私のミッションステートメント 2023年1月版
新年の計画は、立てていません。今後30年の計画として「ミッションステートメント」(自己の使命を宣言する、という意味)があるからです。
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「7つの習慣」の第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」です。
これは「すべてのものは二度作られる」原則に基づいています。家を建てるには、まず家の設計図を作ってから建てます。いきなり木材を切り出しても、家はできません。
人生の設計図が、ミッションステートメントです。
ミッションステートメントは、少しずつ編集しています。自己の変化や、新たな発見で、変化せざるを得ないのです。この年末年始には、これまでに赤を入れたところを反映し、構成を見直しました。
せっかくなので、私が手帳に書いている実際のミッションステートメントを、テキストにしてみます。
私個人から共同体へ広げていく
ミッションステートメントは、以下のように構成しています。
私個人
私人
公人
共同体の一員
最初に自己があり、そこから段々と距離が遠くなっていきます。
私個人が最重要であり、プライベート、公と優先順位が下がっていきます。私がいちばん大事です。こう書くと誤解されそうですが、まず自身が健全でなければ、ミッションステートメントもへったくれもないのです。
家庭と仕事の優先順位を誤らないため「私人」「公人」という順番に。最後の「共同体」とは「嫌われる勇気」を読み、影響されてここに加えました。
では、実際のミッションステートメントを以下に。
私個人
抗老化と健康寿命の最大化
私は、身体を鍛える。同じ熱意で、休息する。
私は、予防医療に努める。
私は、6時に起き、22時に寝る。
私は、加工食品と酒を避け、植物性の食事を取る。
自由な精神
私は、何を信じるか、自分で決める。
私は、どう時間を使うか、自分で決める。
私は、怒らず欲さず、今この瞬間を自分で決める。
学びと挑戦と創作
私は、好奇心が駆り立てるまま、学び、知る。
私は、熱狂して、新しいことに挑戦する。
私は、夢中で文章、写真、動画を創作する。
私人
◯◯の夫 (◯◯は妻の名)
私は、彼女を愛する。
私は、彼女への愛を、言動、態度、かたちで常に表明する。
私は、未来のために、彼女と歩んだ道を振り返る。
私は、彼女との家庭をより良く保つため、親族(◯◯家、両親、弟妹)と交流する。
友人
私は、オフの友人、ネットのフォロワーと、交流そのものを楽しむ。損得を考えない。
私は、他者を気難しい敵とせず、下に見ず、畏怖せず、隣人として接し、横の関係を築く。
公人
A事業 (機密事項を含むため割愛)
B事業 (機密事項を含むため割愛)
クリエイター
インスタグラム techou_daisuki私は、ノートで生活を改善し、そのようすを写真と文章でシェアする。
ブログ(割愛)
YouTubeチャンネル(割愛)
経営者
数字を把握し、それぞれの事業で利益を出し、会社を存続させる。
新しいことに挑み、事業にできないか試みる。
共同体の一員
マンション、町、市、県、日本、人類、地球
過去と未来
生物、無生物
宇宙
私のミッションステートメントの解説
可能な限り具体化する
以上が、私のミッションステートメントです。この生で何に取り組むのか。それを、明文化したつもりです。
長期的なテーマゆえに、抽象的になるきらいがあります。だから、可能な限り具体的なタスクに落としこみやすいよう、意識しています。
たとえば「抗老化と健康寿命の最大化」。もう一度、見てみましょう。
ここまで具体化すれば、ただ「健康でいる」と書くよりは、実践しやすいはずです。
このリフィルの後に、日々の睡眠時間や体重の管理、ワークアウトやランや禁酒などのハビットトラッカーを綴じています。本当にこのミッションに取り組んでいるかは一目瞭然です。
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「抗老化と健康」は具体化しやすいミッションでした。しかし「自由」はどうでしょう。これは難題です。
考え続けて文章を磨き抜く
私は会社勤めをして誰かに管理されるのが嫌です。約30年間、そんな自分にタガをはめてがまんし続けましたが、結局は辞めました。
これは生来のものですから仕方がありません。自由でいたいのです。
しかし自由とは何なのでしょう。
もう一度、ミッションステートメントの該当部分をあげてみます。
考え続け、この文章を磨き抜きました。これが、私の自由です。ここまで明文化すると、具体的なタスクにつなげられるのです。
これを書いたリフィルは、私の手帳で一番のお気に入りです。読むたびに、心が安らぎます。
この肉体がすべてのベースだから
このミッションステートメントは、上位ほど私に近く、かつ重要です。つまり「健康」が最重要です。
2022年までは「自由な精神」が最上位でした。それを見直したわけです。
肩が凝るだけで、デスクワークが辛くなります。腰が痛むと、座っていることさえできません。歯が痛むと、すべてのミッションがどうでもよくなります。
健康を損なうと、長大な時間と意志が失われます。自由も失います。健康を維持し、肉体を充実させることが、すべてのミッションの達成への近道なのだ、と気づいたのです。
愛を言葉と態度で表明する
「健康」「精神」「挑戦」は私だけで完結するので「私個人」の章にまとめました。その次に、プライベートにおいて、周囲とどんなコミニュケーションを取るのかを書いたのが「私人」の章です。
家族愛とはなんでしょう。「言わなくてもわかるだろう」は禁じました。まずは言わなくては、始まりません。
不思議なことに「あなたを愛していますよ」と口にするのは、敗北のような気がしませんか。恋愛の最初期の、情熱が燃えている短い期間を過ぎてしまったら。
だから「言わなくてもわかるだろう」はとてつもなく便利なのです。
実際には、愛を言葉で表すのは、敗北ではなく勝利です。怠惰な自己への。そして、戦いは続きます。口で言うだけではだめなのです。
だから、彼女との家庭を平穏に保つため、キッチンの排水口と、風呂の排水口を徹底的に磨きます。トイレの便器も床も磨きます。洗濯して、干して、取り込んで、畳みます。
ほら、これはやはり自己との戦いでしょう。
公人 そして共同体へ
「私人」の次には、経営者やクリエイターとしての私である「公人」です。実は、ここはまだ洗練されていません。
その次の「共同体」は「嫌われる勇気」からです。アドラー心理学を知り、このような生き方をしたいと感動し、ミッションステートメントに加えました。しかし、まだ理解が進んでおらず、単なる箇条書きに止まっています。
「公人」と「共同体」の章については、ひらめきや考察のメモが日々たまっています。今後、もっと具体的に明文化できることを楽しみにしながら、手帳をめくっています。
ミッションステートメントを自分の軸にしよう
ミッションステートメントを作り込むと、宗教のような雰囲気を帯びます。
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私は宗教が本当に嫌いです。自由を重んじますから。
でも、自分専用の宗教を、自分だけが信じるならかまいません。そのおかげで、迷うことが随分と減りました。
自分軸で生きたい。そう願うなら、自己の生き様を「ミッションステートメント」として明文化してみませんか。
2023年1月25日改訂
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