芸術と薬物/231026

切っても切れなーい

最近そういった話題が韓国芸能で取り上げられているので、わたしのnoteなのでわたしの感想？を残します

今回は大麻に限定してお話するのでケミカルについては言及しません

ARMYの皆さんにも知っておいて欲しいなとも思うので、何か感じ取っていただけたら幸いです

ARMYではなくとも、最後には救いのある話にしてあるはずですので途中、しんどいかもしれませんが最後までお読みください😊

薬物きらい

自分は普通のひとですよ、こんなものの力を借りないとなーんにもできない、芸術っぽいこと
をやっているだけのひとなんですよ、の自己紹介だと思っているからです

わたしは美術大学出身です。日本人なら誰でも知っているであろう美術大学です。

受験戦争をくぐり抜けた18歳や19歳で、薬物をやってる人を何人も知ってました。周りにいましたし、学校に行く前、朝にきめてから行くと自慢している人もいましたし、売人をやってると言われている人の噂も聞きましたし、なんなら付き合っていた人もやってました。
これを話されたら困る？じゃあ困ることすんな、と思っているので話します。超迷惑だったので。まだ言えるけど黙っててあげます。

てわけでわたしは薬物の話には慣れています

メディアで言われているような「楽しいもの」だけではないことも、この目で耳で知っています

そして、芸術をやっている人が薬物に頼ることが大嫌いです

最低のチートだからです

こちとら狂わないために狂わないといけないんだよ、のスタンス（방탄소년단/ON ）なので、むしろ普通になりたいのにどうしてわざわざ狂いにいくの？がずーーーっとあります。めちゃくちゃカッコ悪いです。

人間が元々脳内で作ることができる天然の脳内麻薬、ドーパミン/エンドルフィン/アドレナリンだけで勝負できないならすっこんでろアーティストもどきが、と思ってきました😊

若気のいたり、セーフ

少し前に有料の性格診断を受けたら「非社会的行動をしやすい寛容な人」と出ました

そう、わたしは別に堅い人ではありません

不寛容な人間でもありませぬ

違いを認められる人間で、臨機応変なひとです

すぐ道徳的/倫理違反とかしますし、ふつーに浮気性ですし（わたしの恋人って素晴らしいひとだ笑）「保留と付き合う男は猛獣使い」by親友 とか言われちゃうほどとにかくダメなひとです。

朝起きたくないし、同じ時間に同じ電車乗って同じところにずっといるとかも無理なくらい、ダメです

40歳でもこれなので、若気のいたりなんて誰でもあることですし、べつにそれはそれでいいんじゃないかなと思っています。
20年前の古い話なので時効ですし、それにやっぱり、わたしには関係ないので。

だっせーことには変わりはないが、好きにしたらいいのです

生きてりゃそんなこともあるさ、で済む話です

同情しちゃう大人の薬物

可哀想なんです、単純に

みすぼらしくて、虚しくて、哀しい

社会的地位があるひとがそこに行くこともよく理解できます。確かに最初は天然の脳内麻薬や才能でいけた。

だけどそこから更に結果を残し続けないといけない、期待に応えないといけない、自分が、他人が、ファンが作ったイメージに応えないといけない。

入れ物/イメージは立派なのに、
中身/実際の自分はみすぼらしいし足りないから、
どんどん創らないと
もっともっと

もっと

だけどアウトプットばかりしてインプットする時間が無ければ枯渇するのは自然の道理ですし、その重圧のすごさは容易に想像がつきます。あとはあらゆることへの絶望や失望も。

방탄が墜落ではなく着陸を目指しているのも、韓国だけではない過去の芸術家の果てをよく知っているからでしょう。
だから「ちゃんと人として生きないといけない」「インプットしなければならない」そして「やっぱり7人のステージが好きだから、それを続けるためにそれぞれでやろう、7人で続けていくために」と、地に足をつけることを求め、初心に戻れました。こんな難しいことよくやるよ、、、（会社のその部分の懐も

安易な快楽ではなく

立派な大人が薬物に頼る場面も何度か見てきました

隣で見ていて心が痛くなるような、

なにがあなたをそうさせてしまったんだろうね、とか

もう「若気のいたり」では済まされない孤独や物悲しさ

興味本位ではなく本当に必要になってしまった薬物は、とても哀しいです

それを俳優、アイドル、アーティストにも思います

みんな、たくさんの人があなたを愛しているはずなのに、あなたは独りなんだね、と

だって本人も破滅が待っていることはわかっているんですよ。誰よりもわかっているはずです。それがバレた時に失うものとか、失望させてしまう多くの人たちとか、それが頭に浮かばないわけないです。往々にしてそういう人たちは責任感や愛情深さを持っていますから。

しかし彼らは一般人とは全く違う元々狂いやすいという敏感な素質を持ち合わせていて、それが社会的成功となれば天才、そうでなければただの狂人となります。狂人の割合がほとんどです。それに、天才は同情してもらえませんから、むしろ劣等感からの嫉妬の対象と相場が決まっています。

そして孤独は底知れず深まる

このご時世で隠し通すことは至難の業ですし、その仲間自体信頼に足る人物かもわからない時だってあるわけで、ひとの目にも口にも戸は立てられないんです。

それでもその「守るべきもの（自分含」を差し置くしかなくなる心境って、ただただ可哀想しかないです

だってそれすら他人に応えるためでもあったりするわけだし。
安易にやっている人もいるのでしょうが、多くの人がどこか葛藤の末に手を出していると想像しますし、わたしは身近でそれを感じました。
安易だったら救いようがないのでここでは言及しません。

なので大人の薬物というものは、孤独や絶望の果てでもあるんです。本当に心から信頼できる人がひとりでもいれば、そして社会的ではなく、条件つきでもなく、人間本来があるべきである自尊感情があれば、と思います。わたしが前に書いた記事で방탄のJKが「徹底的な絶望の果てに得た強さ」がまさにそれです。

徹底的な絶望の果てに薬物に逃げる。社会的な自分のイメージ、積み上げたキャリア、それから一時的にでも、この一瞬だけ、そしたらまたやれるから、その積み重ねなのでしょう。

だからJKはすごいというのはそういうことなんです。JK始め방탄소년단の重圧や誘惑なんてえげつないはずです。だって世界一のアイドルですよ、求めればなんでも手に入るんです。

▼もうJKは可哀想ではない▼

だけどそこをしない、これは相当な理性や責任、仲間やファンへの愛情が無いとできません。
ですがその自分が耐えられるリミットはわからないわけで、無理に抑えると精神にきたします。それくらい芸術を続けてきた人への重圧は大きく、芸術を、自分を売り物にすることは危うさがあり、皮肉なことにそれが美しさともなるわけです。

危うさの中で生まれたものの美しさ

人は本能でそれを好きになるのです

まとめ

わたしの語気は強いですが、実はわたしは薬物をやる人に対して今は批判的ではないんです

同情がかなり強く、どこか「そうなるよね」も大きくあるからです。その理性の薄さを自覚しているから、お酒も一滴も飲みません。
だから、だからやらないかっこよさを貫いてほしいんです。

「ん？で、どなたかな？」みたいな悪そなラッパーが薬物で捕まっているのを見ると「やりそでやらないのがカッコ良くはないのかね？」と思いますし、それが相反することを成立させることよね、と。
それでもやるなら練馬ザファカーのd.o.くんみたいに出所の場面から動画回されて堂々とあの調子で軽そうで深い話くらいやってくださいよ。

自分のしたことに胸張ってそれすらもエンターテイメント、芸術にしてみてはいかがですか？と。それならメタで芸術になるじゃん、て思います。だってそんな瞬間見たいし、そんなことするだけの覚悟が伝わりますし。なにより面白いじゃん。隠すからかっこ悪いんじゃん笑

やりそでやらないのも、相反したものです。

その重圧や誘惑に今のところ打ち勝っていられる、天然のドーパミン/エンドルフィン/アドレナリンで勝負してきたキムナムジュンの言葉で〆ます

この世は狂いに満ちています
非合理なもの、言葉にありふれています
理解できないものや人にあふれてるんですよ
だから、狂わないために狂わないといけないんです
ぼくがこの曲（ON）で言いたかったのはそこなんです
狂わないために（狂ったように）ダンスも作曲も沢山練習するんですよ

キムナムジュン/V LIVEにて

これでもし数年後、방탄소년단が薬物で捕まったら「だっせーことしてんなよ！」と怒った後に、「大変だったね」とめちゃくちゃ泣きます。「わたしがあなたを追い詰めた1人でもあるのね」と。

間違っても頭ごなしに怒ったりしません
そんな無神経で自分勝手で短絡的なことはしない
葛藤の末に悪いことをしたってわかっている人にはできない

そんなことでARMYを辞める選択肢も無いので他のファンでもそういう人はいるでしょう。
だからきっと今、そんな心境のファンは多いのではないかな、て。だから書きました。

ファンとしても明日は我が身

でも大丈夫

わたしは非社会的行動を取りやすい寛容な人間だから

もし、あなたの手が後ろに回ることになっても、世界でたった1人の味方になる覚悟も、とっくにできているから

ただのアイドルにそんなことを思うこんな狂人もいるから、大丈夫ですよ

"ぼくの愛は永遠だ"

방탄소년단/Butterfly