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餃子の美しさに惚れた!!〜湊川 淡水軒〜

私はこの数年で急に餃子をディグるようになった。
昔から餃子は、とりあえず餃子的な感じもあるが、飯田橋のおけ以で餃子をいただいてから、自分の餃子の扉が開いたのだ。それからは餃子だけで腹を満たすために、所謂「餃ビー」を楽しんでいる。

餃子といえば宇都宮や浜松、博多などが有名だが、神戸も味噌タレやオーダールールもあるので、独特だなと思っていた。
餃ビーにハマる私に、パートナーレコメンのお店を教えてもらったのが湊川マルシン市場の淡水軒だった。

◼️湊川ってどんな街?

湊川は神戸市兵庫区にある街で、観光の中心である三宮や元町から電車で20分ほどの距離。
阪急・阪神電車の新開地駅から神戸電鉄線で1駅で、新開地からも歩けなくはない。

湊川駅
北側に商店街と市場が繋がっている

兵庫区といえば長田区同様に阪神淡路大震災で火災が非常に多かったエリアだ。
そういえば当時、湊川で被災した同級生がいた。
彼女は新開地方面が燃えていると家のベランダから眺めていたら、その火が湊川まで飛び火して全焼した。
当時の私は飛び火1kmもするなんて思ってなかったのでほんとに怖かったのを思い出した。

話は逸れたが、来年で震災から30年が経つと思うと、いまも古い街並みはそこそこ保たれているし、役所や道路・インフラは整備されたが、ザ!再開発!!といった雰囲気は正直あまり感じない。

湊川は神戸の台所と言われるように、商店街と市場がひしめきあっている街だ。だが、大阪の黒門市場や京都の錦市場のような活気があるわけでなく、日常として存在しているのがちょうどいい。
駅を上るとみなとがわ商店街が待ち構えており、そこを起点として北側に3つのアーケード商店街が連なっていく。(UVカット!)

ちなみに湊川駅の南側にはミナエンタウンがあり、映画館もある不思議な魅力がある。
有名な喫茶店の光線もミナエンタウンにある。

◼️淡水軒は元々、元町にあった

淡水軒は神戸新鮮市場の北端、マルシン市場の中に店を構えている。

元々は元町高架通商店街(モトコー)一番街の玄関口で50年以上営業されていたが、モトコーの耐震工事のため立ち退きとなった。移転先を探されていた中、新天地としてマルシン市場でリスタートされた。

私はモトコーにもよく遊びに行っていたし、三宮でも1年働いていたが、淡水軒の存在は知らなかった。
というか、閉店されたあとにパートナーに紹介されて「ここだったのか!」とようやく気づいた。
何回も通っていたにも関わらず、ぼんやりしていたと反省したが、当時は今よりも食にアンテナを張っていなかったからしょうがない。

淡水軒には数回訪れているが、今回GWだったので相当並ぶかなと思いながら向かう。もちろん商店街を抜けて。

到着すると数組並んでいたが、いつもと同じくらいの並びで一安心。そして、パートナーと今日のフォーメーションを検討する。

私はとにかく餃子をお腹いっぱい食べたい!という欲が強い。水餃子が好きなパートナーは水餃子を食べたい。そうすると焼きは3枚??いや、3枚で足りるか??焼き3枚、水1だと足りないからラーメン頼むか??でも、、でも、、と繰り返し悩む。

なぜこんなに悩むかと言うと、神戸では餃子が追加オーダーできない店が多いからだ。
なので初回をミスると相当の打撃なので、慎重に考える必要があるのだ。そして、アレコレ考えるのもまた楽しい。

そうこうするうちに、オーダーの腹を決め、いざ店内へ!!

◼️美しい!美味しい!!パーフェクト!!!

今回は2人で焼き4枚、水1、そしてビールに落ち着いた。やはり1人2枚は焼きを食べないと満足しないと結論。
ビールを飲みながらだんだんボルテージが上がっていく!そして焼きが上がった!!

焼き2枚と黒ラベル
味噌タレが神戸らしい
見よ!!この焼き目の美しさ!!

淡水軒の餃子は餡と皮の旨さはもちろんのこと、この焼き目が絶妙でカリっと焼き上げた食感と皮のモチっと感のバランスが素晴らしい!!

そして、店によっては焼き目が甘かったりばらついていることが多い中でこの美しさは群を抜いている。これぞパーフェクト餃子だ!!

先ずは生(き)で。。

うまい。。ほんとにうまい。。
カリっとクリスプ感が脳をさらに刺激して、食べていてもなんだか楽しい!
見た目も美しいので、視覚的にも味が脳内で呼び起こされて一口目の美味しさといったら。。(昇天)

先ずはそのまま生(き)でいただき、その後は酢胡椒で食べる。たまに味噌タレも挟むが餃子の旨さはそのままの方がわかると思っている。

餃子なんて基本美味しいのでそこまで差はないと思うかもしれないが、食べ比べていくと全く違うし、淡水軒のような突出した餃子はそうはないのだ!

よーし!次は水餃子だ!

水餃子は紫蘇がアクセント

久々の水もとても美味しい!!焼きと違い、ぷるんとした皮の旨さと紫蘇が爽やかさを際立たせていて、水には水の良さがある!!とてもおいしい!!

オーダーも大正解!!パートナーと小さくハイタッチするのであった。

◼️餃子の後のおたのしみ

淡水軒の餃子を楽しんだあとは、東山商店街の鼻知場商店でチルにレモン水をいただくのが毎回のコースだ。

私はレモン水をいただくが、これがサッパリして口内の油をリセットしてくれる。

レモンorあめ

店先でグラスに注いでもらったレモン水を飲む。
このご時世に50円。。なんとも有り難い。。

腹ごしらえした後は、新開地まで散歩するのもおすすめだ。知らない街の商店街や市場なんて楽しいしかない!

◼️神戸のB面

神戸はインバウンド増加の中でも、京都と大阪に比べて比較的落ちついている。(らしい)
異人館やリニューアルしたポートタワー、メリケンパークなど観光地ではあるが、外国人からしてもインパクトが少ない気もする。

中華街もあるが、横浜に比べたらこじんまりしているし、神戸にわざわざ行かなくても身近で美味しい中華も食べれる。

リニューアルされたとはいえモトコーも無くなったいま、神戸の魅力はなんだろう。確かに海と山の街である神戸はとても素敵ではあるが、外国人よりも日本人の方が響きやすいかもしれない。(なので松本隆や森山未來が居を構える気持ちもわかる)

ただ、A面で観光を戦うには神戸は頭打ちな気もする。そこでB面のいなたさや、昭和酒場、ぼっかけソウルフードをおすすめしたい。
海運業が支えてきた港文化など労働者によりそう街があらためて神戸を好きになった理由だ。

旅の優先度としては低いかもしれないが、大阪に宿をとりつつ、是非とも神戸にも足を運んでB面もみてほしい。

私もまた、淡水軒も行きたいし、もっと神戸の街を知りたいと思う。

そして、神戸の方に確認したいが、私は「三ノ宮」表記が好みだが、「三宮」が正しいのかよくわからないので教えていただけると幸いです。

マルシン市場またね!

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