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日本の医療機器の市場と企業を就活にリンクしてみよう!〜診察室〜(2)

さて、今回も日本の医療機器の市場と企業を就活にリンクしてみよう!
(2)(診察室)というトピックスですが、頑張って進めてまいりましょう!
今回は、「診察室」です。
みなさんも想像してみてくださいね!

受付を済ませると、待合室で待機していて「XXさんー」とか「番号」で表示されていて、みなさんも診察室に入っていくと思います。
名前を呼んでほしくない方もいらっしゃるので、番号制に改める病院もあります。

さて、診察室には、何が置いてありますか?
基本的には医師の方の机、患者様用の荷物カゴ、椅子、患者様がよこになれる診察テーブル等ではないでしょうか?
また、複数の診察室がある場合等では、その医師の方のうしろに、看護師さん等の動ける導線があったりすると思います。
あれ?あまり、それらしきものが見当たりませんね。
医師の方が普段持っているものとしては、私たちから見ると、聴診器等ですね。
今では、デジタルで心音を聞くことができるものも販売されています。
今までの、管(くだ)を使ったものから、医師の方の身近にあるものも変わってきていますね?
医師の方の医療行為なのですが、4つの音を聞き分ける、呼吸音と心音のそれぞれの目的で、種類を使い分けるもしくは、両方使う等、やはり医師の方はすごいですね!

もちろん、診療科目でそれぞれ持っている機器はことなります。
例えば耳鼻咽喉科であれば、鼻鏡等は必須です。
耳の中や喉を見なければいけませんので、各診療科で持たなければいけない機器は変わってきます。

また、すこし脱線してしまいますが、一番想像がつきやすいのは、歯科に行かれた時にある歯科用のドリルかもしれません。
これは、「歯科用医療機器」というまた別の名称や基準があります。
歯科インプラント等も埋め込みをしますので、この歯科用医療機器となります。

さて、そのほか病院やクリニック、診療所等でそれ以外は何か想像してみて、思いつくものはありませんか?

コロナ禍では、酸素飽和度を測定するパルスオキシメータも医療機器です。
医師の方のデスクに常にあったと思います。
一般にも販売や貸し出しがされていました。

そのほかになにかないかと探すと。。。診察室で医師の方が診察をして何やらパソコンに向かって、カタカタ打ち込んだり、マイクを使って診断内容を記録していたりしませんか?
この医師の方がパソコンに情報を入れていくのが、「電子カルテ」です。

実際は、医療機器とはならないのですが、「かなり」医療機器産業・市場に影響を与える製品となっています。
医療機器「関連製品」も様々で、この電子カルテは大きな市場を持っています。
簡単に言ってしまうと、来てくださる患者様の診察データ、検査データを一元管理できるシステムです。

もちろん医師の方、検査関連、病棟等のコメディカル(看護師さん、技師さん、医療事務等)の方との連携ができる便利なシステムで、このシステムの導入は正確性、ダブルチェックの精度向上、効率が上がっていきます。
従来は、検査後にそのデータを人が診察室に戻したりして、次の検査を待っている患者様を待たせてしまうということもかなり頻繁にありました。
それをなるべく解決しようというのがこのシステムです。

「電子カルテ」は、カバー率で全国の一般病院では 2020年の厚生労働省資料、57%程度、診療所などでは49.9%です。
内訳をみると、大規模病院では、普及がかなり進んでいますが、中規模・小規模、診療所等ではさらなる普及が必要なもの事実です。
これは、導入費用等様々な理由があるからです。
今後導入に向けての課題点も浮き彫りとなっています。

しかしながら、日本の医療機器市場(関連市場)として、かなりの市場規模になってきていることも事実です。
総額は、2035年予測では2400億円以上の規模からさらに成長する市場となると予測されています。(富士経済グループ調べ)

電子カルテは、病院の「神経」の役割を果たし、診察室、検査室、放射線科検査、手術、病棟、リハビリテーション等の各機能との連携によって、情報の共有がなされています。
みなさんが見ている医療機器のほかにも、医療機器ではなくとも、みなさんの情報を院内で共有し、より正確に、なるべく早く対応するための仕組み、「電子カルテ」は、いまや巨大な市場となり、今後もまずます発展していくと予測されます。

このカテゴリでは、みなさんも聞いたことのある企業名がでてきます。
情報を専攻している方にも選択肢のひとつになるかもしれません。
ちなみに、有名な企業をいくつか挙げておきます。
情報やソフトウェア、システム系の専攻の方、マーケティングをやってみたい方、もちろん営業をやってみたい方、病院の基幹システムの普及に医療現場に貢献できるチャンスかもしれません!

・富士通(新卒あり)
・株式会社ソフトウェア・サービス(新卒あり)
・株式会社シーエスアイ(新卒あり)

等が有名です。

皆さんが知っている企業もでてますね!
医療機器市場の企業は、みなさんの知らない企業でなくても、かなりのシェア保持している優良企業もたくさんあります。
ぜひ、興味を持っていただけたら嬉しいです!

参考・引用資料:
「電子カルテ」のカバー率について:
電子カルテシステム等の普及状況の推移 PDF|厚生労働省
引用照会:エムスリーデジカル:【2023年最新】電子カルテの普及率|普及が進まない理由・導入する3つのメリット
https://digikar.co.jp/articles/how-to-choice-emr/article15

「電子カルテ」の市場規模予測2035年について:
「医療連携システム、医療プラットフォーム関連の国内市場を調査」プレスリリース22007号:富士経済グループ
WEBページ:https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=22007