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スリランカ新婚旅行

今年の二月、私たち夫婦は新婚旅行に行ってきた。

どこに行くかの話し合いをする中で、夫はスリランカの建築家、ジェフリー・バワの設計したホテルに泊まりたいと言い、私もスリランカの自然に興味があったので、行き先はスリランカになった。

この旅行で1番印象に残ったのはやはりその、ヘリタンス・カンダラマだった。
本当に文句なしの今まで泊まったホテルの中で1番のホテルだった。

そんな最高の経験を含んだ、私たちのスリランカ旅行について残しておこうと思う。


スリランカ旅行の準備


スリランカはオンラインでビザを所得できる。
申請したら一日で許可のメールが来た。

公用語はシンハラ語で、しかし共通語として英語も使われているため、会話は英語を使うことができた。

上海からスリランカまでの直行便があったので、それを予約した。片道約7時間だった。

スリランカには列車が走っているのだが、旅行するには小回りがきく車をチャーターした方が便利だと事前に調べて分かり、スリランカタクシーというところを予約した。
日本人が経営しているので、行きたい観光地と泊まるホテルを事前にメールで伝えて予定を組んでもらい、あとは現地の運転手に任せるだけ。
空港に迎えに来てくれて、行きたい観光地やおすすめの場所に案内してくれた。


2人で髪色を変える


ちょうど中国の春節という、旧正月のお休みに合わせて旅行に行ったので、7泊8日の旅を確保することができた。

せっかく一生に一度の新婚旅行で、何か思い出を残したいということで、夫が髪を金髪にすると言い出した。

言ったら絶対やり遂げる人なので、仕事が終わったあとすぐに美容室に行って髪をブリーチして金髪になって帰ってきた。

それなら私も隣にいるなら釣り合わないと思い、旅行の2日前に髪をピンク色に染めた。

金髪とピンク髪の2人で歩いていたら、どこでも何でもやっていけるような無敵な気持ちになれた。


前日にお金を下ろしてカードを取り忘れる

スリランカは現金を使うところが多いということで、私は事前に中国銀行のATMでお金を下ろした。

2回目だったので、方法はわかっていたのだが、無事にお金を下ろすことができたことに安心して、キャッシュカードを機械から取り忘れた。

それに気づいたのが夜の19時で、夫とともにそのATMに戻ったが当たり前だがカードはなく、緊急に24時間繋がる電話番号に電話して、カードを止めてもらった。

やらかしてしまってそわそわしていたのだが、もう明日から旅行が始まるし、カードは止めてもらったし、アプリ上でも今のところ怪しいお金の動きはなかったので、気持ちを切り替えることにした。

無事帰国したあと、すぐに銀行に行くと、そもそもカードを取り出すボタンを押さないとそのままATMに回収される仕組みらしく、銀行が保管してくれていた。本当に良かった。。。


スリランカの特徴

スリランカはインドの右下にある、小さな島国で自然が豊かな国だ。

世界遺産である、宮殿の遺跡シーギリヤ・ロックが有名だ。大きな岩の上に遺跡がある神秘的なところだった。急な岩壁を登って、今の上からの景色は圧巻だった。

シーギリヤ・ロック


スリランカは紅茶が有名であることは知っていたのだか、他には鉱石のサファイアなども有名ということを旅行中に学んだ。

スパイスカレーも有名で、色んな味のカレーを食べて、どれも美味しかった。
毎日カレーを食べていたが、不思議と日本食が全然恋しくならなかった。

これらを混ぜて食べる

スパイスについて学べる植物園にも連れていってもらい、カレースパイスや、虫刺されに効くハーブ軟膏などを購入した。
この虫刺されに効く軟膏は、日本のムヒと比べて即効性があり、すぐに痒みがなくなってびっくりした。
上海の虫刺されもかなり痒くなるので重宝している。




サファリで野生のゾウに会う


スリランカにはいくつかの国立公園があり、そこには野生のゾウが生息している。

ジープで公園の中に連れて行ってもらい、野生のゾウに会うことができた。

群れで生活している、メスと子どものゾウはとても可愛かった。

ゾウたちの横断


そしてなかなか遭遇するのが難しい、単独で生活しているオスのゾウにも会うことができた。

象牙があるのが特徴的


そして、運転手さんがゾウに乗れるところがあると教えてくれたので、人生で初めてゾウに乗ることができた。

いつかサファリパークに行って野生の動物を見たい夢と、いつかゾウに乗ってみたい夢が叶った。



ついにヘリタンス・カンダラマへ

そしてついにヘリタンス・カンダラマに泊まる日がやってきた。

まず、このホテルを作ったジェフリー・バワはスリランカで生まれ、もともと弁護士だったのだが、27歳で世界旅行をし、その過程で建築家を志す。そして38歳から建築家としてスタートし、数々の名建築を作った人だ。

その建築様式は「トロピカル建築」と呼ばていて、スリランカの海沿いにリゾートホテルもいくつも設計している。

その中でも最高傑作と言われているのが、このヘリタンス・カンダラマだ。
このホテルはスリランカの内陸にあり、山奥に建てられている。

私自身、"スリランカの有名建築家が建てたリゾートホテル"という情報だけで行ったのだが、本当に桁違いの感動を覚えた。

このホテルは"自然と共生する"がコンセプトになっており、時間が流れていくことで姿を変えて、どんどん自然に溶け込むようになっている。

ホテルの廊下も自然の中にある。
自然の中にホテルがあると言うべきか。

ホテルの廊下

そして部屋の中には光がたくさん入るようになっていて、とても明るく居心地良かった。

窓から見える景色は絶景で、目の前の湖を一望できて、夕焼けが本当に綺麗だった。

窓から見えた夕日

木の枝にはサルがいて、部屋のベランダに来て遊んでいた。
ガラス窓のすぐそこにサルがいて、ホテルのスタッフさんからもベランダの扉は開けっぱなしにはしないようにと言われた。(絶対開けない)

そして、夕食と朝食のビュッフェがこれもまた絶品だった。
スリランカの種類豊富なカレーに、洋食や中華などの料理が数えきれないくらいあり、外ではBBQをやっていて焼きたてのお肉も食べられる。フルーツやケーキもたくさんあって、お腹がはち切れるくらいたくさん食べた。

夜は必要最低限のライトだけ照らされているので、星が綺麗に見えた。

夜のヘリタンス・カンダラマ


本当に建物が自然と共生していて、人間も自然とともに生きているんだと体感できる。建物自体も魅力的で、部屋の設備も完璧で、料理も美味しくて、忖度なしに人生で1番感動したホテルだった。

日本人も何人か見かけて、女性1人で来ている人が数名いた。建築を学んでいる人なのかなと思い、そのうちの1人に話しかけてみたのだが、「スリランカが好きでもう3回目なんです」と言われ、スリランカ上級者の旅人だった。

でもたしかにスリランカは何度も来たくなる魅力が溢れる国であることがわかった。


夕日が沈むのを待つ贅沢な時間


最終日は空港近くのホテルに泊まり、夕方海辺を散策した。

地元の子どもたちがたくさん海で遊んでいた。

そうして、どんどん夕日が沈んでいくのを眺めながら写真を撮ったりのんびりしていたのだが、
"こんなにゆっくりと夕日が沈むのを待っているなんてなかなかできないことだよなあ"、"とても贅沢な時間だなあ"と思った。



自然が1番のアートだ

これまで東京で働いて、今上海で生活している中で、色んなアート作品に触れることが多かったが、結局は自然が1番のアートなのだと感じた。

ゆっくり沈む夕日、
その夕日によって変化する空の色、
風によって変化する波の動き、
緑豊かな場所で生きている動物たち。

その自然の変化とともに生活する人間たち。

どの瞬間を切り取っても美しいと感じた。


スリランカは今まで行った海外の中で1番人におすすめしたい国になった。




この旅行中、夫婦2人で色々な時間を共有して、2人の仲が深まった忘れられない旅行になった。

色々な価値観のぶつかり合いがあったり、話し合いもしたり、なかなか密度の濃い旅行になったが、本当にスリランカを選んで良かったと思う。


こんな貴重な経験をさせてくれた、スリランカとヘリタンス・カンダラマ、そして夫に感謝したい。

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