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第7講:売りたいものをそのまま売ろうとするから、売れなくなる。 [やりなおしマーケティング]

「ビジネス本を読んだり経営セミナーに出たりして、マーケティング理論をたくさん勉強したけれど、結局わけが分からなくなってしまって、会社経営も営業活動も逆にうまくいかなくなってきた」

とお嘆きの経営者やマーケティング担当者の方々が増えています。

インプットをたくさんしたはずなのに、経営やマーケティングに取り入れるたびにどんどん経営が悪化するという事態に。受験勉強のようにはうまくいかなくて困っている方、多いですよね。

この「やりなおしマーケティング講座」では、マーケティングを根本的なところから学び直すための方法をお伝えしていきます。

マーケティングを知らない初心者のための講座というより、マーケティングをいろいろ学びすぎて迷走中だから根本的な意識の部分から改めたい人向けです。そこをやり直さないから迷走するんですよ、という部分をお伝えしていきます。

それでは「やりなおしマーケティング講座」、今日の見直しポイントはここです!

●第7講:売りたいものをそのまま売ろうとするから、売れなくなる。

商品がなかなか売れない、という経営者は、そもそもセールスとマーケティングを混同している場合が多いです。

「じゃあ、どうしたいのか?」を考えさせると、「商品が売れるようにしたいのです」と言う。

「商品が売れるようにする」というのは具体的にどうすることかを詳しく確認してみると、「商品をアピールして、購買の確率を上げたい」みたいな考え方に行き着く人が多いのです。

「この商品は良いですよ。買いませんか?」とアピールして、お客様が買ってくれる確率が高まる。

それは、「セールスの強化」です。

商品を売り込んで、購買をさせようとしている。

「商品の購買の確率を上げたい」というのは極端な話、相手の家族を人質にとって脅すという方法を取っても、実現するわけです。

いや、そこまで酷いことはしませんよ、と思っているかもしれませんが、相手に商談の時間をとってもらえば、その貴重な時間も奪っていることにもなるし、DMを送ったら余計なものを送りつけられてくるというプレッシャーを与えることにもなる。

セールスというのは突き詰めると、「ここまでやっても許してもらえるんじゃないか」とにじり寄っていく話になるのです。

そんなことは、大半のお客様にとってはストレスになるし、やらされている営業マンにとってもストレスです。


もう私は15年以上前からずっとずっとずっと教え続けていることですが、セールスという考え方をやめたら、利益は上がるのです。

「セールスをやめたら売れないから、利益にならないのでは?」と考える人がいまだにいまだにいまだに多いのが不思議でしょうがないのですが、売上を作る方法はセールスだけじゃない。

そこに、マーケティングの考え方が必要になってくるのです。

マーケティングとは簡単に言えば、

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