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セラピストは常に観察している

火曜日は、僕がカイロ学生時代に「書き留めていたメモ」を紹介しています。

今回は「患者さんを診る」について1つシェアします。

日常と違う姿を見抜こう

今週紹介するメモは⇩コチラ。

患者さんは、待合室で一番気を抜いている

他人から「少しでも良く見られたい」と思うのは、正常な心理だと思います。

しかし、これを治療室でも表現してしまう方がいます。

・自分は可哀想な人だと思われたい
・重症に見られたい
・少しでも長い時間治療してもらいたい
・少しでも多くの部位を治療してもらいたい

【癒やし系】であればそれでいいと思いますですが、僕たち【治療系】はコレを真正面から受け止めてはいけません。

医師が必要以上に体を触ってきたり、必要以上に診察時間をかけたら変なのと同じです。

そのために、やることの1つが今日のメモ⇩。

患者さんは、待合室で一番気を抜いている

そう!

【演技を見抜くには、演技をしていないときと比較する】んです。

演技をしていない時

演技を見抜く場所は、待合室に限りません。
僕は他にも⇩をチェックしています。

・インターホンに映る歩く姿
・廊下を歩く姿
・くつを脱ぐ姿
・更衣室に入る姿
・治療中の動き など

これらを観察する中で見つけた矛盾を、仕事に活用していきます。

度を超えた方には

度を超えた演技をしている方には、少しきつめに指導を入れることもあります。

【癒やし系】から転院されて来た方は、特にこの傾向があるように感じます。

<【治療系】ではNG の考え>
・治療時間が長いほうが得
・いっぱい触ってもらう方が得

先日もこんな話をしました⇩。

「今の刺激でそれだけ変化が出るのは、大病の可能性があるので医師の診察をきちんと受けてきてください。おそらくMRIかCTが必要と言われ、撮ってくれるので、そのコピーを持ってきてください。僕のところでは、それがなければ次は診ません。」

演技を認める人もいれば、逆ギレする人もいます。

もちろん病院へ行き、大病が見つかる方、僕の見落としが見つかるケースもあります。

【治療系】セラピストは、常に反応を予測しています

勘違いしてほしくないのは、キツく言う理由が、その方を嫌いであったり、意地悪で言うわけではないということです。

【治療系】セラピストは、施術に対し常に反応を予測しています。

つまり予測外の反応は、治療の継続終了を意味するんです。

そうしなければ、僕たちセラピストは自分自身を守ることができなくなります。

最後に

演技を見抜くことは、最終的にセラピスト自身を守ることにつながります。

「一番気の抜けているタイミング」は人により異なるので、施術中は常に観察し続けることが必要です。

これは、「メンテナンス期に入った患者さん」に対しても役立つ技能になるので、クセづいていない方はぜひやってみてください。

ではまた

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臨床経験が10年を過ぎ、今さらながら多くの経験は「学生時代に既に教わっている」ことの応用やそのものであることに気づきます。 現在日本では全日4年制のカイロ学校が存在しませんが、そこでの学びは短期養成のそれとは比較にならないほど、【テクニックをいかに安全に行うのか】を学びます。 このマガジンでは、それらを難しい言葉を使わず分かりやすく解説します。 何よりも患者さんのために、「安全に行えるカイロプラクティックとは何か」を一緒に学んでいきましょう。

このメモは ・カイロ学生時代にメモした先生の雑談 ・治療で絶対に忘れてはいけない注意事項 ・治療に役立つ知識 ・遠回りせず治療レベルを上…

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