噂/荻原 浩
あらすじ
渋谷の少女たちにある噂が流れる。ミリエルの香水をつけないとレインマンに殺され足首を切られてしまうというものだった。それは香水会社が自らの商品を売り出すための嘘であったが、ある日足首が切られた少女の死体が発見される。噂は本当だったのか?小暮と名島のチームが事件解決に挑む!
感想(ネタバレ有)
この小説の軸となっているのはWOM。つまり口コミだ。読んだ方なら分かると思うが、ラストのシーンで菜摘達が杖村を友達を殺した復讐のために殺している。しかし犯人は杖村ではない。噂に踊らされたのだ。
これは現実でもあり得るのではないだろうか?実際に渋谷でこの香水を付けると恋が成就すると言う噂が広まり香水が大ヒット!と言うニュースを目にしたこともある。
やはり、WOMの力は絶大なのだ。ただ、現代は噂と似たものにフェイクニュースが挙げられる。インターネットを通じて誰でも情報(噂)を流せる時代。その情報の真偽をはっきりさせなければ菜摘の用に痛い目を見ることになるのではないか。(菜摘は後悔している様子はないけど!笑)
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