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実は普通のライターに依頼できない!?自社ブログ運営で注意すべきジャンル

「よし、ライターに外注しよう!」
「でも、どこでライターを見つければいい?」

というお悩みを、よく伺います。ちょっと検索しても、

  • 特定ジャンルの専門家

  • 資格を保有している

  • 文章が丁寧

など、さまざまな強みを持つライターが存在し、何を基準に選べば良いか悩んでしまいますよね。

最終的には好みで構わないのですが、ジャンルによってはかなり慎重にライティングをお願いしなければなりません。特に、医薬品や化粧品、美容関連を扱う媒体は、薬機法に関する知識が必須。何も知らずに記事を掲載するのは危険なのです。

薬機法は法改正もあり、今後は法令違反となる表現を書いてしまうと罰される可能性もあります。そこで、安心して自社メディアを運営できるよう、ライターに依頼する前に運営側が知っておくべきポイントを紹介します。

運営側はWebライティングの関連法令を把握すべし

オウンドメディアで扱う内容によっては、書き方に法律の規制が入る可能性があります。ここでは、そういった特殊な分野のそれぞれの法律と特徴を解説します。

薬機法

薬機法とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」を略したものです。日本の医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器および再生医療等製品に関する運用などを定めた法律になります。

この法律は、製品の品質、有効性、安全性を確保することを目的としており、製造、表示、販売、流通、広告などについて細かく定められています。

たとえば、
「がんが治る! 奇跡のお水! 回復率100%」といった表記は、薬機法違反です。ここまで極端な事例は珍しいとしても、

「このお水には酸化アリチルを5%配合。酸化アリチルにはがん細胞を死滅させる効果があるとされています。実際に酸化アリチルを接種した患者さんの口コミによると……」
といった表現なら、見たことがあるのではないでしょうか。実はこの表記も、薬機法違反です。

日本は効果・効能を示す表現についてもっとも規制が厳しい国のひとつ。消費者が誤解をしないよう、最新の注意をはらう必要があります。薬機法違反となる表現をすると、Googleの検索結果から表示されなくなるペナルティを受けることとなります。また、悪質な事例では、2年以下の懲役、200万円以下の罰金、もしくは両方が課されます。

ライターが注意すべき点は、誇張表現や保証されていない効果に対して、効果があるような表現を用いることです。記事で効能効果について記載すると、薬機法に触れる可能性があるからです。

景品表示法

景品表示法は、「不当景品類及び不当表示防止法」を略したものです。この法律は、消費者をだますような表示を禁止し、商品やサービスの品質、内容、価格などについての不当表示を規制しています。

たとえば、
「今だけお得! 大特価セール980円」という文言があったとします。ところが、この製品は年がら年中980円で売っており、定価がそもそも980円だったら「今だけ」お得はウソ、ということになります。したがって、この表記は景品表示法違反です。

また、「このペットボトルのお茶を買った人全員へ、100万円をプレゼント!」といった、商品の本体価格とかけ離れた景品をセットにした商品販売も、景品表示法で禁止されています。

ライターが気をつけるべき点は、優良誤認表示や有利誤認表示です。優良誤認表示は商品やサービスの内容について、有利誤認表示は価格など取引条件についての不当表示を指します。対象の商品やサービスに対して、競合他社よりも著しく優良・有利であることを消費者に誤認させるような表示は避けなければなりません。

起こりうるリスク

先ほど紹介した関連法律に違反すると、課徴金が課せられます。

薬機法の課徴金の対象である「何人も」というのは、広告に関与した全ての人を指し、広告主、広告代理店、媒体、インフルエンサー、ライターなどが含まれます。

出典:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

また、先述のとおり薬機法は刑事罰もありうる重い罪です。アフィリエイターなど、一般人でPRに関わっている人間も守る必要がありますので、医薬品、医薬部外品、化粧品は慎重にライティングしましょう。

注意すべきべきジャンル

ここからは、ライティングで注意すべきジャンルを紹介します。以下を取り扱うジャンルには、ライティングルールを徹底するようにしましょう。

医薬部外品

医薬部外品とは、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されており、「治療」というよりは「防止・衛生」を目的に作られています。つまり、医薬品と化粧品の中間に位置し、病気の治療を目的としない製品のことです。

例:育毛剤、除毛剤、染毛剤、美白美容液、薬用シワ改善クリームなど

医療機器

医療機器とは、人や動物の疾病の診断、治療、予防に使用される機械器具などであり、身体の構造や機能に影響を及ぼします。医療機器は薬事法によって定義され、医薬部外品と同じように、厚生労働大臣の承認を得ている効果効能については広告の中で言及しても問題ありません。

例:ペースメーカー、心電計、超音波診断装置、人工呼吸器、コンタクトレンズ、メガネ、家庭用電動マッサージ器など

化粧品

化粧品とは、人の体を清潔にしたり、外見を変えたりする目的で皮膚や髪に使用される製品のことです。一般的には、肌の保湿や洗浄などの効果が期待されています。化粧品は医薬部外品や医薬品と異なり、生理的作用や薬効を持たず、身体に塗布や散布することで使用されます。

例:シャンプー、コンディショナー、歯磨き粉、化粧水、乳液、美容液、ファンデーション、口紅、香水など

健康食品

健康食品とは、一般的に健康の保持や増進に効果があるとされる食品全般のことです。健康食品は一般食品に分類され、景品表示法と健康増進法に該当します。

例:青汁、サプリメントなど

運営側のチェックポイント

トラブルを未然に防ぐためには、運営側がしっかりと体制を整えることが大切です。ライターが知識を備えていることも求められますが、それだけに頼るのではなく、媒体自体が注意点を留意したうえでライターと関わるようにしましょう。

チェックツールを活用する

法規定に抵触していないか人の目で確認するのは時間がかかってしまうため、チェックツールを活用するのも1つの方法です。チェックの手間を省きたい人は、以下のチェックツールを参考にしてみてください。

  • 薬事法 広告表現チェックツール:完全無料。化粧品・健康食品の広告表現や、健康食品として使用したい原材料が医薬品成分に該当するかを確認できる。

  • 広告チェックAI:化粧品の広告表現を確認。AIにより広告チェックにかかる時間を大幅に削減できる。

  • Cosme Design:広告表示、化粧品成分表示、医薬品医療機器等法解釈、レア成分など、複数のサービスに対応している。

  • LOGRIZa:広告表現や薬機法チェックに対応。過去データと比較できるため、分析にも役立つ。

NG表現はないか確認する

広告表現におけるNGな文言も把握しておきましょう。以下に例を挙げます。

  • 虫歯を治す→虫歯を防げる

  • 発毛を促す→薄毛を対策する

  • 免疫力がアップ→忙しい朝のお供に

  • リラックス効果を得られる→リラックスタイムを演出する

  • くすみを取る→くすみをケアする

  • 美白効果がある→メラニンを抑える

最新の情報を確認する

薬機法や景品表示法は定期的に改正される可能性があります。2023年に改正された景品表示法(2024年に施行)では、違反行為に対する罰則が強化されるなど、さらに規定が厳しくなっています。

信憑性のあるブログ・メディアを目指すためにも、定期的に厚生労働省のガイドラインを確認し、最新情報を得るようにしましょう。

ライティングチーム「WERITE」では、入門書として、以下をおすすめしています。

こういった法律を守ってくれるライターへ外注するうえで求めるべきスキルを知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

ライティング会社に依頼するのが確実

医薬品、医薬部外品、医療機器、美容アイテムを販売されている方で、ライターへの依頼を検討している法人様は、本記事で紹介したように、薬機法等のリスクを背負います。

もし法に抵触してしまわないか不安を抱かれた場合は、ライティング会社にサポートしてもらうのも良いでしょう。薬機法や景品表示法に詳しいライターや各分野の専門家の監修が入るなど、より信憑性の高い記事を完成できます。

WERITEでは、薬機法の知見が必要な医療分野に特化したライターが多数在籍しています。また、1,000件以上の掲載実績があるため、専門分野だけでなくライティング全般のことをアドバイスすることが可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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