームのサポートがありがたかった

ウイングアーク1stでは、男性社員の育休取得について、政府や行政の公的サポートに加えて、当社独自のサポート施策を導入しており、それが本当に手厚くて助かりました。

当社の独自支援内容(概要)
・対象は、勤続1年以上の男性社員
・休職期間中の固定基本給の20%分を「お祝金」として賞与時に加算支給※
・賞与は欠勤控除なしで支給※
※ただし対象期間の上限設定あり

社内資料より要約

日本での育休取得においては、無給となった期間に対して給付金など様々な制度を利用することで、休業前の手取りの7~8割程度をカバーすることは可能であるものの、一般的には育休取得によって収入が減少します。ですが、当社の男性育休サポート制度は、公的サポートにプラスする形で、休業前の手取りがほぼ担保できるよう設計されています。(ただし、育休制度においては給付金の上限や社会保険の免除ルール等、様々な要件がありますので全額補償を約束するものではありません。)

このほかにも、子供が生まれたときに、会社からのお祝金が支給される制度もあります(第一子:10万円、第二子:20万円、第三子:30万円、第四子:100万円)。

また、当社の男性育児休業について、直近の状況は以下の通りです。

「取得率」53.8%(男性の取得対象者に占める取得者の割合)
「平均取得日数」60.4日

2022年度実績

厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、社会全体でみれば近年の男性育休取得率は13.97%。取得日数の平均については公的なデータがありませんが、民間の保険会社調べでは、平均30日程度という報告もあるようです(*)。

*出典:2022年11月21日付_日本経済新聞_「男性育休、取得日数は9日増」

ありがたかったのは経済的な支援にとどまりません。チームからの業務面、精神的なサポートにも恵まれました。当初、自分がいない間に業務を受け持ってくれるメンバーや上司への負担が増えることに、申し訳ない気持ちもありました。また、チームリーダーの自分が抜けても回るだろうかという気持ちも少しありました(今となっては全くの杞憂でしたが(笑))。チームの献身的なリーダーシップとフォロワーシップで、休業前1か月くらいの期間で、私がいない間の業務の切り分けと分担、引継ぎがスムーズに進んでいき、安心して休める環境を整えていただきました。

嬉しかったこと

6月1日。復職初日の朝10時。この日は育休に入る前に、自分から上司との1on1をスケジュールに入れてありました。久しぶりにまたチームで働けるワクワク感とともにZoomを起動すると、そこにチーム全員がいて、温かく迎えてくれました。サプライズで人事全員からの寄せ書き(以下)があり、それがZoomの背景になっているという演出・・・!


寄せ書きって心にしみますよね。

温かい出迎えに、またいい仕事をしよう、最高のチームで、最高の採用成果を出していこうと、決意を新たに再び歩み始めたのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。ささやかなこの体験談が、誰かの安心や勇気につながれば嬉しいです。

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