芳賀宏

1991年、産経新聞社入社。オウム真理教事件取材〜警視庁捜査一課担当〜サンケイスポーツ…

芳賀宏

1991年、産経新聞社入社。オウム真理教事件取材〜警視庁捜査一課担当〜サンケイスポーツでは2003年ラグビーW杯〜2006年サッカーW杯〜プロ野球担当〜2017年WBC〜2019年に早期退職〜日本野球機構(NPB)広報室〜2021年から長野県立科町・地域おこし協力隊

最近の記事

「ズレズレなるままに」結局、話題はヒボーチューショー?

 パリ五輪もいよいよ終わり。それにしても、今回どうしても気になったのは「誹謗中傷」かな。負けた選手への執拗な攻撃、レポートするタレントさんへの悪口雑言、果てはアナウンサーの服にまでイチャモン…。なんかそんな話題ばかり目についてしまいました。  JOCや各競技団体はもちろん、選手個人まで「やめてください」ってアピールしなきゃいけない世の中、ちょっとオカシイとは思いませんかね?  以前はそこまで騒がれていた記憶がないのですが、思い出したのは去年の阪神タイガースキャンプ(宜野座

    • 「ズレズレなるままに」マイナー競技の悲哀

       日頃はスポーツの話なんかしない人も「見ました〜!」なんて声を弾ませておりますな、パリ五輪(新聞記者上がりはどうしてもこう書いてしまう)。  28年も記者稼業をやって、そのうち半分以上はスポーツに携わり、ラグビー&サッカーW杯(この表記も記者っぽい)、WBCにも行ったけど五輪の現場はついに行きそびれました。デスクとしてはロンドンとか3大会扱ったけど、やはり思い入れが薄いのです。  さて今回も色々と起きていますが、まぁそれぞれ意見があっていいと思います。  気になるのは、競技

      • 「ズレズレなるままに」解任騒動って期待の証し?

         ラグビー日本代表はエディ・ジョーンズさんがHCとして帰ってきたものの、テストマッチはイングランド、ジョージアに続いて21日のイタリア戦にも14-42と3連敗でした。もちろん、取材したことあるリーチ・マイケルを除けば、知らない選手ばかりだけど、チームディレクターの永友さんと補佐の廣瀬さん、ドクターの高澤先生とまだ知り合いもいるから、頑張ってほしいと遠くから見ています。  ところで、東スポさんの記事を読んだら早くも「エディ解任論」が起きているとか。 勝負の世界だから致し方な

        • 「ズレズレなるままに」松本サリン事件

           ちょっと前の話で恐縮です。6月27日、松本サリン事件からもう30年も経ってしまった。確か、明け方に呼び出されて東京からハイヤーで現場に向かったっけ。  色々あって現在、長野県に住んでいるわけですが、ことしは30年ということでローカル各局が特集をやっていたので、全部ではないけど見てみました。その中で気になったのは、当時の捜査一課でちょっとだけ化学的知識があった元捜査員の話。サリンと判明し、原材料の販売ルートをたどってオウム真理教にたどり着いたという内容のものです。 松本、

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          「ズレズレなるままに」出入禁止

           大谷翔平選手を巡り、日本テレビとフジテレビがドジャースから取材パスを凍結されたそうな。なんでも、ロスの新居を事細かに報じたからだとか…。  昔を知っている人なら覚えているかもしれないけど、かつて「プロ野球選手名鑑」には選手の住所まで公然と掲載されておりました。今の若い人からすると考えられないと思うけど。  ちなみに、記者にも「東京運動記者会」の名簿があって住所も電話番号も掲載されていたけど、さすがにテレビの女性アナは局付けになっていたような記憶です。  さて脱線したけど

          「ズレズレなるままに」出入禁止

          「ズレズレなるままに」注目されて辞めた人、これからの人

           note、ずいぶんサボってました。  さて、スポーツ紙のコタツ記事。元日本ハムの斎藤佑樹さんがテレビ番組の「アナザースカイ」で語ったことを書き起こしておりました。 斎藤佑樹さん、正直なところあまり取材したことありません。一度だけ、よく覚えているのは、彼がファームのヤクルト戦(戸田)で投げたとき。すでに、あまり注目されなくなっていたと思うけど取材者は私だけ。甲子園、六大学はもちろん、ハム担当もやっていないから面識はありません。それでも「少しお話伺ってもいいですか?」と声が

          「ズレズレなるままに」注目されて辞めた人、これからの人

          「ズレズレなるままに」記者の力量と食い込み度合いが分かる『悼む』

           先日、元横綱の曙が亡くなりました。相撲担当歴はないんだけど、実は浪人生時代に先代の高見山(東関親方)さんにスカウトされそうになった経験があるもんだから、後々、酒飲み話で「アノとき入門していたら、オレ、曙の兄弟子!」なんて馬鹿な会話したものです。  さて今回はそんな話じゃなく、著名人が亡くなると掲載される『悼む』といった記事のこと。元所属のサンケイスポーツも、先輩が曙さんの『悼む』を書いてました。「そうだったんだぁ〜」という内容もあったんだけど、ふと思い出したのは同期の顔。

          「ズレズレなるままに」記者の力量と食い込み度合いが分かる『悼む』

          「ズレズレなるままに」多士済々? オオタニさんに便乗する人たち

           今月、5年ぶりくらいにソウルに行きました。メシ喰いに行っただけなんだけど、仁川国際空港を離れて1時間しないうちにドジャース御一行サマの到着だったようです。ニアミスで済んでよかった…なんて思っていたら、まさかの事態に発展したのはご存知の通り。  さて、あれ以来テレビつければ「オオタニ」「イッペイ」だらけ。さすがに「オオタニハラスメント」なんて言い方する方もいるみたいだけど、確かにちょっと辟易とするのも正直なところです。  本人のステートメントか出ても「まだ疑問がある」っての

          「ズレズレなるままに」多士済々? オオタニさんに便乗する人たち

          「ズレズレなるままに」やっぱり「。」にはモヤモヤする

           まったくドラマを観ないけど、最近の「不適切にもほどがある」なるものが話題になってることくらいは、なんとなく聞き及んでますよ、世間ズレしたオジサンでも。  なんでも昭和感が炸裂して、その世代に受けるそうな。確かに昨今のコンプラ重視の言葉遣いは、ちょっとやり過ぎじゃないかと思うわけです。息苦しいよね。もちろん「昔はよかったけど、今はダメ」ってあるでしょう、それが差別的だったりすれば。ただ、新聞にいた身とすると少しビビり過ぎじゃない?  確かに言葉自体、昔とは意味が変化したり使い

          「ズレズレなるままに」やっぱり「。」にはモヤモヤする

          「ズレズレなるままに」大谷結婚でホッとした人たち

           実に上手いなぁと思います、大谷翔平さん。逃げたり、隠したりすると追いかけるのが犬と記者の習性です。 だから自分から切り出してしまえば、そこで終了。週刊誌なんかは相手探しに奔走するかもしれませんが、少なくともスポーツ紙やテレビはこれ以上、手を出せなくなります。取材拒否にあったらマズいからね。マスコミ嫌いの大谷さんだからこそ、先手打ってきたんでしょうか。  今回は慶事だから並べて評するのは申し訳ないけど、取材対応は“先手必勝”に限るんですよ。不祥事とかスキャンダルで失敗したひ

          「ズレズレなるままに」大谷結婚でホッとした人たち

          「ズレズレなるままに」野球界の正解って?

           海の向こうから「今日のポルシェは…」ってな話題ばかりで、なかなかプロ野球のキャンプ情報の扱いが少ない。そう思ってネットを見ていたら、中日の涌井秀章投手に関する中スポのコラムを拝読しました。書いたのはずいぶん前に移籍した元サンスポの同僚記者、頑張ってますな。  さて涌井さん。「シート打撃に登板して、ここまで約500球が全部まっすぐ」という話。彼曰く「まっすぐが一番しんどい。それが一番身につく」。さらに「困ったらアウトロー、いつでも投げられようにしたい」とも。  記者も書いてい

          「ズレズレなるままに」野球界の正解って?

          「ズレズレなるままに」テイラー・スウィフトやオオタニが悪いわけじゃないんだけど…

           先日のスーパーボウル、久しぶりにガッチリとテレビ観戦しました。昔はTBS、その後は日テレが地上波中継していた気がするんだけど、G+だけってちょっと寂しい(他もある?)。アメリカじゃダントツ人気でも、日本はそれほどじゃないんだなと改めて感じもするわけです。  試合は連覇がかかるチーフスと古豪復活が期待される49ers。前半はディフェンス合戦だったけど、最後は延長で逆転タッチダウンと劇的な展開は面白かった。スタンドにはモンタナがいたり、表彰式にエルウェイの顔が映って、ちょっと嬉

          「ズレズレなるままに」テイラー・スウィフトやオオタニが悪いわけじゃないんだけど…

          「ズレズレなるままに」久しぶりの海外で思い知ったニッポンヤバイ

           ちょっといつもと違うこと書きます。  先月、久しぶりに海外旅行しまして。いや、実際は去年3月に台湾には行ってるけど、行ったことなかったのでトルコに行きました。飯も美味いし、学ぶもの、見どころも満載ですが、そんな話じゃありません。物価高の話です。 当初は知り合いのいるアメリカか女房が行ったことないドイツ…なんて考えたけど、あまりの物価高に見送ったわけです。そこでトルコ。  為替が大暴落、もちろん物価もそれなりなんだけど、まだマシって判断。 直行便じゃない格安の航空券買って

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          「ズレズレなるままに」キャンプイン 一番、景気のいい季節に記者は…

           なんだか、あっという間に1月も終わります。プロ野球は2月1日のキャンプインで、いよいよ2024年シーズンに入ることになります。  よく知られているのが、「プロ野球選手には3度の正月がある」って話。もちろん元日、2つ目がこのキャンプイン、そして開幕日。ベイスターズの野村弘樹さんは、開幕日は律儀に「尾頭付きの鯛」を用意したって言ってたし、「赤飯」を炊くって人もかなりいたなぁ。いつもはだらしない担当記者も、この日ばかりはスーツが不文律でした。  ところが、キャンプインの正月は意外

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          「ズレズレなるままに」野球殿堂入り

           今年の野球殿堂入りが決まって、プレーヤー表彰では谷繁元信さんと黒田博樹さんに決まりました。  もちろん記者投票もあって、MVPの野球記者歴5年以上に対し、殿堂は15年の経験を要します。それでも、やっぱり毎回出てくるのは「なんで◯◯が入らないんだ? 記者はどうなってんだ!」って議論ですな。今回でいえば掛布雅之さんでしょうか。正直、これは難しい問題なんですよ。そのときのノミネートされた顔ぶれとか、「プレーヤーじゃなくエキスパートで取れるのでは?」なんて状況もあったりして。そり

          「ズレズレなるままに」野球殿堂入り

          「ズレズレなるままに」誤報 飛ばし 捏造

           日刊スポーツの「人的補償は和田毅」って記事が物議をかもしているようですね。 最初に言い訳しておくと、真偽の程は分かりません。そこで、元記者として想像してみたわけです。  ネット界隈では「誤報」という表記が飛び交っていますが、結果として違う答えなら広義では誤報かもしれません。ただ、一部で同じように類推している野球評論家さんもいまして、コレはやはり「和田」で事態が動こうとしていた気がします。もちろん、鷹も獅子も「最初は和田でした」なんて言わないでしょうけど、和田にも甲斐野にも

          「ズレズレなるままに」誤報 飛ばし 捏造