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オウンドメディアにおいて成功するためのSEO対策とは

オウンドメディアのアクセス数を増やすためには、SEO対策が不可欠です。
SEOとは、Googleなどの検索サイトで上位表示されてサイトに訪れる人を増やすように対処すること全般を指します。

潰れてしまうオウンドメディアとは?「立ち上げ前に決まる失敗」の原因と対策」でもお伝えしたとおり、SEO対策が行われていないと良質な記事を作っても読まれることなく、失敗してしまうことが多くあります。

この記事では、SEO対策で押さえるべきポイントを解説していきます。


SEO対策とは?

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SEO対策とは?

SEOとは、Search Engine Optimizationの略称で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。

検索サイトのシェアはGoogleが92%を占めています。続いて日本ではGoogleが76%、Yahoo!が16%です。しかし、Yahoo!はGoogleの検索エンジンを使っているため、内部的に使われている検索エンジンは日本に絞ってもGoogleが92%を占めることになります(statcounterより。2022年4月時点)

そのため、SEO対策では、特にシェアの大きいGoogleについて対応することがメインになります。

SEOで重視される「E-A-T」とは?

「E-A-T」とは、「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)」の略称です。
Googleが公表している「検索品質評価ガイドライン」には、品質の高いサイトであると評価される最重要項目と記載されています。

※2022年にExperience(経験)が追加され、「E-E-A-T」となりました。詳しくは「SEOで重要なE-E-A-Tを解説!オウンドメディア運営で考慮すべきポイント」をご参照ください。

Expertise(専門性)
何らかの専門に特化したサイトであるということ。
1つのサイトに雑多な情報を載せるのではなく、1つのジャンルに絞って情報を深掘りしていくことが重要視されています。

Authoritativeness(権威性)
記事を書いた人やサイトに信頼できるだけの権威があるということ。
コンテンツの分野において実績のある人が執筆者や監修者であると明示すると権威性が上がります。たとえば、本を出版していたり、資格を取得していたらサイトに記載するようにしましょう。

さらに、サイトの運営期間や被リンク数などサイト自体の権威性も見られています。

Trustworthiness(信頼性)
ユーザーにとって信頼できる情報・サイト・運営者であるということ。
たとえば、統計や論文、最新のニュースなどを論拠として挙げていると、「信頼できる情報」と判断されます。
また、逆に作成したコンテンツが論文などで引用されることも信頼性を上げる要因となります。

SEOで高く評価される記事とは?

E-A-Tに加えて、「情報の網羅性」「情報の独自性」も重要であると言われています。

情報の網羅性
ユーザーが知りたい情報を抜け漏れなく掲載すること。
たとえば、「パソコン おすすめ」で検索したときに、特定のメーカーしか掲載されていないと「網羅性が低い」と判断されて検索順位は落ちます。

ただし、1つのページにすべての情報を詰め込む必要はありません。
たとえば、「パソコン」全般について記載されたページの下に、「動画を見るのにおすすめのパソコン」「ゲームをするのにおすすめのパソコン」など、さらに深掘りした記事を繋げていくことで網羅性を担保することができます。

独自性
アンケートなどの一次情報(独自情報)があること。
独自に調査するのが理想ではありますが、難しい場合は信頼できる情報から図解を作ることでも独自情報があるとみなされます。
また、体験談などを利用してオリジナルのコンテンツを作ることも高く評価されます。

SEOに強いコンテンツを作成する

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SEOに強いコンテンツを作成する

オウンドメディアは、書きたいものを書いただけでは上手く運営できません。SEOを考慮したコンテンツを作成していくことが必要です。

SEOを踏まえて運営方針を考える

まずは、ターゲットとするペルソナ(読者像)や、コンテンツの方向性を決めます。ペルソナや方向性の考え方については、「オウンドメディアを「作る前」に使いたい!3種の神器となるフレームワーク」をご参照ください。

コンテンツの内容を検討するときに大切なのは、すべてのページが「同じジャンル」であるとGoogleに認識してもらうこと。
たとえば、同じエンタメサイトでも「音楽」「お笑い」「演劇」などは、すべて違うジャンルであると考えられます。そこで「音楽」のジャンルで統一したサイトにします(Googleでは個別の情報は公表していないため、仮説です)。

具体的には、メインとなる「ピラー(柱)」と呼ばれる記事を作り、そこから関連記事へのリンクを繋げていくのがよいとされています。

ピラーページとクラスターページ

SEOに強いキーワードを選定する

コンテンツ作成時には、どのような語句(単語やフレーズ)で検索されたときに上位表示したいか、キーワードを選定します。
キーワードは、やみくもに「どんなキーワードで検索されたいか」を考えるのではなく、SEOの観点からサイトに適したものを選ぶことが重要です。

運営開始前に決めた方針を忘れない
一番大切なのは、運営開始前に決めたターゲットやコンテンツの方向性にそったキーワードを設定することです。
キーワードを考えるときには作成するコンテンツのことばかり考えてしまいがちですが、サイト全体の方向性を忘れずにコンテンツを作成しましょう。

ユーザーの悩みに寄り添う
運営者が伝えたい情報を中心に考えるのではなく、ユーザーが何を知りたいのかを踏まえてキーワードを検討することが大切です。
ユーザーが求める情報を把握するためには、調査することが必須となります。
ヤフー知恵袋などのQ&Aサイトや掲示板、SNSなどでユーザーの生の声を拾うとよいでしょう。

検索ボリュームを押さえる
検索ボリューム(1か月間の検索数)の大きいキーワードを探しがちですが、検索数が多いということは強い競合が多く存在することでもあります。
サイトの規模などによって適切な検索ボリュームがあり、下記を基準とするとよいとされています。

検索ボリュームの目安の表
検索ボリュームの目安

「小規模」「大規模」というのは、知名度の高さを指します。
たとえば、ニュースで取り上げられたりメディア露出をしているサイトは「大規模」、そうでないサイトは「小規模」と言われています。
また、誰もが知っているメーカーやテレビ局など運営者の知名度が高い場合も「大規模」と考えられます。

メインキーワードは1つにする
欲張って複数のキーワードを設定すると、内容が分散してしてしまいます。
その結果、SEOの効果が下がってしまうことになりかねません。
たとえば、「仕事 生産性」「仕事 効率化」「仕事 時短」では、ユーザーが求める情報が変わってきます。
メインとなるキーワードは1つに絞り、関連キーワードをいくつか設定するとSEOの効果が高い記事が作成しやすくなります。

SEOで評価される文章や図を作成する

SEOで評価される文章や図といっても特別なものではありません。
SEO対策のなされた文章や図というのは、ユーザーにとっても分かりやすいものです。

サイトに統一感を持たせる
各ページだけではなく、サイト全体に統一感を持たせるようにします。

  • 「です・ます調」と「だ・である調」の統一

  • 画像のトンマナ(トーン&マナー)の統一
    たとえば、可愛い画像とカッコイイ画像が混在するのではなく、「カッコよくクールな画像」で統一する

  • 画像内のフォントの統一
    画像内に文字を記載する場合は、画像ごとにフォントを変えることなく、同じフォントを使用する

タイトル・見出しを設定する
タイトルや見出しにキーワードを使うとよいと言われています。
大見出しや小見出しなどを適切に設定しましょう。

文章の文字数を減らす
一文は70文字まで、1段落は135文字までにまとめるのがよいとされています。
一文を短くするコツは、一文一意にすること。
1つの文の中で複数の意味を読点(、)で繋げていくのは「読みづらい」と判断されます。1つの文には、1つの内容のみを記載するようにしましょう。

検索結果の表示で惹きつける
タイトルは32文字以内にまとめると検索結果の画面内におさまると言われています。
また、検索結果の画面でタイトルと一緒に表示されるメタディスクリプション(要約文)の設定も忘れずに行いましょう。メタディスクリプションは、スマホで80文字程度、パソコンで130文字程度が表示されます。

タイトルやメタディスクリプションで「読みたい」と思わせる内容を文字数以内にまとめることがアクセス数を伸ばす秘訣です。

SEOに対応した画像を作る
Googleは、アクセシビリティ(ハンディキャップがあっても使いやすいこと)も重視しています。
そのため、画像が見れない人のためのキャプション(画像のタイトル)やalt 属性(画像の説明文)を必ず設定するようにします。

また、画像サイズは200KB以下、横幅は1,200px以上が望ましいといわれています。

技術的なSEO対策を知る

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技術的なSEO対策を知る

どのようにサイトを構築するかで検索順位は大きく変わります。
技術的なSEO対策はエンジニアの領域になりますが、制作会社に依頼する場合などSEO対策に優れている外注先を選ぶために、基本となる知識は押さえておきましょう。

また、WP(WordPress:簡単にサイトが作れるツール)を使う場合、SEO対策の施されたテーマと、SEOを意識せずに作られたテーマがあります。
テーマを選ぶ際は、SEOで評価されるテーマを使用するようにしましょう。

画面の表示速度
URLにアクセスしてから画面を表示するまでの時間を表示速度といいます。
表示速度が遅いとSEOの評価に悪い影響を与えてます。
さらに、サイトにアクセスしたユーザーも表示速度が遅いと途中で離脱してしまう傾向があるため、SEOの観点からもユーザーの利便性の観点からも表示速度は重要です。

デザイン
デザインで考慮すべき点は数多くありますが、特に大切なのは下記になります。

  • モバイルフレンドリー/レスポンシブデザイン
    パソコンだけでなく、スマホで表示させたときにも見やすいデザインにする

  • ファーストビュー
    サイトにアクセスしたときに最初に目に入る範囲で内容が分かるようにする

  • 画像の横幅が1,200px以上のものが表示できるデザインにする

  • サイトマップ
    Google検索セントラル(GoogleがSEO担当者向けに公開しているツール)では、新しいサイトや大規模サイトにおいてサイトマップの設置を推奨

  • パンくずリスト
    サイト内で「アクセスしているページ」の位置を表示するナビゲーションを設置する。たとえば、「home>SEO>キーワード選定」のように現在位置を全ページの上部に表示する

その他

  • ドメインの取得者を掲載
    ドメインの取得時には、Who is情報(ドメイン保持者の氏名や住所などを閲覧できる情報)を掲載・最新化する

  • URL
    -「http」ではなく、「https」(暗号化されたサイト)で作成する
    -Googleは、シンプルなURLを推奨。アクセスしているページの位置が、URLを見ただけで分かるようにする

  • 構造
    -サイトの階層を浅くする。例:「www.○○.com/カテゴリ名/ページ名/」の3階層で完結
    -アクセス数の多いページ(Topページなど)から、少ないクリック数で全ページにアクセスできるようにする

SEO対策のPDCAを行う

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SEO対策のPDCAを行う

ページを公開したら完了ではなく、アクセス数や検索順位などを確認して、必要ならば改善していきます。
ただし、SEO対策は効果が出るまでに時間がかかります。ページを作成した次の日のデータをとるだけでは意味がありません。
継続してデータを収集して分析し、必要に応じて改善していくようにしましょう。

SEO対策に迷ったら

最初のサイト設計時にSEOについて考慮することが大切です。最初に考慮できていないと、SEO対策のために全面リニューアルが必要になることもあります。
SEO対策で迷ったら、ぜひ経験豊富な弊社にお問い合わせください。
弊社ではオウンドメディアの立ち上げや、SEO対策のためのリニューアルまで大きな実績があります。

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