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未来の予定は、年月を短くさせる

「え、もしかしてもう1月11日?」と、さっき日付を跨いだ私は思った。信じられない。もう、ポッキー1本足りないの日? 

まじ??

となると、2月の予定もしんしんと足踏みをし始めている。私は2月にいくつか好きなバンドのライブに行く予定があって、実際の予定を決めたのは去年だった。

そのとき友達と、「え~次に好きなバンドに会えるの来年じゃん!」「待ちきれない!」「遠い~遠い~」と嘆き散らかしていた。

え、来月じゃん?? まじ??


お仕事でも毎週決めた曜日に定期ですることやMTGがあるけれど、毎週迎えるたびに「先週もやっていたな」と思う。

未来の予定は、年月を短くさせる。

学生生活が短かったのは、未来の予定が詰まっていたからかもしれない。定期テストや、部活の試合、文化祭、合唱祭、卒業式。「あなたたちは、いついつまでに、これを迎えますよ」と毎年毎年決まっていた。私たちはその日を迎えることに必死で、その間にやらなければならないことが山積みだった。

勉強して、運動して、喧嘩して、友達を作り、恋をして、未来に悩む。

そりゃあ、短いよなと思う。やらなければならないこととやりたいことの間が予定で詰まっていて短くなってしまっている。


とはいえ、今の私も同じようなことを思っている。明日は。来週は。来月は。そうやって未来にあると思っている予定は、気がつけばぎゅんと目の前に迫っている。私はその間に何ができているのだろうか。

次のときまでに、と決めて手を動かして、準備万端の状態で次がやってきているだろうか。インターバルはちゃんとあるはずなのに、その短さをいまだにわかっていないのは私だけなのだろうか。


あ~なんだかそんなふうに考えると、一瞬にして私はおばあちゃんになっちゃいそうだな。

毎年毎年「もう、〇〇? まじ??」とか言って、わたわたして、またお正月を迎えてしまいそうだ。

もしかして、私のおばあちゃんもそんなふうにしていたらおばあちゃんになったのだろうか……?




”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。