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スイッチのいらない生活。

在宅勤務になって75日。

体の節々から、細胞のひとつひとつからあふれ出るこの居心地の良さは、一体どこからやって来るのだろうと思っていたけれど、ようやく、その答えを見つけた気がする。

一言で言うと、「スイッチがいらない」のだ。

もちろん、一日のはじめに「よしやるぞ!」と気持ちを切り替えることはするし、きちんと服を着替えたりするのもその一環。それでも、オンとオフという感覚がとても薄くなった。

今までは、平日=仕事をする日、土日=自分の自由な時間。どこかでそんなふうに線を引いてしまっていた。というか、引かざるを得なかった。

それが家で仕事をするようになって、生活のなかに仕事が加わった。そんな感覚がある。

朝起きたら白湯を飲むように、寝る前に歯を磨くように、9時30分から18時までは仕事をする。それはただのルーティンで、特別なことでもなんでもない。

だから、身構えず、適度に力を抜いて仕事ができるようになったんだと思う。

会社に行けば、仕事をしている自分の姿が常に見られているわけだし、ひっきりなしに内線はかかってくるし、部下の様子をしっかり把握して、時に励まし、注意もしなくてはならない。

そして何より、会社にたどり着くにはギュウギュウの満員電車に乗る必要がある。

そのほとんどすべてから解放されて、私はとても自由になった。身軽になった。

もちろん、会社で働くにはそれなりの良さがあることも分かっている。

「あの実社会で働いているという感覚が懐かしくてたまらない」という同僚もいる。それを否定はしない。

ただ、私は、必死になって自分のスイッチを切り替えなければならないことに疲れていたんだと気が付いた。

こうして自分のスイッチを捨てたいま、そのよろこびを全身で余すことなく味わいながら、これからの働き方をどうするのか、どうしたいのか、なんてこともそろそろ考えなきゃな。と思っている。

こればっかりは、会社がどこまで許してくれるか、ということにもかかっているのだけど。

コロナだから「仕方なく」働き方を変えるのではなく、これを「チャンスと捉えて」働き方の多様性も認められる社会になったらいいなと願ってやまない。

追伸:任天堂Switchは必要なので、早く送ってね。Amazonさん。笑。

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