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日本の医用モニタ 日本の医療機器市場(3)

さて、日本の医療機器市場(3)をみなさんと情報共有してまいりましょう。
日本の医療機器市場(2)で共有しましたが、実は医療機器は一般で使用されている製品とかなり関係が深い分野もあります。
皆さんもテレビをご覧になったり、パソコン、スマートフォンのモニタを見たりしてますよね。
実は医療機器でもモニターはその重要な地位をしめています。
例えば、放射線科、そのほか診療科目(例えば、整形外科等)の医師の方がX線検査の結果をモニタを使用して診断したりします。
また、手術でも内視鏡を使用して、医師の方々は、モニターを見ながら安全を確認、実施したりしています。
こういった、モニタの使用によって、安全性を視認できたり、より正確に手術機械を動作させたりすることができますので、モニタの重要性はますます今後も高くなるでしょう。

みなさん、テレビメーカーはどこを使っていますか?
列挙してみるとおそらくほとんどが日本のメーカーではないでしょうか?
あとは韓国メーカーが少し、中国メーカーも日本メーカーと同様実力をつけて日本や世界に進出しています。

日本では実はこのモニタは「医療機器:非該当品」として市場に流通しています。
つまり、例えば手術室においては、モニタは医療機器とされていないということです。
これと比較して、EUでは「モニタ」は「医療機器」に該当します。
つまり各国にはそれぞれの医療機器製造に対しての規制があって、日本とEU、アメリカでも違いがあります。

いろいろなモニタメーカーが存在しますが、医療機器用のモニタは、その色合い等も見る医師の方々にとって、なかり重要であるポイントでもあります。
ですので、メーカが事前にモニタメーカーと協議し、その色合いをどのように出すかを交渉、折衝して、市場に出すこともあります。

例えば、日本のモニタ市場で活躍している日本企業は、ソニー株式会社、パナソニックホールディングス株式会社、EIZO株式会社、池上通信機株式会社は筆者も医療機器業界にいる際にお世話になった企業になります。
それぞれのモニタはそれぞれの色合いを持っており、そこで働いている方々との協業は非常に有意義であったことを覚えています。

どのように医療機器市場との関わり合いがあるか、わからないものですね!もしかすると、みなさんが現在興味を持っている企業様にも実は医療機器に関連する部門、事業があるかもしれません。ぜひ、探してみてくださいね。