【社長コラム#3】常識・知識を身につけよう
こんにちはウィナス人事部です。
新シリーズの浜辺社長トップメッセージコーナーの第3弾の公開です。
第1弾と第2弾はこちら。
今回のテーマは「常識・知識を身につけよう」
ウィナスの教育についての思いも、熱く語っていただきました!
「常識・知識を身につけよう」
先日の朝礼時に、こんなテーマでちょっとしたテストを出しました。
現在、会社で力を入れている「教育」の一環です。
改めて、この取り組みの意図・目的などの説明します。
よく“おじさん”が
「最近の若者は新聞も読まない。けしからん!」
「俺が若いころは会社で日経新聞を読まされたものだ!」
「最近の若者は常識がない!」
と言っている場面がありますが、これはそういう類の話ではないことは最初にお伝えしておきましょう。
「人」として「ビジネスマン」として成長するために「常識・知識」を半強制的にインプットするというのがこの取り組みの目的です。
さて、そもそも常識・知識・情報があると、なぜ人としてもビジネスマンとしても成長するのでしょうか。
この課題はまず「ビジネスマンとしての成長」と「人としての成長」に分けるところから始めます。
①ビジネスマンとして成長
仕事の基本は「人」
みなさん「この人素敵だな」「この人と話してたら勉強になるな」「この人安心できるな」「いや~、信頼できる人だ」という人と一緒に仕事したいですよね。
利益率がどう、技術力がどう、そういう理屈の前に、人間なのですからまずは「感情」が動きます。
この原稿を書いてるのは2023年8月末ですが、気になるニュースとして、
・上半期の出生数 過去最少の37万人
・9月1日の「防災の日」がなぜか知らない人が49%に上る
・中国恒大集団の負債総額47兆円
・中国恒大集団が米国で連邦破産法第15条の適用を申請
・プリゴジン氏死亡
・「ChatGPT Enterprise」提供開始
というのがありました。
たとえば、新しい顧客になってくれそうな会社との最初の打ち合わせで
「いや~~中国恒大集団どうなるんですかね。負債47兆って、リーマンショックのように日本経済にも影響ありますかね?」という話をされたときに
「えっ、それなんの話ですか?」と答えたらどうなるでしょう。
私が顧客の立場だったら「この人、全く情報収集もしていないし、アンテナ全く張れていないな。ちょっと信頼度ガタ落ちだな」
とマイナス評価からスタートすると思います。
IT関連の話であれば、さらにもっと気をつけないとまずいですよね。
「ChatGPT Enterpriseの提供が開始されましたね。御社としてこれをどのように活用していく予定ですか?もしくは何か既にトライされていますか?」
と言われたときに
「えっと……そうですね。ChatGPTいいですよね~~アハハハ」と回答したらどうなるでしょう。
営業、エンジニアなど職種に関係なく、こんな受け答えしたら、確実に「この会社、取引先としてはダメだわ」という評価になる可能性が高くなってしまうでしょう。
結局は会話のキャッチボールをしながら、お互いの価値観・考え方などを交換し、その中で相手に対しての興味・リスペクトが生まれるのです。
そうすると、この人と一緒に何かやったら面白そうだなと思ってもらえる可能性が非常に高くなっていきます。
だからこそ、世の中で起きてる時事情報はきちんとインプットしていくことが、マイナスからスタートしないための武器になります。
これは好き嫌い抜きにして、社会人として必要最低限の努力です。
インプットの方法は自由です。
新聞を読む、テレビを見る、どちらも良いと思います。
ただ「スマホでニュース見ます」は少し気を付ける必要があります。
ネットは、その人がもともと興味ある情報しか表示されません。
現在、自分が興味のない情報こそインプットすることが大事なので、スマホでの情報収集は気をつけたいポイントです。
②人としての成長
もう一つのテーマは「人」としての成長。
人としての魅力・考える力・論理的思考をアップさせると言った方がより分かりやすいかもしれません。
結論から言うと
・段取り力がある
・気が利く
・臨機応変な対応が出来る
・先を読んだ行動が出来ている
・説明がすごく分かりやすい
・話がとても説得力、納得感がある
・これって、全部「考える力・論理的思考がある人」の特徴だ。
・得てして、こういう人は仕事ができる人だ。
私はずっと、社員たちにこんな言葉を投げかけてきました。
「考えろよ」「考える力が必要だ」「お前はどう思う、どう考える?」「君の意見を言ってみて」「論理的思考がこれから重要なスキルだ」「君のアイデンティティ、つまり「君らしさ」が重要だ」など、声をかけ続けてきました。
仕事で部下から、報告や説明があった時も「なんで?」「どうして?」「その目的って何だろう」
「なるほどね、〇〇はどう思う?」
「それをやる理由は? やらないデメリットは?」
「どうやったらできるか考えてみようよ」
と問い続けてたのです。
当然「うぜぇ~~、さっさと答えを言えよ。」と言いたい気持ちが顔に出まくってる人も多くいます。
「わかりません」と最初から思考の放棄をする人もいます。
私も個人的には「答えは〇〇だよ」とか「こうやったらいいよ」など明確に回答してあげたほうが、会話もスムーズになるし、嫌がられることも少ないとわかっています。
「さすが社長! ありがとうございます!」と言われた方が、私も100倍嬉しい。人間なので当然ですよね。嫌なやつとかウザいやつと思われるのは、嬉しいことではありません。
でも、私の使命・ミッションは社員が育つ環境を作ることだと思っています。
だから「なんで?」「どう思う?」と問い続けています。
それが「考える力・論理的思考」を強化し、考えることが習慣化されていって、論理的に考えて自分なりの答えをアプトプットすることが「楽」になる最短ルートです。
・考える力を鍛える
そしてもう一つ、考える力・論理的思考を鍛えるには「情報・常識・知識」が不可欠。
もっと言うと、情報・知識が無いと考える力を身に着けることは不可能だと思った方が良いでしょう。
たとえば、「SDGsに取り組んでる企業が抱えてる共通課題から、どういうサービスだったら可能性が高いか、君なりの考えを教えて」と聞かれた場合、
・SDGsとは具体的にどういうことか
・SDGsの各社の取り組みはどのようなものがあるのか
・SDGsの取り組みをしている各社にはどのような課題があるのか
といった「情報」が無ければ、う~~んう~~んと唸りながら500時間考えても、何もアウトプットを出すことはできません。
「これからグローバル展開を考えていく必要がある。どういう可能性が考えられるのか、一度ブレストをしながら方向性を決めないか?」と言われた場合、現在、世界における日本経済の立ち位置や世界からの日本の評価。円安、円高の状況。燃料が高騰している背景といった「常識」を知らなければ、ブレストすらもできないでしょう。
つまり「常識・知識・情報」が無い時点で、ビジネスとしてのビハインドだけじゃなく「アイデンティティ=自分らしさが全くない人間になってしまう」ため、会話してても全く魅力的には思われない可能性が高いということ。
考える力を身に着けると、自分らしさ、つまり「俺だったらこうする」「私だったらこう思う」
「私はこれが良いと思う。なぜなら~」というアイデンティティが生まれるようになります。
段取り力があり、気が利き、マニュアル通りじゃない対応が出来て、会話もとてもスマートで説得力がある人って、魅力的な人が多いと思いませんか?
「常識・知識・情報」は、考える力を向上させる「燃料」です。
つまり燃料をたくさん積んだ方がパワーもアップするのは当然です。
多くの燃料を積み、考えることを習慣化して、その上で様々な経験を積み重ねることで、さらに「人」として幅が広がって、成長するに間違いないのは誰にでもわかることでしょう。
人として、ビジネスマンとして、魅力的な人材になってもらいたいからこそ「常識・知識・情報」をどんどんインプットする機会を作ろう、と私は考えています。
そのような背景で、今回の取り組みを始めたというわけです。