歴史本01:主人公的基準で偉人を見る歴史観を養う [歴史本の棚]
新たなコーナーがスタートします。
その名も、「歴史本の棚」!
歴史は、現代に生きる私たちが学べる巨大な叡智の図書館です。これまで東洋から西洋に至るまで、古代から近代に到るまで、たくさんの人たちが生き、死に、戦い合い、手を取り合い、考え、動き、成功し、失敗してきた、たくさんの経験が歴史の中にはあります。
特に、ビジネスの世界を生き抜く現代の経営者やクリエイターたちにとっては、歴史上の王朝や大名たちの国づくりの話は現代経営の組織論にも非常に通じるものがありますし、文化やデザインなどの歴史を見ればクリエイターたちの創作の発想のヒントも多く見つかります。
長い歴史を見ることができるというのは、現代という最も新しい時代を生きている私たちにとっても最高の特権とも言えます。
とは言っても「歴史を勉強しろ」「歴史を知っておけ」などと言われたところで、現代と異なる価値観や文化の渦巻く過去のことはなかなかとっつきにくいもの。歴史と聞くだけで「自分にはちょっと…」と敬遠する人も多いでしょう。
さて、私(弘中勝)は全国の天守閣全てを巡ったほどのお城好きで、また中国大陸の三国志の舞台をいろいろ巡ったほど三国志好きで、戦国時代や三国時代に限ってすごく興味があったのですが、生来の読書嫌いのために「歴史に関係する本を読む」ということがすごく苦手です。
しかし、2014年から『ビジネス発想源 Special』で「歴史発想源」という、歴史から経営やマーケティングのヒントを学ぶためのコンテンツの連載を始めたため、その取材も兼ねていろいろな歴史本に目を通すようになりました。
そこで、私がこれまでに読んできた歴史関連の本の中から、『トップリーダーズ』をお読みの経営者やクリエイターの皆さんにオススメするコーナー「歴史本の棚」を実験的に始めてみようと思います。
歴史本と言ってもいろいろあります。いわゆる史書もあれば、解説本、図解、または歴史を題材にした小説や漫画といった類もあります。
その定義は曖昧ですが、とりあえずこの「歴史本の棚」では、
(1)とにかく「歴史」がテーマである本。
(2)経営者の会社経営や企画立案、クリエイターの創作に役立ちそうな本。
(3)読書嫌いの弘中勝でも読めた本。
という条件の中から、一冊ずつお伝えしていく予定です。
皆さんにとって一つでも参考になる内容であれば嬉しいです。皆さんから好評のようでしたら、連載を続けていこうと思います。
「歴史本の棚」の第1回は、私の本棚に置かれてある異色の本です。
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