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【海外生活】故郷が県から国へ

日本に住んでいるときは、故郷といえば「●●県出身です」という答え方が一般的で、大きな都市や同じ県内に住んでいた場合は「〇〇市出身です」という答えが多かったような気がします。


都道府県を答えると、なんとなくその人の人となりがイメージできたりしますよね。都会だね〜とか、田舎だね〜とか、水や空気や食べ物が美味しいところだね〜とか、色々あります。


県とか市で答える故郷。どこどこ出身。これはまあ、言われてみれば当たり前と言っちゃあ、当たり前なんですけど、「日本」という国に住んでいるから、都道府県単位で答えたりできますよね。


でもですね。


これが一旦、国を離れるとそうではなくなります。


例えばわたしがドイツ人と話をするとしましょう(ドイツ語が分かりませんけど、英語で意思疎通がかろうじてできていると想定)。


おそらく初対面だったら、このような質問があると思います。


「あなたの出身はどこの国?」あるいは「あなたの故郷はどこ?」もし、外国にいて、外国人にこの質問されたら、あなただったらどう答えますか?


東京出身なら「東京です」って答えれば、ドイツ人(代表してドイツ、としておきます)も、なんとなく、わかってくれるはず。でもそれは、「日本の首都が東京である」という知識を持っている人に限ります。


逆にわたしがドイツ人に同じ質問をしたとして「ベルリンです」と答えられた時に「あ〜、ベルリンね」というふうに感想を抱くときと同じ感覚です。


一般的な答え方となると、もうお分かりですよね。


そう「あなた、どこ出身?故郷はどこ?」って問われたら、まず先に答えるのは「日本です」だと思います。


日本の中の、●●県の00市出身。まぁそこまで答えても、相手のドイツ人は多分イメージできないでしょう。わたしだって、ドイツ人に例えば〇〇州の某市出身とか説明されても「はぁ〜そうなんだ」くらいの感想にしかならない。


そう考えると「日本です」と答えるのが、理解は得やすいし、妥当な答え方です。


同じアジア系の韓国とか中国とかと混同されがちですけど、ここは明確に「日本です」と言っておくのがいいです。時々、中国人と間違えられますが、彼らは住んでいる人数、そもそも人口が多いので、仕方のないことですけどね。


とにかく、海外に住むとわたしの故郷、規模が大きくなります。市単位、県単位だったものが、国単位に変わるのです。


故郷自体は何も変わらないのに、わたし達の故郷は大きくなるのです。


まぁ、故郷がおおきくなることが、何だ!っていうのはあると思いますけど、これが現実なんですね。だからと言ってあまり意味はないのかもしれないけど。


それでも、今日も故郷を想いながら、日々生活していく。そんなもんです。


それでは、また。

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