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あっという間の閉幕

ー北京冬季五輪(上)

北京冬季五輪が20日閉幕する。個人的には当初、新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」に気を取られ、どこか気持ちが高ぶらない中での幕開けだったが、フタを開ければ、あっという間の17日間だった。スキージャンプ、スノーボード、ノルディック複合、カーリングには、日本代表選手が活躍する姿に元気づけられた。21日以降は見られないと思うと寂しい。19日夕方に立ち寄った奥さんとカフェ・ベローチェ。2022年の北京五輪について、夫婦で振り返った。

スノーボード

趣味も趣向も違う奥さん。ただ、この五輪で一番興奮させられた人物が同じだったところが興味深い。スノーボード男子ハーフパイプの金メダリスト、平野歩夢だ。現時点で、世界中で自分しかできない超大技「トリプルコーク1440」を3度成功させてのメダル獲得。できて当然と言わんばかりのクールな姿に思わず:「惚れてまうやろー!」(チャンカワイ風)

これまで世界のスノーボード界をけん引してきた"レジェンド"、米国のショーン・ホワイトがメダルを獲得した平野の健闘を讃えるシーンも良かった。35歳のショーン・ホワイトはこの五輪で一線を退くと表明しており、平野を祝福しようと駆け寄ってきた場面がスノーボード界のリーダーをバトンタッチするセレモニーのようにも見え、グッときた。

奥さんは、同じスノーボード男子ハーフパイプに出場した弟の海祝かいしゅうの言葉に感動したらしい。「(金メダルを)とるべきは兄ちゃんだと自分も思っていた」と、兄の金メダルを心から祝う弟の"にいちゃん愛"に心を揺さぶられたという。奥さんも弟がいるが、こちらは"ねえちゃん愛"がどうも足りていないようだ。

2026年

平野歩夢は現在23歳、弟の海祝は19歳。ショーン・ホワイトが現役だった35歳までは10年以上ある。年齢からすれば、少なくとも2026年のミラノ&コルティナ・ダンペッツォ冬季五輪でも、その勇姿を見られそうだ。今回同様、決勝まで揃って残り、ワンツーフィニッシュで表彰台に上ってもらいたいー。そんな期待が膨らむ。

一方、われわれ夫婦の4年先。あまり考えたくない。(続く)

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)


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