ボトルネック/米澤穂信
あらすじ
恋人を弔うために東尋坊にやってきた、嵯峨野リョウ。崖から見下ろし、落ちたと思った瞬間に地元の石川県で目が覚める。家に帰れば、サキと名乗る知らない人物がおりここに住んでると言い張るがそれは幼い時に亡くしてしまった姉であった、、、リョウは元の世界と今の世界の残酷な違いに気づいくことになる。
感想(ネタバレ有)
リョウはどんどん自分の生きている意味を見いだせなくなっていく。自分こそがボトルネックなのだ、排除されるべきなのだと考える。ラストシーン、リョウは自分の進むべき道を他人に決めてもらおうとする。そんな状況にメールで母から「恥をかかせるだけなら帰ってこなくていい」と言われる。私はこの絶望のシーンが頭から離れない。最後のシーンは飛び降りるのか生きるのか意見が分かれているが私は飛び降りたのではないかと思う。また、ここで母からではなくノゾミからメールが来たとすると、逆の選択をしたのではないかと思った。
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