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癒やしながら治療したい

結論

【癒やし系】【自称治療系】の方は「癒やしながら治療したい」と言いますが、【治療系】の方は「治療しながら癒やしたい」とは言いません。

 その理由は、「癒やしと治療」は両立できないことを、【治療系】の先生は知っているからです。

 チョット雑な言い方ですが、一方、【癒やし系】【自称治療系】の先生は、その言っている意味が分からないから、平気で「癒やしながら治療したい」と言います。

今回は、これについて深堀りしていきます。

治療と癒やし

 治療とは、主に病気やケガを治すことを指します。その際に痛みを伴うことも当然あります。

 例えば、病院や歯科医院でオペを受ける際、麻酔なしで受けるって想像できますか?

 痛そうで、チョット僕は耐えれそうもありません。当然、そこに癒やしの要素は0です。

 手技での治療も、症状を解決するための手段で、オペと同じようなものです。癒やしの要素は必要ありません。

 癒やしには、快楽以外に、不安を取り除く「安心」という要素もあると思います。そういった点で

 「医院では、症状以外の不安を、安心に変えるためのことをしていないか?」

と聞かれると、実際に癒やしを提供している医院は、多く見られます。

 ただ、例えば、廊下や部屋に飾られた花や絵、水槽やBGM、アロマなどの内装設備、カウンセラーなどメンタルケア系セラピストを雇うなど、治療とは別のところで、サービスは提供されています。

 言い換えると、医院で考えている癒やしは、治療以外で行なうサービスで、癒やしの効果は認めても、治療に癒やしを取り入れることはしません。

 ドクター…つまり治療家は、治療と癒やしを完全に分離しています。

治療も、癒やしも、症状の改善、不安の改善のためには、プロフェッショナルである必要があるからです。

 一方、【癒やし系】【自称治療系】セラピストは、ドクターでもできないことに挑戦し、それが可能だと言っているんです。

 「俺らは、治療も癒やしもプロフェッショナルだ」と

治療系セラピストが絶対にしてはいけないこと

 「症状がある場所と、原因になっている場所は違うんです。原因を治療してこなかったから、あなたの症状は治らないんです。」

 もし、あなたがこんな事を患者さんに伝えたことがあるのなら、自分の言動に矛盾がないか?と思い返してみてください。

  因果関係のある場所を、治療してこなかったから治らない、と言っておきながら、【癒やし系】【自称治療系】の方は、因果関係のない場所まで触っています。

 これは一見、良いことをしているように感じますが、治療と称して患者さんの体を触っているだけで、正直、〇〇ハラスメントです。訴えられないように注意しましょう。大げさに聞こえるかもしれませんが、深刻な問題です。

セラピストの立場により許されること

 しかし、治療ではなく【癒やし】であれば、主訴に関係なく患者さんが指定している場所や、体の疲れが取れそうな場所を、ケアすることはそれほど大きな問題にはなりません。

 症状に関係があろうがなかろうが、その方が癒やされれば目的達成です。

 癒やされていなければ、同様に〇〇ハラスメントなので、絶対にしてはいけません。

まとめ

昨日、『ゴットハンドになる方法を公開』 の中でこんなことを伝えました。

・症状の解決=治療系
・不安の解消=癒やし系、自称治療系

  テクニックに先走り、【癒やし系】【自称治療系】にいる間は、一生ゴットハンドになれません。逆に、本質から学び【治療系】に進むと、その先にはゴットハンドへの道が開けています。

 治療系が正義で、癒やし系が悪というわけではありません。どちらにも需要があり、価値があります。

 自分がやっていることは、癒やしなのか?治療なのか?

 していることと、したいことにギャップがなければいいですが、ドキッ!とした方は今回のブログを読みながら、いま1度自分の施術を思い返してみてください。

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