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【生きている 。 囲まれている 。】

長生郡白子町に行くことになったので、急遽ある人に会いに行ってきました。

以前一回だけお会いして、大好きになった人。
すごいエネルギーとパワーを持っている人。

いろんな話を聞いて、またまたすごい元気が出ました。
笑顔があんなにも力を持っている人ってなかなかいないです。
言葉があんなにも心に届く人ってなかなかいないです。

人としての深さというか、世界全体に対する愛情の大きさというか、全てを認めて包み込んで共生していく温かさに涙が出そうになりました。

あの人の「大丈夫」ほど柔らかくて、温かくて、本気の「大丈夫」が言えるような人に私もなりたい。。

酒巻農園の酒巻さん。
以前お会いした千葉市少年自然の家でのストーリーはここにも書いています。

そして、そこから着想を得て「無農薬教育」を実現したい、と今の自分の軸にもなっています。


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突然ふらっとお邪魔してしまったのに、さつまいもの苗植えを手伝わせてもらうことができました。

風の方向に沿うように、斜めにグッと差し込み、
植えたところの土をグッと押し込んであげる。

土に触れることで、苗はここで生きていくことを自覚して根を出す。

ここがお前の生きる場所だぞ!って頑張って生きろよ!って
なんか自然とそんな気持ちになりました。

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美味しいさつまいもに成長して人間がそれを食べ、その人間が世界を作る。
全ての根源は食べ物からできていて、その源を作る仕事。
世界の芯をつくる仕事。
ここにこれほど大きな愛情があるって、
本当に幸せな世界で私たちは生きているんだな。

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酒巻農園の玉ねぎ。すごくすごく小さいのも力強く育っている。

玉ねぎの葉っぱは自分から枯れていくそうだ。

自分は大きく葉を広げて全身で太陽光を浴びて栄養を受けとり
葉の根本の部分、玉ねぎとなる球根の部分に栄養を全て送る。
そして、球根が大きく十分に育つと葉は自分から枯れていく。

次の世代に命をつなぐため。

そのためだけに植物は生きている。

全力で生きた結果を全て次の世代に託して、自ら枯れていく世界。


人間の世界がおかしくなるのは、大人たちがみんな生き残ろうとするからだ。
自分たちのやり方をいつまでも押し通そうとするからだ。
自分が得たものを次の世代に全て託して、自ら生を終える植物との違い。

だからだめなんだよね。ってその言葉がまっすぐ刺さった。

人間よりも植物の方がかっこいいね。
潔くて、純粋で、そんなふうに私たちも生きたいね。

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そして、酒巻さんの農園では「分け合って育てる」ことを大事にしている。

イノシシが芋を全部食べてしまったり、虫が葉っぱを食べてしまったり、
それを薬で追い払ったり紐で囲んだりなんて絶対にしない。

人間が自分たちの都合でここに野菜を植えて育てているように、
動物たちはただお腹が空いて食べているだけ。

お互いの都合を誰も邪魔することなく、
動物たち昆虫たちと分け合って生活している。

自分の畑とはいえど、ここは地球であり
いろんな生き物と一緒に私たちは生きている。

半分食べられてしまった麦も、
大家族のアブラムシがついているスナップエンドウも、
どれも当たり前で、自分たちの都合を押し通そうとすると
そこは「攻撃」の世界になってしまう。

だけどそれでも、全部を虫に食べられてしまったりすることってないそうだ。
実はちゃんと私たちは共存できる。
お互いに優しく関わり合いながら一緒に生きていける。

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植物の病気は、肥料のやりすぎが原因のことがほとんど。

ファスティングが健康に良いと言われる時代。
何も食べないことが健康に良いと言われる時代。

私たちは必要以上に食べ過ぎている。
そして同じように植物にも栄養を与えればいいってもんじゃない。

肥料をやりすぎると、土も死んでしまう。
薬をまくことで土の中を守ってくれている微生物も死んでいってしまう。

必要なものまで殺し尽くし、どんどん廃れていってしまうのは人間の都合で全てを攻撃するからだ。

酒巻さんの野菜はそうではない。
肥料も石灰もない本当に自然の土で自分の力で大きくなる。
自分の力と地球の力で成長する。

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そして、病気はSOSのサインでもある。

自分へのSOS。

どこか痛いところがあるのなら、その痛みをやっつけようとするのではなくてその原因を見つめてちゃんと治す必要がある。

障害を持った子どもが生まれてきてくれるのも同様。
お母さんへのSOSを伝えてくるために生まれてきてくれる。

だからメッセージの子なんだね。
とっても大切なことなんだね。

そうやって私たちは生きている。

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最後に、人生において一番大切なのは「楽しむ」こと。

誰1人として苦しむために生まれてくる人はいない。

だから常に「楽しむ」こと。

そうすれば自然とみんなが集まってくる。

常に選択するのは「楽しさ」。

そうすれば、大丈夫。

大丈夫。


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素敵な話をたくさん聞かせてもらいました。

心がすっと軽くなるような、ぽかぽかするような
そんな時間になりました。

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自分が靴を履いて、土や草の上を歩いていることが嫌になりました。

自分たちだけ、人間が作った「靴」を履いて自分を守って生きている。
なんか、愚かだな、と思いました。

草たちが精一杯自分の力を振り絞って生きているのに、
固い靴を履いて、その上をどしどし歩く人間ってなんなんだ。


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素敵な時間をありがとうございました。
人として大事なことを素直に本気で教えてくれる師匠です。

いつか、弟子入りさせてください。


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