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かつお節

仕事からの帰り道、家の近くで、ふと、鰹節のような香りがした。

一瞬だったが、その一瞬で、昔、実家の近くに鰹節の匂いがいつもしているところがあったことを思い出した。

懐かしいな、あれは小学校の頃の思い出だ。
学校から帰るときか、学童から帰るときか、忘れてしまったが、でもあれは夕暮れの帰り道の香りだったことは覚えている。かつお節屋さんだったのだと思う。

香りって埋もれている小さな過去の記憶も一瞬で引き出すものだな、と感心した。フランスの作家、誰だっけ、マドレーヌの話で嗅覚の記憶のことを書いた人、その人の言う通りだなと思った。


それにしても、ニューヨークで鰹節のような匂いに遭遇するとは。鰹節ではなかったかもしれないが、香ばしい何かを調理している人がいたのだろうか。

ニューヨークで学びアーティストとして活動するための資金とさせて頂きます。