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【転職】保育士留学でみつけた「私にとって大切なこと」〜後編/キャリア迷子だった私。世界遺産の街での挑戦の先に

前編はこちら

保育士留学とは?

保育士さんが短期移住し、違う土地や保育園を体験したり、様々な価値観に触れることで自分を再発見した今回の体験を、ここでは「保育士留学」と呼んでいます。

保育士留学先の園はこちら


見知らぬ土地での新しい生活


保育園の広い園庭


2024年1月から短期移住を開始しました。
全く知らない土地でしたが、街のみなさんも、保育園の皆さんもすごく優しくて、助けていただきながらの生活。

給食も本当においしかった!


大自然の中、子ども達がのびのび育っていて、凄く良いなあと日々感じていました。私は都内の保育園しか経験がなかったですが、やっぱり環境は全然違います。ただその中で、先生達がいろいろ模索しながらやっていらっしゃいました。子ども達のために何がいいのかを考えているのは、どこの保育園も同じなのだと思いました。
私が都内から来たということで、先生達もいろいろ質問してくださったので、「もっとこうしたら良いかもしれない」ということは伝えるようにしていました。この人はこんな考え方なんだ、こんな保育もあるんだと新しい発見もあり、毎日が楽しかったです。

そういえば、前職の保育園だと保護者が帰ってきた時に「お帰りなさい!」と挨拶をしていたのですが、ここでも同じように挨拶していたら、保護者の方々にびっくりされてしまいました(笑)

お散歩道も自然が豊か


お気に入りの場所も見つかった


実は素敵なお店がたくさんあることを、移住して初めて知りました。
マイスターの方がいるパン屋さんがあって、本当に美味しいんです!人気のジェラート屋さんもあるんですよ。

とっても美味しい
街でも大人気です!
石見銀山まちを楽しくするライブラリー

大森町は世界遺産の石見銀山がある街で、自然も美しくて、とても素敵な場所でした。
滞在中には両親を招待することもできました。
2人ともとても喜んでくれて、うれしかったです。

私が住んでいた家の前の景色
美しい場所がたくさんありました


素晴らしい人達との出会い

何と言っても今回の移住では、人との出会いが何よりの思い出です。
大森町は移住者が多く、いろいろな生き方をしている人達に出会いました。

特に影響を受けた方々をご紹介します。

ちか先生(園長)
園長先生には、本当にお世話になりっぱなしで、見知らぬ土地にきた私をずっと気にかけてくださいました。
仕事中だけではなく、プライベートでもいろんなところに連れて行ってくださり、たくさんの人と繋いでもらいました。意気投合して、一緒に推し活もしていたんですよ(笑)いろいろと大変な経験をされてきている中でもずっと保育を続けていて尊敬します。どんな時もいつも笑顔だし、推し活もすごく楽しんでて。
私もこんな風に、仕事もプライベートも楽しめる人になりたい!とあらためて思いました。

伊藤ゆうこ先生(保育士)
先生との出会いは本当に大きかったです。私と保育に対する考え方が似ていて、いろいろな話をしました。子どもに対しての思いや接し方がとても尊敬できる方です。
先生は、子どもと自分は対等だという意識がすごくある方。たとえばトラブルがあった時、大人はついついすぐ介入したくなりますが、伊藤先生は、子どもが話せるまでとことん待つ。こんなに待つんだって思いましたが、そうすると、子どもが自然と解決策を見つけたり学んでいくんですよね。
先生からも「外部からあさみ先生が来てくれたことで、自分の世界が広がったよ」と言ってもらえて。
こうありたいと思える先生が、自分を認めてくれたのも嬉しくて、自信になりました。そして、自分の中の「私はどういう保育士になりたいんだろう」というふわふわした感覚が「こんな人を目指したい」というはっきりとした「目標」に変わりました。


松場奈緒子さん(理事)
私が大森町にくるきっかけを作ってくださった方です。
奈緒子さんからも本当にたくさんのことを学びました。仕事に対する思いや地域への想い。生き方そのものが学びでした。
ここにきて、いろんな人のいろんな人生を見れたことも、私にとっては財産になりました。

実は滞在中に、テレビの特集にちょっとだけ出演したんです。
東京から来た保育士として紹介されました(笑)


子ども達が思い出させてくれた保育の楽しさ

3ヶ月の間に子ども達ともとても仲良くなりました。
最終日にお別れ会を開いてくれたんですが、開始3分で号泣してしまいました。

お別れの日
涙が止まらない
みんなに書いたお手紙
ひとりひとりに手渡ししました
もらったアルバム


3ヶ月過ごしてみて、「やっぱり私は保育が好きだ」と気づきました。
事務職をしている時も楽しかったしやりがいはあったので、保育じゃなくてもいいのではないかと思った時期もありました。でも今思えば、心から笑っていなかった。
子どもと関わって仕事をすることが楽しい、私はこの仕事がしたいと心から思いました。

帰る日。
バスを見送りに、たくさんの方が来てくれました。
大森町に本社のある群言堂の方々、保護者の方々、同僚のみんな。
私にとっては、もう一つの故郷ができた気持ちです。


大好きなみなさんと
またくるね!
ありがとう!

私にとって大切なことに気づいた


島根に行く前の、WeNeedさんとの丁寧なキャリアカウンセリングで立ち止まることができ、少しずつ、自分の望みや、どうありたいか、どう働きたいかを考えるようになっていました。
そしてその状態で島根に行ったことで、更に深く見えてきました。
あのまま闇雲に就活をせず、立ち止まってよかったです。

縁もゆかりもない土地への挑戦。
そもそもそんなに行動派でもなかった自分が、思い切って島根に飛び込んだことは、まず一つ自信に繋がりました。
そして、そこでの出会いや経験が、想像以上に本当に新鮮で豊かで。

最終的に気づいたことは「どこに行っても自分次第」ということ。
自分の中で目指したい保育、ありたい姿がぶれずにいれたら、どんな環境でも大丈夫。
そして、それをここで見つけることができました。
あとは、自分が新しい環境でどう過ごしていくかが大事だと思うので、どんな環境でも、楽しくやっていけると思います。
以前は「人間関係がいいところがいい!」とかよく言ってたけれど、それも自分次第だなと思えるようになったんです。
私は自信がなくて、自信をもちたいと思っていたからこそ、勇気を出して保育士留学に挑戦しました。
そして、島根での経験の一つ一つが、自信の蓄積に繋がりました。

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挑戦への一歩を踏み出したことで、自分にとって大切なことに気づいた高岡さん。東京に帰ってきた彼女は、見た目からも言葉からも、数ヶ月前とは見違えるほどに自信をが溢れ、ご自身の納得のいく決断をされました。

私たちがたくさんの求職者の方とお会いして思う「転職したいと思った時に大切なこと」。
それはやはり「自分にとって何が大切かを、自分が知っていること」であり、「一歩勇気を出して行動を変化させる」時に見えるものがたくさんあると、高岡さんが教えてくれました。

大きなことでなくても、ちょっとした一歩でもいい。
これからも私たちは、一歩踏み出す決断をご支援し続けます。

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info@weneed.jp(担当:佐々木)
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