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和風スナックお兄ちゃん的 曲紹介#31 大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション / シンプル・ラブ
大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション、1977年4月リリースのシングル「シンプル・ラブ」です。 小さなカラダからは想像もつかない圧倒的な声量、伸びやかな歌声、そしてこの歌唱力。さらに美乃家セントラル・ステイションの高水準でグルーヴィーな演奏。毎回あっという間に動画を見終わってしまうほど持っていかれます。 「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」の方が一般的には有名だと思いますが、ボクが好きなのはやはり美乃家とガッチリ組んでいた時代の曲なんですよね。この曲が収録されているアルバム「RAINBOW」は他にも「レイニー・サタデイ & コーヒー・ブレイク」など、聴き逃し出来ない曲が多数あってオススメです。 純子さん、素敵な音楽をたくさんありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください。心よりご冥福をお祈りいたします。 作詞:松本隆 作曲・編曲:佐藤健
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和風スナックお兄ちゃん的 曲紹介#30 安田成美 / 銀色のハーモニカ
安田成美さん、1984年10月リリースのシングル「銀色のハーモニカ」です。 デビュー曲「風の谷のナウシカ」が音痴すぎて宮崎駿監督に作中で使ってもらえなかったハナシは有名ですが、急に音痴が治るわけではないので制作陣がとった戦略は彼女の歌い方にマッチする曲を作るというものでした。当時テクノ歌謡を量産していた細野晴臣さんを作曲に、編曲には更に萩田光雄さんを加えて制作された今作はまさに上記の戦略が功を奏した一曲に仕上がっています。 安田成美さんも自分の得意な音域内で作られた曲だからか、楽しそうに歌えていて良いですよね。それこそナウシカの時はビクビク歌っているような感じもあって見ていてツラいものがあります。 84〜85年の二年間でシングル5枚、アルバム1枚を出して歌手活動は一旦終了した安田成美さん。9年後の95年に大貫妙子さんのフルプロデュースで2ndアルバムを出すのですが、歌唱力にだいぶ前進が見られていたコトにも触れておきます。 作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 編曲:細野晴臣、萩田光雄
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和風スナックお兄ちゃん的 曲紹介#29 宮前真樹 / 夢へのポジション
宮前真樹さんasまきぼー、1992年12月リリースのシングル「夢へのポジション」です。 ストIIの春麗ステージBGMに歌詞を乗っけたメディアミックス作品。コスプレが今ほど一般的じゃなかった時代というコトもあって、けっこう企画色の強い曲と捉えられていたかと思います。8cmCDのジャケもまんま春麗コスでしたしね。 しかし及川眠子さんの乗せた歌詞が新たな息吹を吹き込み、目標に向かって真っ直ぐ進んでいくんだ!的な決意表明ソングとしてかなり水準の高い出来ではないでしょうか。CoCoの中でも五番目に人気のあるメンバーとして頑張っていたまきぼーが歌うと更にグッとくるものがあります。 また、ゲーム音楽ほぼまんま使いなので早すぎた国産チップチューンとしての側面も見逃せません。ブレイク時の声ネタ「スピニングバードキック!」あたりは使いづらくなるのでいらないんですけどね笑 ソロでの歌手活動はこのシングル一枚、というかカップリングもカラオケなのでこの一曲だけで終了となったまきぼー。もっといろんなタイプの曲もソロで聴いてみたかったんですが、羽田恵理香さんや大野幹代さんと同様にアルバムは出してもらえなかったのが悔やまれます。 作詞:及川眠子 作曲:アルフライラ 編曲:戸田誠司
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和風スナックお兄ちゃん的 曲紹介#28 東京少年 / サイレントメビウス〜Sailing
東京少年、1991年7月リリースのシングル「サイレントメビウス〜Sailing」です。 元々は「Sailing」というタイトルだったそうですが、サイレントメビウスという劇場アニメとのタイアップに当たって改題されたとのコト。 イントロのベースがもう最高ですね。ベースの中村英夫さんはKENJI-JAMMARのサポートメンバーからミュージシャンとしてのキャリアをスタートしており、曲のアレンジやDAWを駆使した音作りにも定評のある、このバンドの核となるような方です。 タイトルのSailingが示すように、啓示が来たならもう真っ直ぐ進んで行こうというポジティブなリリックが非常にシリアスな雰囲気の中で歌い上げられていきます。もしかして、解散寸前のバンドの状況を打破したい思いも歌詞に込めていたのでしょうか。残念ながらこの二ヶ月後のライブでバンドは解散。これがラストシングルとなってしまいました。 ニューウェーブのテイストも入れたパワーポップバンドだった東京少年。活動期間は3年弱と長くはありませんが、残された音源はかなり素晴らしい出来栄えで、再評価される日も必ずあると思います。サブスクも解禁されてますのでゼヒ聴いてみてください。 作詞:笹野みちる 作曲:中村英夫 編曲:東京少年
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和風スナックお兄ちゃん的 曲紹介#27 MIE / LOVE JAIL.
元ピンク・レディーのMIEさん、1995年11月リリースのシングル「LOVE JAIL.」です。 70年代後半にヒット曲を量産したピンク・レディーが80年に解散。その翌年の81年からソロ活動を活発に行っていましたがグループ時代ほどのヒット曲には恵まれず、90年代に8cm短冊シングルでこの曲をリリースしていたのもあまり知られていないかと思います。 企画物を除けば前作から4年半のブランクを経てリリースした今作のサウンドプロデュースはICEの宮内和之さん。「MOON CHILD」ヒット後のノってる時期というのもあって、ハウスをベースとした良質なダンスミュージックを聴かせてくれます。MIEさんも歌い方、振り付け、発声、多角的に妖艶なパフォーマンスで観客を魅了しています。このとき御年39歳!素敵ですね〜。 残念ながらこの方向性はこの1曲で終了となりアルバムリリースまでには至りませんでした。8cm短冊シングルにはBPMを128くらいまで上げたDUB MASTER Xのリミックスとインストも収録されていますのでお好きな方はぜひディグってみてください! 作詞:吉元由美 作曲・編曲:宮内和之