見出し画像

もしも、袴が制服の学校があったなら

この前ふと「袴」が制服の学校ってないのだろうかと思い立って、たぶん無いとは思いつつネットで一応検索してみるとやはりない。

しかしながら素人の妄想なのだが、今後もしかして袴を制服にする学校ができると結構人気するのではないかと思う。

現在は少子化で子供の数自体が減っているので大げさに言えば”いわば学校の存続を賭けて”どこの学校も特色ある学校運営に私立公立問わず取り組んでいる時代だ。

進学実績や本格的な設備の整ったスポーツ関係(部活動)をはじめとして様々なカリキュラムや行事は元より、わたしの頃も割とあったけど「制服の良しあし」もその学校の人気を左右するファクターとして比較的重要視されている面はあると感じる。

そこで思い切って制服を「袴」にする学校が1つくらいあってもいいと思うのだがいかがだろう。

明治・大正のころは普通に女学校の生徒の服装は袴であった訳だし、着てみると分かるのだが案外袴は普通に着物を帯締めておはしょり合わせて着るよりずっと簡単だし楽でもある。

それに今は二部式きものとかで上下に分かれたパーツを前を合わせてマジックテープで止めるだけのものもあるし、帯も浴衣とかで見るように予め結んだようになっている作り帯も普通にある。プラス袴は元々が言うならば一種の「巻きスカート」だから着るのにさほど手間は掛からないのでそのような二部式きもの等の作りも取り入れて「袴”風”の制服」と云う形にするのであればハードルはそう高くないのではないだろうか。

とは言え「着物は制服として活動的ではない」と云う見解もあるとは思う。けど実際のところそうだろうか?。和風の旅館や料亭等に行けばそこの仲居さんは着物で普通に配膳や接客対応をしているし、通常の学園生活でもそこまで体育の時間以外は動作面で動きのある行動が求められるシーンはないのではないだろうか。また仮にもし汚れるのが気になるのであればその時間帯だけ上から「割烹着」のようなものを着れば袖も含め制服(着物)は汚れないと思うし、元々をポリ(化繊)にしておけば家でも洗濯できるからかえって衛生的だ。

ただし制服だけが評判で肝心の教育内容がおろそかではいけないので、そこは「日本文化を世界に発信できる人材の育成」をテーマに、通常科目にプラスして「和のテイスト」が満載のカリキュラムを作成して本格的な学びを提供するようにしたい。

例えば「日本文化」と云う課目を設けて、生徒全員自分で浴衣・着物の着付けができるようになるのが必須とか、授業の一環として茶道や華道、日本画などを年間スケジュールに組み込んだりするのはどうだろうか。

そして部活動も和風感の強いラインナップを充実させ、運動部系では弓道部、なぎなた部、合気道部、剣道部などを設け、文化部系でも日本舞踊部や琴などを演奏する和楽器部に百人一首の競技かるた部、女流棋士も増えていて人気の囲碁将棋部、パフォーマンスが話題を集める書道部などなどで放課後も引き続き和風の世界に漬かる。

もちろん正しい言葉遣いやきれいな作法・所作と云ったマナー教育も重要視して普段からの学園生活にて袴姿でそれらを意識して行う事でより上品で上質なものを習得してもらう。

校舎の中庭には和風庭園を配置し、教室の壁紙など内装も和柄やふすま絵風であったり、また掲げてある絵も大正ロマン風の美人画や浮世絵などの日本画だったりと校舎内の作りやインテリアにも”和”を意識させるものを用意すればより和風環境が高まる。

などなど空想の絵空事で且つ妄想は尽きないが、こんな学校がもしあったら楽しいだろうなと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?