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注目!の「時間生物学」を掘り下げる。

最近、注目されている体内時計の仕組み。

生体には,体内時計が存在し,種々の生体リズムを 制御している。
約 1 日の変動リズ ム、いわゆる概日リズム(サーカディアンリズム)」。
ヒトの場合、24時間とちょっと。
そのちょっと分を毎朝起きた時にリセットすることが大事。
太陽の光を浴びることが最も強力な作用を示す。

最近は、この体内時計のメカニズムが、様々な領域で明らかになってきている。

(1). 時間栄養学
「体内時計」を考慮に入れた栄養学のこと。
時間による栄養の吸収・分布・代謝・排泄等に関わる。
栄養効果が時刻によって変化するといった内容や、
栄養素や食品成分によって体内時計が変化するといった内容を明らかにしている。
ここ数年で急速に発展している新しい学問分野であり、日々、新しい知見が蓄積されていて、注目を浴びている。

(2). 時間運動学
体内時計と運動との相互作用を研究している。
時間による筋収縮・血流・神経活性等に関わる。
一般的に運動のタイミングとしては,体温が高い夕方で,
筋肥大,抗肥満,運動パフォーマンス運動効果が大きいことが知られている。

朝型タイプの人と夜型タイプの人では最高のパフォーマンスが出来る時間帯が異なるので要注意。
例えば、
朝型や中間型の人では自転車漕ぎのパフォーマンスは午後3-5時頃が一番高いが,
夜型の人では午後10時頃が一番高い。

(3). 時間薬理学
時間生物学と栄養学をオーバーラップさせた研究。
時間による吸収・分布・代謝・排泄等に関わる。

薬の 効き方を決定する薬の体内での動き方や、
薬に対する生 体の感じ方も生体リズムの影響を受けると言われている。
従って投薬 タイミングを考慮することにより医薬品の有効性や安全性を高めることも可能と言われている。

一人ひとりの生体リズムは異なる。
また、年齢や環境、ライフスタイルでも、そのリズムは変わり続ける。

体内時計との相互関係を理解しながら、日常の行動とリンクさせていく
食事、栄養、運動、睡眠、薬….

このように体内時計に関わる研究「時間生物学」は今後も新たな事実を解明していくことになると思う。

そうなれば、自分の体内時計やリズムを活かして、
「もっと楽で、効果的、パフォーマンスの高い生活」を実現していくことができると期待している。

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