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採れたてに興味津々

ー雹に見舞われたあの日

『こんなに凄かった!伝説の「あの日」の天気』の著者、金子大輔氏(気象予報士)によると、関東甲信地方に雹がもたらす被害の発生件数は、年間平均11日程度らしい。数字的には、ほぼ毎月1回、この地方のどこかに雹が降る計算になる。そう考えると、雹はそこそこ降っているように感じる。

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認識違い

とはいえ、雹が降りしきる中、歩きまわるという経験はそう記憶にない。あるいは、降ってはいたが、それを雹だと認識していなかったとも考えられる。雹と比べてサイズが小さい霰だと思っていたかもしれない。

先日、両親と姉に和菓子を届けようと実家に向かって歩いている際に見舞われた雹は、実に貴重な体験と言える。降ってきたばかりの雹を採取したが、記憶を辿る限り、きっと生まれて初めてのことだろう。

採れたての雹を奥さんに手渡すと、目を輝かせて喜んでいた。

拾った雹002

凶器

雹は積乱雲から降る直径5mm以上の氷粒、直径5mm未満は霰という。黒いアスファルトの上に落ちては転がる雹の様子は、床に落として、コロコロと散らばる金平糖のように見え、実に可愛らしい。ただ、それはあくまでサイズが小さかった場合に限っての話だ。

インターネットによると、1917年6月29日に埼玉県大里郡熊谷町(現熊谷市)に降った雹は、直径29.6cm、重さ3.4kgになったそうだ。アメリカ海洋大気庁では、03年6月22日に米ネブラスカ州に降った雹は直径17.8cm、周囲47.6cmで世界最大としている。もはや氷の塊だ。

致命傷を受けかねない凶器が空から降ってくる。恐ろしや。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成、採れたての雹。直径およそ1cm超といったところ=奥さん撮影)

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