本質を考える頭を作る~O脚・X脚治療
O脚・X脚とは
朝晩はまだ涼しいものの、日中は徐々に汗ばむ日が増えてきました。夏は服装の影響から、特に足の形が気になる方が増える傾向にあります。
「私のX脚は治りますか?」
先日も、こんな相談を受けました。
O脚・X脚は図で見ると問題点が分かりやすい症状の1つです。
こう言うと、「股関節が内旋して、膝関節が外旋して、足関節が内旋…」などと決めつける方が多いように感じますが、それだけではないという話を今回はnoteにしようと思います。
治療できないこともある
どの部位でも同じことが言えますが、治療対象になる場合とならない場合があります。
そして、意外に思われるかも知れませんが、治療対象になる方が少ないというのが現実です。
O脚・X脚の場合も例外ではありません。
セラピストの治療対象となるのは、後天的要素でなった場合のみで、中でも、加齢や疾患の要素がないものだけです。
・小中学生の頃から
・70歳くらいから
・腰、股関節、膝、足首の病気を患ってから
などは、セラピストのO脚・X脚治療の対象からは外れます。
少しややこしいですが、それに伴う症状は治療対象です。これについては⇩で説明したので、気になる方は読んでみてください。
もし治療するとどうなるのか?
今回、相談を頂いた方は「小中学生からX脚だった」ということでした。
僕は⇩こんな感じで比較的ハッキリ伝えます。
「体を診させていただきましたが、先天的な部分と、後天的な部分があるようです。生活の中で後からできた原因については取れるので、取っていきますが、自分が思うよりも真っ直ぐにはならないかも知れません。もし、それを無視して真っ直ぐな足にするということは、体や脳からすると強制的に歪んだ姿勢を作られるのと同じことになります。新たに腰や膝に症状が出るかも知れないので、完全な形は諦めてください。」
X脚・O脚は、側弯症と同じで治せる限界があります。
しかし、様々な店の看板やHPを見ていると、『側弯症矯正』はないのに『X脚・O脚矯正』は結構あります。同じことなのにふしぎですよね。
それだけ、セラピストの中でも知らない人が多いのが現実です。
先天的要素のものや、加齢、疾患によるものを矯正すると、体は『症状』という形で必ず訴える行動に出ます。
症状が生まれる瞬間です。
まとめ
僕たちセラピストは、【無害有効】を前提に施術しなくてはいけません。
【有害無効】な治療にならないように、本質をしっかり考える癖をつけていきましょう。
ではまた
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