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苦しいと感じた時の処方箋

前回のnoteはこちら


はじめに


「どうせ自分の人生はよくなんてならない。」

そうやって自暴自棄になってしまうことが僕にもある。
けれど諦めてしまう前に、一度話を聞いてほしい。
僕が実際にやってみて、すごく効果があると思った実践を紹介したい。


苦しくてしょうがない時、僕たちの頭の中には「認知の歪み」が発生していることが多い。

ぐちゃぐちゃに絡まったこの「認知の歪み」をほどいてあげる事は、一時的な苦しさからの解放だけでなく、長い目で見た精神障害の治療にもきっと役立つ。

「たかが部分的な1つの考え方を変えただけで、この辛い人生が良くなるはずがない。」

そんな考えが頭に浮かんだ時も、忘れないでほしい。

「やらないよりはやったほうがマシ」を積み重ねること。

これがいつでもキーワード。
やるべき事の積み重ねは、必ず僕たちを前に進めてくれるはず。


認知の歪みを見つめ直す為の公式

Aの時、Bと考えた(Bをした)

 

苦しいと感じた時に、上の公式に当てはめて紙に書いてみる。

試しに、僕の場合で書いてみる。
僕は、過去に2度のパワハラを経験した。その影響から、極度の「上司恐怖症」となってしまった。

上司から怒られるかもしれないと感じるとき、苦しくてたまらなくなる。たとえその上司がどんなに優しい人だとしても、である。

この認知の歪みを、3ステップで見つめ直してみる。

①まず、公式に当てはめて紙に書いてみる。

A=
上司から怒られるかもしれないと感じる時

 

B=
・逃げた
・言い訳をした
・嘘をついた
・不安が止まらなくなった
・トラウマが蘇った
・仕事ができないと思われるのではないかと思った

 

Bはたくさん書いてみるといい。

②次に、A→Bに必然性や妥当性があるかどうか検討してみる。

・逃げたり言い訳をした方が余計に怒られる可能性が高くなるかもしれない。
・言い訳などせずに誠実に向き合った方が、仕事ができるように見えるのではないか。
・今の上司は、パワハラをした上司とは別の人である。
・今の上司は、配慮をしようとしてくれている。

 

③最後に、C=自分が取りたいと思う行動を書き出してみる。

C=
・自分の現状を正直に伝えてみる。
・できていなかったところは素直に謝る。
・配慮してもらえることは当たり前のことではないと、感謝の想いを持つ。

 

ここまで考えてみると、不思議と自分が少しだけ前を向けていることに驚く。

ここで大切なのが、「問題が完全に解決した」という心の状態を目指す必要はない、ということである

目指すべきは「自分の気持ちに折り合いをつけて、なんとか行動できる状態になること。」

行動を起こせるようになったあなたは、認知の歪みに苦しめられていた時のあなたよりも、大きく前進している。

そうやって一歩一歩進んでいくことを積み重ねていけば、いつか目指すべきところまできっとたどり着けると、僕はそう信じている。

ここまで読んでくださった方にも、ぜひ一度試してみてほしい。


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