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【大地の再生講座】5/22@神山|徳島

「今日の足あと」

バスで神山へ
9:00-16:00 大地の再生講座@森の学校みっけ
らんぼうさんと温泉→ご飯へ


大地の再生講座!

今日は森の学校みっけという学校へ見学に行かせていただく上に、奇跡的なタイミングで「大地の再生講座」を受講させていただくことができました。

詳しくは前回の記事を!

今までの自分には無い知識で、すごく興味深かったです。

少し前に話題になった「杜人」という映画も、わたしはまだ見れていないけれど、
こんなような内容の映画だったみたいです。

すごく面白かったので、ここで皆さんにも共有できたらと思います😌

午前中の活動

森の学校みっけは本当に森の中にありました。

車を降りて、本当にここの下に!?と思えるような階段を下っていくと、子どもたちが過ごしているフィールドがあります。

元々は棚田だった場所を使って活動をしていて、子どもたちは「段々鬼ご」が大好きなようでした😌

みっけの1日はサークルで始まり、サークルで終わります。
日直さんのように、交代でサークルの司会を担当し、この日は低学年の女の子が一生懸命がんばっていました。

大地の再生講座の日だったこともあり、いつもとは違って「フィールドのどんなところが気になる?」という問いが子どもたちに投げられました。

・水遊びは好きだけど、その後に地面がぐちゃぐちゃになって大変
・炊事場の周りの足元が悪い
・階段がヌメヌメしている

こんな答えが子どもたちから帰ってきました。

そして、どんな土が良いのか、誰のために土の状態を整えると良いのか、など大地の再生にとって大切なことが子どもたちに伝えられました。

午前中は、子どもたちが主体となって大地の再生を行う時間でした。

ぐちゃぐちゃになる場所をどうしよう、という問いから
ひとりの子が「すぎっぱをひいたらいい」と提案し、みんなで川に降りて大量の杉っぱと大量の木の枝を集めました。

いざ、これを地面に撒こう、という話になった時に
子どもたちから地面には撒きたくない、という声が上がりました。

段々おにごをするのに、地面にすぎっぱが撒いてあると走りづらいから嫌だ。
どうせこれを撒いても余計にぐちゃぐちゃになるだけで滑って大変。

という意見でした。

すぎっぱを撒くことで、少し時間はかかるけれども土の状態が改善するのは確かだけれど、子どもたちにはそんなことよりも今日の遊び、明日の遊びが大事なんだと思いました。

本当に、今を生きている子どもたちだからこその意見だし、
いつも自分達の意見を聞いてもらえる環境にあるからこその思い切った発言だと感じました。

結局、かなり長く話し合い、説得の時間があった上で、段々鬼ごに関係のない端っこにすぎっぱを撒こうという話に落ち着きました。

このフィールドはもともと棚田だった場所なので、土は水を集めやすい性質を持っている場所なんだそうです。

踏み固められてしまい、土の中で空気の循環がなくなっていることから、草が生えず、ぐちゃぐちゃになってしまうとのことでした。

また、川に入ると、歩くたびに川の水が濁っていました。
これも、本来は濁らないはずで、泥が川に流れ出してしまっているとのことでした。

そうすると水質環境も悪くなり、動物たちが住めなくなってしまう。
自然は全てがつながっているんだと、改めて実感しました。

川の岩の間に挟まっているすぎっぱや枝を取り除いていくと、川の流れが一気に通るようになり、空気の流れも変わるそうです。
確かに、取り除くたびに勢いよく水の通り道ができるのがおもしろくて気持ちよかったです。

すぎっぱを撒くことで地面をまもることができて、2ヶ月くらいで草が生えてくるとのことでした。長い目で自然の回復、再生を待つ時間もすごく豊かだなぁと思いました。

そのほかにも、蝉穴と呼ばれていた小さくて深い穴を地面に開け、その中に炭をまき、葉っぱを詰めました。

これをたくさん作ることで、土の中にまた空気が入りやすくなり、土の状態が良くなっていくそうです。

あとは、水が流れていける水路のようなものも作りました。

スコップで細い道を作り、その中に木の枝や葉っぱを自然の営みに合わせて詰めていきました。

川の上流から木が流れてきて、どこかに引っかかって積もっていくように、その流れや動きをイメージして、木の枝を詰めていきました。

人間の手でやっていることには違いないけれど、自然に起こる営みに合わせて手を入れていくことが大切で、自然に溶け込んでいける方法なのだと
わかりました。

お昼ご飯を挟み、午後の活動へ続きます。

午後の活動


子どもたちはお昼ご飯はみんなでいただきますをして食べていました。

体に優しい自然の食材を使った給食を大人が作り、みんなで配膳をして美味しく仲良く食べていました。

そして、午後の活動は大人が中心になって、大地の再生をおこないました。
水路づくりを終わらせたあとは、風の草刈り、風の剪定をしました。

この、草刈りや剪定がもう圧倒的に驚きでした。

まず、鎌は必ずギザギザの歯のものを使います。

普通の草刈りは、長くなった草を刈ってスッキリと掃除するような気持ちでやるけれど、風の草刈りは全然違いました。

そもそもの風の草刈りの目的は、風通し、光通しを良くすることでした。
だから、短く草を刈る必要はなく、風が通るように、風になりすまして鎌を草に当てていくだけです。

短く草が刈れているかは全く問題ではなく、風通しがよく、光が通るようになっているかを考えます。

風はいろんな方向から、全ての草に同じように吹く。
それを感じて、風のように鎌を草に当てていきました。

草はプツンと切れるのではなく、撫でられるように傷ついたり、ちぎれるように刈られたりしているイメージでした。

思い切り切られるとエネルギーを増して更にどんどん伸びてくる草も、自然の営みの中で傷ついたりちぎれたりすると、なかなか伸びてこないそうです。

人工的な草刈りをすると、すぐにまた草が伸びていつまでも草刈りに追われることになるけれど、風の草刈りは一度やるともうそれほど手はかからないと。

私の知識量ではあんまり上手に説明できないので、ぜひみなさん調べてみてください。

自然の声を聞き、人間は自然に対して謙虚であり、小さな存在であり、
そんなふうに自然と関わっていく人間の在り方がとっても素敵でした。

私もそんなふうに生きていきたいと思いました。

風の剪定も同じように、風が吹いた時に揺れるところを剪定していく方法です。

人間の意図で切るのではなくて、風邪を頼りにすることで、植物に取って自然な場所を選んで剪定していく。

そうすることで、木が覆いかぶさっていた場所も、空気や光の通り道ができ、その木の周りも一気に元気になっていきます。

木は、根を張りその周りの地面を支えてくれています。

その大きな存在に感謝し、私たちができることを自然との関わりの中に見出していける彼らはすごいなぁと思いました。

本当に、すごく大切なことを学ぶことができて嬉しかったです。

午後は土砂降りの雨になり、どろどろのびちょびちょでした。

そんな天気の中で、最後には階段の作り方を学んで、大地の再生講座は終わりになりました。

有機物と枝葉を織り交ぜて、私にはまだまだ理解できない領域だと思ったけど、ちゃんと勉強して、自然と共生する自分でありたいと思いました。

活動のあとは

本当にすごい強い雨で、びちょびちょのどろどろだったので、みっけのスタッフのらんぼうさんが車で温泉に連れて行ってくださるとのことでお願いしました。

車の中でらんぼうさんの話を聞いて、もうひっくり返るほどのドラマが詰まった人生で、びっくりしました。笑

さすがにこれは私からは語れないほどのすごい話でした。
こんな大人には今まで出会ったことがないです。。

そんなこんなで、らんぼうさんの話に引き込まれながら温泉へいき、そのままご飯を食べにいくことに。

ご飯屋さんで2時間ほど、私の話を聞いてくださって
なんで自分は旅をしているのか、何を達成したいのか、
らんぼうさんの前向きな生き方から発されるエネルギーのおかげで
私の口からもするすると、本当に思っていたことがポロッと。

「まだ誰もやっていないことをやりたい!!!!!」
「今までには無いものを作りたい!今あるものを越えた何かをしたい!」

そんな気持ちをやっと、口にすることができた夜でした。

涙が出るくらい嬉しくて、それを口にしたわたしを満面の笑みで「最高だね!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

私の旅が大きく前に動いた1日でした。

ここに辿り着いたのも…

旅の一番初めに訪れたオルタナティブスクールで徳島にいくことが決まり、
徳島に行くことをいろんな人に話していたらみっけを紹介され、
でも全然連絡がつかず諦めていたところに、
徳島で出会った方がらんぼうさんと繋いでくださり、
雨が降ってきたために温泉にいくことになり、
たまたまらんぼうさんのご家族が旅行に行かれていたからご飯も行けることになり。

そんな、偶然が折り重なっての1日であり、
大きな変化のある夜になりました。

(1ヶ月以上経ってこれを書いているけれど、今でもあの時のワクワクを鮮明に覚えています)

自分の意見を否定された旅の始まりから、なかなか自分の思いや描いているものを口にすることができず、「未熟な私が学ばせていただく」という受身的になることで自分を守っていたことに気づきました。

確かに素敵だけど、「私だったらもっと何ができるか」を考えて貪欲になりたいとその気持ちを改めて思い出せました。

なんで旅をしているのか、「今何が起こっているのかを知り」「自分にしかできないものを見つける」これが旅の始まりでした。

この日本中にすでにある「良いもの」をひとつ増やすんじゃなく、
「まだ無いもの」「もっと良いもの」を作りたい。

そんな気持ちが不安と怖さに押しつぶされていました。

らんぼうさんと話ができたこの1日はすごい価値のある時間でした。
その日の夜も、次の日も、余韻が冷めないふわふわワクワクした自分でした。

らんぼうさんの勧めで、ラジオを始めました。

一つ目のエピソードをぜひ聞いて欲しいなぁと思います。

長くなってしまいましたが、この旅の色を大きく変えてくれた素敵な1日でした。

おまけの雑談

時差投稿だから言えてしまう話ですが、、

サムネイルになっている写真にある校舎を作った21歳の青年に、香川で会うことができました。

こうやって、ご縁がつながっていくのが楽しいです。

この社会のあたたかい橋渡しになりたいなぁと密かに思っています。

おまけの一言

雨って濡れれば濡れるほど楽しいですよね。

私は雨の日が大好きです。

「〇〇れば、〇〇ほど」って他に何があるかなぁ。

噛めば噛むほど美味しい
読めば読むほど面白い
寝れば寝るほど疲れが落ちる?

やりすぎると良くないことだってたくさんありますよね。
何事もほどほどがいちばん。

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これから訪ねたい場所リスト

増えるたび更新しています。
(増え過ぎてきたので、近いうちにエクセルにまとめます!)


勝手に言っているだけなので,
繋がりのある方などいらっしゃいましたら是非お願いします笑

・徳島県 「自然スクールトエック」

・山口県 熊毛 「こびとのおうちえん」

・山口県 向津具半島「かえる村」
→今日(5/2)訪ねてきた方がかえる村の方と知り合いだったー!すごい!
こうして繋がっていくことがとても多くて、とにかく驚いている。。

・児童養護施設

・福岡県飯塚市「みんなのおうち」フリースクール

・北海道『トモエ幼稚園』

・大阪『コクレオの森』

・いすみ 『ブラウンズフィールド』

・長野 『だいだらぼっち』

・軽井沢 風越学園

・東京世田谷 ヒロック初等部

・東京サドベリースクール

・いなほ保育園

・神山まるごと高専

・神山 森の学校みっけ

・北海道 ぴっぱらの森

・山形 独立学園

・石川 ワンネススクール

https://www.oneness-school.org

・とさ自由学校

・広島 おてんとさん

・明蓬館高校 

・広島 スイス村


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