あの味


この間懐かしい記憶が戻った時の話である。
と言って真面目に文章を書こうとするけど、大体何を話しているのか最終的にわからなくなる。
ゆるく聞いてくだされ。

ジャムを作る際、今回は何を入れようかな〜と迷いつつスーパーの中をぐるぐるぐるぐる。
夏のスーパーって最高ですよね。
カンカン照の灼熱のアスファルトの上を歩き、数分したらもう汗だらだらした後のスーパーの中。うん、最高。
夏のスーパーの滞在時間が長い気がする。
そしていらないものまでカゴに入ってる。
こりゃ夏のマジック。

あれやこれやでお目当てのジャムに使う果物をゲットし、いざ調理へ。
今回はブルーベリーとローズマリーを使ったジャム。
コトコト煮込んでなんだかとってもいい匂い。
ローズマリーがいい仕事してらっしゃる。
さあ出来たぞと試食タイム。
これ、どこかで食べたことのある味だ。
だけど思い出せない。どこで食べたんだろう?
と1人でずーーっと引っかかりがとれずもやもや。

ある時に余ったパンをそのジャムをつけて食べたら、記憶が戻ってきた。
「あ、あの頃のペンションで食べたジャムだ。」
心のなかで確信した。
昔、私が小さい頃ペンションで朝ごはんに食べたジャムの味。
こんなのを小さい頃食べてたのか、おませちゃんだな私。
普通のジャムじゃなくて、ハーブが入っているブルーベリージャム。
当時のペンションのおばさんが自家製で作ってくれたものだと思う。
そう思うと素敵なペンションだったんだな〜。
あの頃の私には価値がわかってなかった。

私はこのジャムを思い出の味とこれから私が思い出になるジャムにしたいと思います。
記憶ってすごいね。

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