west_pentan

大学3年生です。 読んだ本を忘れないために記録していきます。

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最近の記事

殺戮にいたる病

あらすじ 猟奇的な殺人を繰り返す稔、稔がそんなことするわけないと信じる母、1人の被害者に好意を抱かれていた元警部の3人の視点で物語が進んでいく。そして最後には今まで考えてきた事がひっくり返る。 感想(ネタバレ有り)  インターネットで「どんで返し ミステリー」と検索するとほとんどのサイトで紹介されている本書。少し波に乗り遅れた感はあるが感想を書いていく。  この本は世界中の猟奇的殺人を通して稔の内面を探っていく描写がある。そこを読んで思ったのが、父がいないだけで息子の性癖?

    • N/道尾秀介

      snsで本好きなら見たことであろうN。全6章をジブの好きな順番で読めるというものである。なので、話が6!通りあることが特徴である。 道尾秀介の作品はカラスの親指、シャドウ、向日葵の咲かない夏を読了している。どれもどんでん返しがあり最後までどうなるか展開が読めず面白かった。 感想 どんでん返しがある章もあり、章ごとでも十分楽しめた。ただ、SNSの紹介の仕方はちょっと盛ってるなと感じた。読む順番が変えると結末が変わる!!と紹介されていることが多いが、実際は悪い人だと思っていた

      • 傲慢と善良/辻村深月

        あらすじ 結婚を目前に控えながらも、失踪してしまう真美。真美を探していく中で婚約者である架は婚活における傲慢や善良について知ることになる。2人の関係はどうなるのか! 感想(ネタバレ有)  誰もが言ったことがあるであろうピンとくる。商品を買う時に言うこともあれば、何か閃いた時、本書の様に異性に対して使うこともある。ここでは閃いた時のピンとくるは除外して考える。  この言葉の正体は自分と釣り合っているかどうかと言うことだ。釣り合っていればピンときて、そうでなければピンとこない

        • #真相をお話しします

          テスト期間は本も読んでいても内容頭に入ってこないのは私だけでしょうか? 今日やっとテストが終わり夏休みが始まりました。3年生なので就活もしなければなりません。しかし、今のところ院進を考えてるのでこちらも身が入りません。困ったものです。 そんな中読んだのが「真相をお話しします」読んでて感じたのが他の本より読むスピードが早かったことです。つまり内容がシンプルで頭に入っていきやすいです。 あらすじ 「ヤリモク」「惨者面談」「パンドラ」「三角奸計」「拡散希望」の5つの短編小説があ

        殺戮にいたる病

          ボトルネック/米澤穂信

          あらすじ 恋人を弔うために東尋坊にやってきた、嵯峨野リョウ。崖から見下ろし、落ちたと思った瞬間に地元の石川県で目が覚める。家に帰れば、サキと名乗る知らない人物がおりここに住んでると言い張るがそれは幼い時に亡くしてしまった姉であった、、、リョウは元の世界と今の世界の残酷な違いに気づいくことになる。 感想(ネタバレ有) リョウはどんどん自分の生きている意味を見いだせなくなっていく。自分こそがボトルネックなのだ、排除されるべきなのだと考える。ラストシーン、リョウは自分の進むべき道

          ボトルネック/米澤穂信

          儚い羊たちの祝宴/米澤穂信

          本とは関係ないが、このnoteのサムネにあたるのだろうか、写真のことだ。この本を読んだ人なら分かると思うが、ピッタリすぎて驚いた。 あらすじ 5つの短編からなる本作に出てくる人達は「バベルの会」と呼ばれる大学の読書会と緩く繋がっている。それぞれが抱える問題を見ていくことになる。例えばお祖母さんに歯向かえない家、客人が来ない別荘、毎年同じ日に吹田家の人が殺される家など様々である。 感想(ネタバレ有) 印象に残っているのは「身内に不幸がありまして」である。誰もが休みたい用事が

          儚い羊たちの祝宴/米澤穂信

          いまさら翼と言われても/米澤穂信

          古典部シリーズの第6弾である本作。古典部シリーズは短編集と長編があるがこれは6つの短編で構成されている。今回はホータローのポリシーの理由や摩耶花の退部理由など、これまで謎だったものが明かされていき、「そうだっのか」と思いながら読み進めていた。 あらすじ 各短編のあらすじを全て書くわけにはいかないので、印象に残ったものだけ書く。 ・わたしたちの伝説の一冊 文化祭後から漫画を「下手でもいいから書いてみたいグループ」と「読みたいだけのグループ」の亀裂が大きくなっていった漫画研究

          いまさら翼と言われても/米澤穂信

          オリエント急行の殺人事件

          あらすじ イギリスへの帰路につくためにイスタンブール発カレー行きのオリエント急行に乗ったポアロ。 電車には多種多様な人物が乗っていた。そんな中、大雪で電車が止まってしまった。次の日の朝、ラチェットが部屋で数十箇所刺されて殺されているのが発見されてしまう。犯人は誰なのか?なぜ?どのように?ポアロは推理する。 感想 普段からミステリ系をよく読むが、アガサクリスティーの作品は「そして、誰もいなくなった」に続いて2作品目である。これでミステリ好きと言えるのかは分からないが感想を書い

          オリエント急行の殺人事件

          この全休を成瀬に捧げようと思う

          思いつきで行動することが多い私だが、こんな事をしたのは初めてだ。ドキドキワクワクしながら夜行バスに乗り込んだ。 京都駅についた 京都駅に着いたら漫喫でシャワーを浴びて膳所へ出発🚃 初めは成瀬と島崎がアイスを買ったセブンへ! なんとセブンでガリガリくんを買ったら当たりました!!!当たり棒を洗いバックの中へ 幸先がいいですね😉 8時からよりみちパンがやっているので、朝ごはんは塩パンだ!と意気込んでいたが塩パンは11時に焼き上がるの事😢 それまでびっくりドンキーや美容院で

          この全休を成瀬に捧げようと思う

          噂/荻原 浩

          あらすじ 渋谷の少女たちにある噂が流れる。ミリエルの香水をつけないとレインマンに殺され足首を切られてしまうというものだった。それは香水会社が自らの商品を売り出すための嘘であったが、ある日足首が切られた少女の死体が発見される。噂は本当だったのか?小暮と名島のチームが事件解決に挑む! 感想(ネタバレ有) この小説の軸となっているのはWOM。つまり口コミだ。読んだ方なら分かると思うが、ラストのシーンで菜摘達が杖村を友達を殺した復讐のために殺している。しかし犯人は杖村ではない。

          噂/荻原 浩

          プラスティック

          2024年の本屋大賞である「成瀬は天下を取りにいく」が好きだったので超発掘部門も面白いだろうと思い購入した。 あらすじ 54個の文書ファイルを発見した奧村恭輔。1個 つ目の文書には、向井洵子が体験した奇妙な体験談が書かれていた。そして2個目で洵子が殺されていることが明かされる。そして、恭輔は1つ目の文書ファイルについて調査していく。その過程で恭輔が見たものとは、、、 感想(ネタバレ有) 正直、多重人格者という事が分かった時はこのオチか、、と思った。しかし、最後まで読んでい

          プラスティック

          ふたりの距離の概算

          本作は古典部シリーズの第5弾の作品です。 ふたりの距離というのが誰と誰のことを示しているのかが注目ポイントだと思う。 古典部シリーズを読んでいると、何故か古畑任三郎を思い出すのは私だけだろうか。恐らく解けそうで解けない感覚が似ているのだと思う。 あらすじ 新入生の大日向友子が古典部に仮入部する。すぐに千反田達とも打ち解けるが、突然入部はしないと告げる。入部したくない原因は何だったのか。 その謎を奉太郎はマラソン大会で走りながら解決していく。 感想 結局、大日向は千反田が

          ふたりの距離の概算

          成瀬クリアファイル買えました!!

          成瀬シリーズを読んで、成瀬推しになった私ですがついにクリアファイルを買うことができました!! 本屋さんをいくつか回ったのですが、なかなか見つからずメルカリで買うのもあれだし今月末の滋賀旅行の時にあればラッキーだなと思っていました、、、 しかし! なんと大学近くの本屋さんに売ってるじゃないですが!この前見にきた時はなかったのに( ̄▽ ̄) 友達と行ったのですが見つけた瞬間友達を置いてけぼりにした気がします やはり、願い事は常日頃思い続けることが大事なのでしょうか?成瀬に聞き

          成瀬クリアファイル買えました!!

          遠まわりする雛

          本作は米澤穂信さんの「古典部」の第4作目です!1〜3とは違い短編集になっており隙間時間にはピッタリでした!! 好きな章は「あきましておめでとう」と「手作りチョコレート事件」です! それぞれあらすじを紹介します。(ネタバレ有) あきましておめでとう お正月に千反田とホータローで初詣に行くとろから始まります。千反田は顔が広く神社の人とも顔見知りでありお酒をプレゼントする代わりに建物の中に案内されますが、中は大忙し。そこで千反田達は酒粕を取りに行くお手伝いをすることに、、そ

          遠まわりする雛

          成瀬は信じた道をいく

          きっかけ 私がこの本を読んだきっかけは成瀬史をもっと知りたいと感じたからだ。前作の「成瀬は天下を取りにいく」で私は成瀬に夢中になった。他人が予想できない行動力と100挑戦して1でも成功したら成功という考え方に惹かれた。また成瀬史を見れるとウキウキしながらページを開いた。 あらすじ 「成瀬は信じた道をいく」では成瀬の弟子となる小学生との出会い、成瀬の父親である義彦の話、クレーマーを辞めたいクレーマー、びわ湖大津市観光大使になる話、周りが成瀬に振り回される(本人は自覚なし)話の

          成瀬は信じた道をいく

          母性/湊かなえ

          きっかけ この本を知ったのは「湊かなえ作品オススメランキング」なるサイトである。まず一位に紹介されていたのが「告白」これはすでに読んだ。続いて二位が「母性」であった。 あらすじ 母親に愛されたい「私」と「私」の娘である「わたし」の関係をある事件を通してどうなっていくのか、どこですれ違ったのかをみていく物語である。 感想 正直、私はこんな家族はいないのではと考えたが、その答えに自信はない。何故なら私の家族と登場人物達の境遇があまりにも違いすぎて想像が出来ないと考えたか

          母性/湊かなえ