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女性版w-inds.・2000年代に活躍したガールズグループ『EARTH』について。

EARTH』は、2000年にライジングプロダクションからデビューした女性アイドルグループ。1999年3月21日、沖縄で『九州・沖縄合同スターライトオーディション』が開催され、奨励賞を受賞した3人でユニットを結成。当時、同じ事務所だったSPEEDの人気に影響を受けて作られた中学生メンバーで構成される女性アイドルグループの1つであり、3人組のアイドルユニットという点ではD&Dを受け継いでいる。

アメリカのガール・グループ「TLC」 / 日本のガールズグループ「EARTH」

アメリカの3人組ガール・グループ「TLC」をベンチマークした。当時は安室奈美恵やSPEEDなど、主に10代の女子小中学生(同年代の女性ファン)をターゲットに売り出されるアーティストが主流の時代だったのでEARTHも最初から女子中高生をターゲットに売り出され、実際に同世代の女性ファンも多かった。

第42回日本レコード大賞で新人賞を受賞したEARTH

1999年8月から1ヶ月間、ニューヨークでダンスとボーカルのレッスンを受けてデビュー。中学生離れした歌唱力とダンス・パフォーマンスが話題となった。デビュー曲「time after time」は本格的なR&Bサウンドで全国のDJの間で絶賛されるなど好評を得て、第42回日本レコード大賞・新人賞を受賞した。

デビュー当時のEARTHのメンバー3人

ちなみに、2001年に同じライジングプロダクションからデビューした男性アイドルグループのw-inds.は「3人組」・「中学生メンバーで構成されている」・「2000年代前半にデビュー」といった点で"男性版EARTH"として結成された。葉山拓亮のプロデュース路線に変更したEARTHの4枚目のシングル「Is This Love」は、w-inds.のデビュー曲である「Forever Memories」と全体的に曲調が似ている。彼女たちがデビューした2000年代は宇多田ヒカル、倉木麻衣、浜崎あゆみ、倖田來未といった女性ソロ歌手(歌姫 / DIVA)が台頭し、沖縄アクターズスクール出身のアイドルたちやダンス系グループの人気が低迷する状況が続きました。そのため、EARTHはもちろん、SPEEDに影響を受け『第2のSPEED』を狙って登場したFolder5、dream、COLOR、Z-1、ZONE、HINOIチームなどの女性アイドルグループ(SPEEDのフォロワーグループ)はほとんどブレイクできずに解散した。EARTHの場合は、デビュー曲の「time after time」の頃が全盛期であり、その後も「Is This Love」辺りまではテレビ番組や音楽番組への出演もあったが、楽曲に恵まれず、大衆的な人気を獲得できなかった。Is This Love以降はメディア露出が減り、2005年にグループは解散した。

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