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まだ終わらんのだよ

ー塩船観音寺のツツジ

街中で眺めるツツジ(躑躅)は、いよいよ見ごろを過ぎて次の季節への移ろいを感じさせる。そんな中、東京都青梅市にある塩船観音寺のツツジは、われわれはまだ終わらんのだよと言わんばかりに気を吐いている。本堂がある谷戸の斜面を遠目から眺めると、ツツジの濃い紫、薄い紫、青みが強い紫、赤みが強い紫がグラデーションになっていて美しい。ツツジ群に分け入り、ツツジ一株一株を間近で見ない限り、見ごろが過ぎたとは思えない。

単体がダメなら集団で華やかに。どこぞの坂道グループの戦略か。

ーほんのついでが本塁打

塩船観音寺のツツジを楽しんだわが夫婦。実のところ、このお寺に立ち寄った理由は、吹上しょうぶ公園(東京都青梅市)を訪れたほんのついでだ。初咲きのハナショウブ(花菖蒲)を狙っていたところを見事に空振りし、ツツジはすでに見ごろを過ぎているものの、塩船観音寺まで1.5km程度しか離れておらず、折角だからちょっと覗いてみようといった気軽なノリだった。当然、さまざまなツツジが織りなす絶景を見られるなど予想もしない。

ほんのついでがホームランといった具合。ツイている。

(写真:『りすの独り言』トップ画像/塩船観音寺=りす撮影)

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