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外注ライターをどう選ぶ?オウンドメディアのライターに必要なスキルとは

オウンドメディアを運営する企業が増えています。

運営を成功させるために大切なポイントは、「高品質のコンテンツを定期的に量産する」ことです。しかし、これは「高負荷の運動を沢山すれば痩せる」と言っているようなものです。

オウンドメディアを作った企業の多くが「ネタ切れ」「スタッフ不足」などの要因から、記事執筆の外注を検討します。

「オウンドメディアを運営したいけれど、社内に記事を書ける人がいない」
「流行りのオウンドメディアを始めてみたが、なかなか売上やお問い合わせに結びつかない」
「オウンドメディアの執筆を外注したいが、費用がピンキリでどうしたらいいかわからない」

本記事では、このように記事制作を外注したい方に向けて、外注ライターを選ぶ際に確認するべきポイントを解説します。

記事制作の作業範囲を把握しよう

「記事制作」とひとくくりにされている作業には複数の工程が存在します。
その工程を丸ごと発注することもできれば、一部のみ限定して外注することも可能です。

そのため、まずはオウンドメディアの全体像を掴みつつ「どこからどこまで発注したいか」を考えましょう。

オウンドメディア運営の全体像と記事制作の作業範囲

はじめに、オウンドメディアの運営の流れについて整理します。

オウンドメディア運営の流れ

オウンドメディアでは、まず媒体のコンセプトを考えます。続けて記事制作を行い、公開後は読者の反応を見ながら改善を繰り返します。

詳しいプロセスは以下の記事に書きましたので、このプロセスが具体化できていない方はぜひご覧ください。

さらに「記事制作」の工程を分解してみましょう。

コンテンツ制作

ライターはまず、読者像の設定とキーワード(KW)選定を行います。その後、構成案(見出しとなる大枠)を作成し、実際の記事を執筆します。ライターが書いた記事を編集者が校正し、記事は公開されます。

ライターへ外注する上では、以下の「どこからどこまで」を依頼したいかを、明確にする必要があります。ここまでの工程を箇条書きにしてみました。

  • 媒体のコンセプト設計

  • 記事のキーワード(KW)選定

  • 記事の構成案作り

  • 記事執筆

  • 記事の校正

  • 記事公開手続き

すべてを外注すれば、高額になりますが「制作を丸投げ」することが可能です。逆に「記事の執筆だけ」を依頼すれば、発注コストを下げることができます。

なぜキーワード選定を行うのか

ここで担当者として気になるのは「キーワード選定って何?」という疑問でしょう。
キーワード選定は、検索エンジンである単語で検索されたとき、上位表示を狙うための対策です。専門用語では「SEO対策」と呼ばれます。

キーワードを選定する際には、ライターは検索量などから候補キーワードを選びます。キーワード選定が終わったら、そのキーワードで沢山表示されるように設計した構成案を作成するのです。

高品質の記事を執筆するため、そして取材やリサーチを効率的に行うためにも、キーワード選定と構成案は重要な工程です。

構成案作成から校正まで

次に、構成案を元に記事を執筆します。冒頭に説明したとおり、オウンドメディアを成功させるには、「高品質のコンテンツを定期的に量産する」ことが大切です。

読者像と構成案に基づいて、ライターは記事を執筆します。

そして、記事が完成します。編集者は、その記事を校正します。
編集者は

  • 誤字脱字の修正

  • より読みやすい日本語への手直し

  • 検索エンジン対策

  • 書かれた内容の事実確認

を行います。
校正作業は、オウンドメディア全体の信頼性の向上につながる大切な工程です。

どの工程を外注するかによって料金が異なる

ライターに執筆業務を外注する場合、その作業範囲によって、料金や納品スケジュールが変わります。

執筆作業のみを外注する場合

たとえば、記事のキーワード選定と構成案の作成までは内製し、記事の執筆のみを外注するやり方があります。

この場合は、社内にキーワード選定や構成案の作成を行える人材がいることが前提です。執筆作業のみを外注するので、記事の品質管理などのオウンドメディアを運用するノウハウを社内に蓄積することが可能です。

また、料金も比較的安価に抑えられます。

制作すべてを依頼する場合

一方で、媒体のコンセプト設計から記事公開まで、コンテンツ制作のすべてを外注する手もあります。この場合の一番大きなメリットは、社内のリソースを重要な業務に集中できる点です。

一般的に、オウンドメディアが一定の成果を上げるためには、最低半年から1年の時間がかかります。さらに、ディレクター(管理人)、ライター、編集者などの多くの人材が必要です。

オウンドメディア運営を丸ごと外へ任せた会社は、プロの知見に触れつつ、高い問い合わせ/依頼件数を得られるでしょう。さらに、他の業務に貴重な時間と社内の資源を集中させられます。ただし、執筆のみを外注するケースよりも、料金はかかってしまいます。

その他には、一部の記事のみ外注する方法もあります。たとえば、取材を得意とするライターに、インタビュー記事制作のみ外注するのも手でしょう。

コンテンツ制作を外注する際の3つのポイント

では、オウンドメディアのコンテンツ制作を外注する場合、どんな点を重視してライターを選べばいいのでしょうか。

作業範囲やルールを明確にしておこう

外注ライターと契約を交わす前に、作業範囲を明確にしておきましょう。一言で「執筆」といっても、構成案作成も含むのか、執筆だけなのか、また編集も行うのかで、料金や納期スケジュールが異なります。

なお、トラブルを防止するためにも、報酬や納期、修正については、必ず実際に作業を開始する前に確認しましょう。

コミュニケーションをスムーズに行えるか

信頼関係を構築できそうな外注ライターを選びましょう。対応するスピードが早く、仕事を円滑に進められるように一緒に考えてくれる仕事のパートナーとなり得るライターがおすすめです。

オウンドメディアの運営は長期間にわたります。効率的かつ気持ちよく業務を行うためにも、一緒に仕事をしやすいかどうかは大きなポイントです。

フィードバック内容にきちんと対応できるか

弊社がライターを選定する上で特に重視しているのは「フィードバックを反映してくれるライターか否か」です。最初の品質に難があったとしても、対応が迅速なライターは長くお付き合いできます。完成品としての技術力よりも、将来性を見込んだライター選びをおすすめいたします。

納品された記事に関してフィードバックを行った場合に、そのフィードバックに適切な対応をしてくれるライターを選びましょう。

先に述べたコミュニケーションの取りやすさにもつながりますが、良いフィードバックであっても、悪いフィードバックであっても、いいライターはその内容を元にコンテンツを改善していきます。

KW選定と構成案の作成を外注する場合のライターの選び方

次に、外注する作業内容別にライターを選ぶポイントを解説します。まず、キーワード選定と構成案の作成を外注する場合は、どんなライターを選べばよいのでしょうか。

リサーチ力のあるライターを選ぼう

キーワード選定や構成案の作成など、「執筆の前工程」を外注する場合に重要視するべきポイントは、ライターのリサーチ力実務経験です。

優れたライターは、既存顧客の情報や市場調査、競合などをリサーチします。これらの結果、信憑性の高い情報に基づいた記事の品質は非常に高くなります。

さらに、過去にキーワード選定と構成案作成から記事の執筆まで行っている経験豊富なライターは、概して高品質の記事が期待できます。依頼する記事と親和性の高い記事を執筆した経験があれば、なおさらです。

キーワード選定や構成案作成を外注する場合は、リサーチ力と過去の経験を重要視してライターを選びましょう。

具体的には、外注ライターは記事の制作をどの工程から担当してきたのか、どんな媒体でどんな業務を行ってきたのかを確認してください。候補のライターと面談をしたり、ポートフォリオや経歴書をチェックしたりしましょう。

記事の執筆・校正を外注する場合のライターの選び方

日本語力のあるライターを選ぼう

外注ライターに執筆を依頼する場合に、重視したいポイントは2つあります。1つ目は、文章力があるかどうかです。この文章力とは、「文学的で美しい日本語を書ける力」ではありません。

オウンドメディアの記事を執筆するライターに求められる文章力とは、検索エンジンへ関連する最新情報に対応した文章力です。

検索エンジン対策(SEO対策)は常に変わっていきます。最新のSEO対策情報を知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

ライターの文章力をチェックするときは、テストライティング(仮発注)を実施して記事を確認しましょう。

過去に商業メディアに掲載された記事は、多かれ少なかれ第三者による手が入っています。そのため、ライターの実力を査定するには不十分です。過去の記事も参考にはなりますが、できれば編集されていないライター本人による記事を確認しましょう。 

専門分野のあるライターを選ぼう

ライターを探すときは、自社のジャンルが得意なライターを選びましょう。たとえば、楽器のメーカーがオウンドメディアを運用するならば、楽器に詳しいライターを探すべきです。

記事は、大きく分けて以下に分けられます。そして、それぞれに得意分野を持つライターが存在します。

  • 自社の商品の紹介

  • 用語解説などのコラム

  • 製品の紹介

  • 社員インタビュー

  • 取引先取材記事

分野に合わせて、柔軟にライターを選びましょう。たとえば、取材が得意なライターや、レビュー記事を専門に書いているライター、用語解説が上手いライター、検索エンジン対策もできるライターなどです。

ライターの専門分野は、ポートフォリオ(過去の実績)を読めばわかります。多くの場合、ライター自身がSNSやウェブサイトで自身の専門分野をアピールしているため、ライターの専門分野は比較的把握しやすいでしょう。

マニュアルを厳守できるライターを選ぼう

次に、マニュアルやルールを守って記事を執筆できるライターを選びましょう。
記事の執筆を外注する場合、内製したマニュアルやルールをライターへ共有して、記事の雰囲気や表記を統一します。

雰囲気や表記をそろえると、記事の読みやすさ、信頼性が向上します。さらに、検索エンジン対策にもつながるため、マニュアルやルールをしっかりと守れるライターを選びましょう。

このあたりは、ライターの執筆経験、使っている校正ツールを面談や経歴書でチェックしたり、仮発注を実施する際にマニュアルを渡して執筆してもらったりすれば、把握できます。 

オウンドメディアの外注に困ったら

今回は、オウンドメディアの記事制作を外注する場合、ライターを選ぶ判断基準について解説しました。

弊社WERITEチームでは、さまざまな実績・専門分野をもつライターと編集者が高品質のコンテンツを執筆します。どうぞお気軽にご相談ください。

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