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絵描きの暮らしは楽しいから、君もなれば良い。


はじめまして。
ライブペイントや壁画を描くフルタイムアーティストとして生活をしているhitchといいます。まず、フリーランスの「絵描き」として生活していると聞くとどんな印象を持ちますか?「才能の世界」「生活出来るの?」「拘り強くて変な人」「なんかボヘミアン的な」分かります分かります…。

僕はいわゆる普通の高校生でしたが、20代半ばでアーティストとして食べていけるようになりました。

最初のこの投稿では簡単に、そんな僕の❶自己紹介❷noteの目的を書くことで、誰かのヒントになれば良いなと思います。


自己紹介

僕はWHOLE9という名前の2人組のアートユニットを大学生の時に結成し、ライブペイントと壁画を中心に10年以上活動してきました。
結成当時18歳だった僕は、大学卒業までにこれで食えるようになることを目標としていましたが、手が届かず断念。大変でしたが20代半ばにようやく目標が叶うこととなりました。
(食えるようになるまでが、アーティストやフリーランスの人にとっては大変だと思いますが、長いので今回は割愛です)

将来もっと海外で絵を描きたくて、①壁画を描く②語学留学のために先々週からオーストラリアはメルボルンに拠点を移しました。


ライブペイントとは、フェスやクラブイベント、地域のお祭りといった、とにかく人が集まる場所において、そのイベントの時間内に絵を0から描き初めて完成までもっていく、というもの。おそらくこれを読んでいる方も見たことがある人も多いのではないでしょうか。
壁画とは、ライブペイントと比べると時間制限がもっと緩くて、屋内外問わず描かれる大きなサイズの絵のことです。海外では観光客誘致の側面もあるため、各国で"Mural(壁画) Festival"として催されたり、日本でもそうした動きは徐々に活発になって来ていることを感じます。

僕たちはこれを、例えば大阪ではレディオクレイジーというFM802主催の音楽フェスや、伊豆はRDCレインボーディスコクラブといった音楽フェスなどでライブペインティングしてきました。

壁画では東京だと高円寺のKoenji Mural City Projectとして大きなものや、また外国でも描く機会を増やし、台湾やアメリカの幾つかの都市に残してきました。


作品の全ては僕のInstagramからチェックできるので、ぜひ。


あと、僕個人では小さなサイズの絵も描くので、コミッションワークとしてアートワークを提供させてもらうこともあります。(これは昨年担当したSIRUPとPUNPEEさん)



noteの目的

さてさて、本題ですがこのアカウントではフルタイムアーティストとしてどう生活しているのかを内容の中心に扱うつもりです。仕事の獲得の仕方や、そのために何をして来たか、とかでしょうか。もちろんハスリン方法は人それぞれなので、これが正しいとかではなくて単に1つのケースの紹介だと思ってください。

なので、絵を描く人、特に大きなサイズを描く人・描きたい若い人に向けて書いていけたらなと考えています。まとめると、

これから作家活動を始めようとする(始めた)人達に、アーティストとしての生活が、ライブペイントや壁画が凄く楽しくて笑えるってことを伝えて背中を押すことです。


筆不精な自分がこんな想いに至ったのには2つ理由があります。


1つには、誰もやり方を教えてくれなかったからです。

僕は子どもの頃はもちろん美大生だったころも、アーティストとして生活していくにはどうすればいいのか、教えてくれるような気が合う人が全然いなかったんですよね。美大の先生が「それは無理だから就職しなさい」と言ってくれたことが却って奮起するきっかけになったくらいです。
また、高校生までの僕は特にアートに興味があったわけではなく(スラムダンクとシャーマンキングが好きで漫画家になりたかった)普通に真面目に勉強して部活して恋してみたいな、それこそ絵に描いたような普通な学生生活を送って来たので、それでも絵を描く人生を歩めたことを、高校生の時の自分のような人に伝えられたらな、という想いがあります。


もう1つは絵を描くことで誰かをサポートしたいからです。

海外のアーティストと交流する機会が増えるたびに感じる、彼らがコミュニティや後進たちへの還元やサポートを惜しまない姿勢です。大きな店で買えば安いのに、わざわざ友人が経営する個人商店で画材を買ったり、後輩のアーティストをフックアップして機会を与えてあげたり。「お前たちは街や後輩のために何かやっているのか」と聞かれたことが、ようやく自分の身にしみて、自分にできることを模索する中でとりあえずnoteに向かうことにしました。

文字だけ読んでるとすげーアツい奴みたいでキツいな、笑  


長くなっちゃったから最後にこれだけ。
「絵で食べていくならこうしなさい」というルールはアーティストという生活をするなら尚更無いはずです。だから要するに、あくまで普通の高校生だった奴が自分なりに考えたやり方で続けてたらこういう生き方になって今けっこう楽しいということを伝える事が、大多数ではなくても誰かの救いになるはずと信じて続けてみようと思っています。


もうメルボルンに来て2週間ほどです。こっちでの仕事のこととか、どうやって食えるようになったかとか、書きたいトピックは幾つかあります。継続...できるかな。。ここでもInstagramでも、どっかでリアクションくれると嬉しいです。。ではまた!


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