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DA PUMP×嵐

現在、国民的アイドルと称されているジャニーズ事務所の男性アイドルグループ嵐。彼らはライジングプロダクションのDA PUMPと意外な関係があるのです。実際は両事務所のライバル関係的なことに近いのですがね...。

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1999年 / 嵐 

は、1999年にジャニーズ事務所から5人組でデビューしました。

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1997年 / DA PUMP

しかしその2年前の1997年にはDA PUMPがデビューしています。

嵐というグループが作られた原因はこのDA PUMPの影響が大きいんですよ。

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デビュー前のDA PUMP 初お披露目

そもそもDA PUMPは、どのように誕生したかというと彼らは安室奈美恵やSPEEDと同じ事務所で彼女たちの人気に便乗してデビューしたのですが所属事務所のライジングプロダクションはもともと女性アイドル専門の事務所であり、アイドル氷河期の時期はスーパーモンキーズや観月ありさといった女性アイドルを売り出していた。しかし、90年代後半からSMAPを筆頭にKinki KidsやTOKIO・V6といったジャニーズに人気が集中し、ジャニーズ全盛期と呼ばれた。この状況に触発されたライジングプロダクションは「今、ジャニーズが人気あるから、うちも男の子のアイドルをデビューさせよう」と男性グループのプロデュースを始める。そこでジャニーズの2番手(ライバル)として作られたのがDA PUMPだった。

練習生時代のレッスン風景

最初はBilly The Kidsという名前でデビューする予定だったが、グループ自体がヒップホップ系のコンセプトであることや同時期にジャニーズのKinKi Kidsが活躍していたのもあり、アイドルらしい名前ではなくかっこよくて覚えやすい名前の方が良いとして、DA PUMPという名前に改名した。

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DA PUMPの登場により、次世代のジャニーズにも歌やダンスの上手いメンバーが必要になってきたのです。

そこで選抜されたのが松本 潤・櫻井 翔・二宮和也、そして歌とダンスが上手かった大野 智の4人だった。つまりDA PUMPのライバルとして結成されたのがであった。

※DA PUMPの対抗馬として

●グループ名

もともと英語表記でA・RA・SHIだったがライバルであるDA PUMPが英語のグループ名だったため、漢字のグループ名になった。この表記はデビュー曲のタイトル「A・RA・SHI」に再利用されており、CDジャケット、公式サイトおよびSNS等では英語で「ARASHI」となっている。

●人数

DA PUMPが4人組だったので嵐も最初は4人組でデビューする予定だった。しかし、デビュー前にジャニー喜多川が「もう1人増やそう。4人よりも5人の方が有利だろう」と考え、最後に相葉雅紀をメンバーに迎え入れ、DA PUMPよりも1人多い5人組でデビューさせた。

●グループ構成

DA PUMPは、ISSAがボーカル兼リーダー担当、KENがラップを担当していたが、嵐も大野 智がボーカル&リーダーで、櫻井 翔がラップ担当であり、DA PUMPと同じ構成である。

●ダンス

DA PUMPは4人組でそれぞれのメンバーがいろんなジャンルのダンスを行うことができるが基本的にはロックダンスを振り付けに取り入れていることが多かった。嵐もロックダンスをよく踊るグループである。デビュー曲の「A・RA・SHI」をはじめ、初期の頃の楽曲などでも頻繁に見ることができる。

●音楽(ラップ)

DA PUMPは日常会話や言葉遊びのようなおもしろラップでダサかっこいい系のJ-RAP路線であり、曲の合間にラップが織り交ぜられている。

嵐は本格的なヒップホップ路線で楽曲の冒頭にラップパートを持ってきている。「ブッ飛ぶよりも、裸のまま突っ込め」、「悲惨な時代だって言っちゃってる」といった過激な歌詞だったりとDA PUMPのラップとは路線が違うのでここでも差別化を図っていた。この路線が成功だったことは今の彼らを見れば分かりますね。

DA PUMPの存在があったからこそ、1999年にというグループがあのメンバーで組まれたんですよ。それから10年後に東方神起が日本でブレイクしたときもジャニーズは嵐が成長していたのでビクともしなかったのです。

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