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なぜオタクは声優のライブへ行くのか

今回のnoteは、「三度の飯よりアイドルが好き」な大西が担当します。

僕にとってアイドルとは、日々の活力の根源であり、目指すべき対象です。


輝きたいと強く想いながら泥臭く努力し続ける。


そんな姿はステージに立つ者だけに関わらず、全ての人々にとってロールモデルのような生き方ではないでしょうか?

そんな中でも、アイドル好きな僕が追いかけているアイドルこそ、そう

「アイドルマスターシンデレラガールズ」(以下よりデレマス)

です。

私はライブに参加するために台湾に渡航をするほど熱狂的なファンなわけですが、

何に突き動かされ、追っかけという行動が起きるのか

今回は、そんなデレマスオタクの行動原理を考察してまいります。

1.デレマスのライブとは

デレマスのライブでは、各キャラクターの担当声優がステージに立ち、そのキャラクターを模しながらパフォーマンスをします。

デレマスのライブ史上、最大規模の観客を集めたのは2018年12月に開催された6thライブ「merry-go-roundome」のナゴヤドーム公演です。

ナゴヤドームの収容人数は公式発表によると約4万9800人ですので、このとき少なくとも4万人を超えるファンがライブに参加しました。
また、映画館などでライブ映像をリアルタイムで鑑賞するライブビューイングも国内外合わせ126館にて開催され、最高の盛り上がりを見せました。

現在、空前のKPOPブームですが、私もファンである日韓合同アイドルとして名を馳せている「IZ*ONE」が国内1stツアーで満席にした会場のキャパが約7000人強くらいなので、デレマスライブの規模の大きさがわかります。

また、今年も7thツアーが発表されており、千葉、名古屋、大阪での公演が決定しています。

筆者も7thツアーは参戦予定ですので、今から大変ワクワクしております。

最近は、めざましテレビなどでデレマスライブの様子が届けられるようにもなったので徐々に身近なものになってきているとは思いますが、まだまだその熱量までは伝えきれていないはす。ここからは、ライブの中身を紹介していきます。

2.ライブでは何が行われるのか

デレマスのライブは、他アーティストのライブと同様に、歌やダンスなどのパフォーマンスに加え、トークや企画も交えながら進行していきます。

このトークや企画こそが現地の熱量をより上げるものであり、そこではご当地ならではの企画が行われることが多く、2017年5thライブの福岡公演では博多弁で「好きだよ」を表す「すいとーよ」選手権というものが催され、出演している声優が各キャラクターになりきり、好意を伝えていくという企画が行われました。

筆者もこのライブに参加していたのですが、心を打たれたことは言うまでもないでしょう。

また、アイドルのライブに特有なのが、曲に合わせて合いの手を入れる「コール」と言われるものです。
御多分に漏れず、デレマスのライブでもコールが行われます。

コールでは、曲中の決められたタイミングに「うぉい」や「ふー」などの合いの手を入れていくのが基本です。
このコールと曲が融合してこそのライブである、といっても過言ではないくらいにライブ会場ではコールが響き渡っています。

また、サイリウムと呼ばれる光る棒を持ってアイドルを応援することも欠かせないことです。
各曲に決められた色や自分が好きなキャラクターの色をサイリウムで灯し、曲に合わせて振ることで会場の一体感を生み出します。

ファンがコールやサイリウムで一体感のある会場を作り上げることで、アイドルがより輝くことができます。
アイドルがより輝くことで、より会場のボルテージが増すといった相乗効果があるのがライブの特徴でもあります。

ただし、サイリウムを頭の上でぐるぐる回したり、ライブ中に奇声を発するなど、過度な応援行為は周りの人に迷惑となるので控えたほうが良いでしょう。
ライブに来ている人の中には、遠方から来ている人や金銭的に無理をして来ている人もいます。
全ての人が「楽しい」「来てよかった」と思えるような空間を作っていくためにも、1人1人が思いやりを持ってライブに参加する必要があると筆者は感じています。

3.オタクがライブに通う理由

これまでの文章を読んでこんな疑問が浮上した人も少なくないのではないでしょうか。

「キャラクターそのものに会えるわけではないのに、なぜ声優のライブへ行くのか」

これは至極全うな疑問だと思います。。。
なぜなら、ライブ中にいくらキャラクターを模していても、目の前にいるのは声優でありキャラクターそのものではないことは事実であるからです。

しかし、追っかけをしてきた私の身としては、これで終わらせてしまうのは不服です。
そこで、以下にオタクが声優のライブに参加する理由を考察したので見ていただきたいと思います。

オタクが声優のライブに参加する行動には、「好き」というワードが深く関わってきます。

普段は画面の中から出てくることはないアニメキャラクター。
いわば、概念に愛情を抱いている状態なので、オタクにはその愛情の発散場所がないのです。
そこで、発散場所として利用されるのが、ライブなのです。

声優にキャラクターを投影し、そのキャラクターがあたかもその場に存在しているかのような錯覚を覚える。そして、そのキャラクターに対して、日頃の愛情をコールなどの応援としてぶつける。そうすることで日常では叶わない、キャラクターへの想いを体現するのです。

こうしたことを可能にしているのは言わずもがな、キャラクターとリンクしようと日々努力を重ねている担当声優であり、彼女/彼らには感謝の声が絶えないでしょう。

また、こうした「好き」を大勢のファンと共有することができる場としても非常に高い価値を持っています。

デレマスのライブ開始前後には、名刺交換という習慣があります。
もちろんこれは本物の名刺を交換するのではなく、自作した名刺を交換します。
デレマスでは、ファンをアイドルのプロデューサーという立ち位置に設定しており、ライブに参加するファンは全て同僚ということなります。
こういった文化が形成されていることによって、お一人様でもライブでの感動を共有することができるようになります。

やはり、自分の世界を持っているオタクとは言えど、感動を共有できる仲間がいると大変心強いものなのですね。
感動を共有している筆者in台湾

以上のことから考えると、アニメコンテンツと声優によるライブというのは「好き」を表現する機会として非常にマッチしているように感じます。

絶対に会うことができない推しを、実際にいるかのように感じることができるライブ。

こんな唯一無二の機会をオタクが逃すわけもなく、今日もまたライブへと向かうのです。

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