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コンビニが人々を教育し、啓蒙する

 最近、コンビニの珈琲をよく買うのである。

TSUTAYAライブラリでは、持ち込みドリンクがOKである。街のコミュニティセンターも兼ねているので、中でお弁当を食べてもいいし、自分で持ってきたお茶を飲んでもいい。

売れまくっているコンビニの珈琲というものを飲んでみようと思いトライしてみたら、値段の割に量も多くてフツーに美味しいので、利用するようになった。

コンビニアプリのクーポンを使うと、安いものが更に安くなる。価格設定がどうなってるんだと不思議に思うほどだが、生豆を焙煎するようになって、珈琲のコストは意外と安いということを学んだので、今となっては驚きはしない。

今までほとんど行かなかったコンビニなのだが、珈琲を買うためにだけ立ち寄るようになって驚いたことが多々あった。

この数ヶ月の間だけでも、びっくりするほどの進歩があった。

セルフレジが導入されるようになったのだ。

初めてやってみようと思った時には、色々と勝手がわからなくてアタフタしていたのだが、店員さんがとても丁寧にオペレーションを教えてくださった。可愛いらしい女性が手取り足取り教えてくださるので、ご高齢のオジサマ達が勝手に勘違いするんじゃないかと、BBAの私は少し心配になったり。

さて、普通の人ならこの状況でこう思うはず。

こんなに懇切丁寧に教える時間があるんだったら、レジに立ってくれたらいいのに、

と。

違うのよね。これで私に対する教育は完了したのだ。私はこれからずっとセルフレジを使えるので、店員さんは「今後、レジで私に対応するであろう時間」すべてをチャラにできたのだ。

びっくりしたのは、セルフレジの方に若い子達が並んでいたのだ!

キミたち、つい先日まで現金で払っていたでしょう?と思われる年代の子達である。隣のレジで受付をしていた店員さんが、彼らの一部を自分の方へ呼び寄せたくらいだ。

セルフレジのオペレーションが面白いのかな?

セルフレジは現金に対応していないので、何らかのキャッシュレス決済のツールをスマホに持っているか、交通系カードを持っているかのどちらかだろう。クレカが持てる年齢には見えなかった。

つまり、コンビニは、

1、キャッシュレス決済の啓蒙活動

および

2、セルフレジの操作についての教育

という大きな大きな役割を地道に担っているのであーる!!

来るべき「人件費がアホみたいに高くなる時代」に備えて、人々を教育しているのである。次世代に対応できる個人を地道に増やしているのである。

尊敬しちゃう。感動しちゃう。っていうか、少子高齢化で人材難が過ぎると、企業はかくも頭を使い、適切な方向に研究開発費を投じるのだと思ったよ。ぬるい環境ってマジで企業にとっては良くない。成長の機会を奪われるからなぁ。

ちなみに以下の本によると、2021年は「介護離職が大量発生する」というタイトルになっている。具体的な年代よりも、その方向性だけでも読んでおくといいよ。2冊の内容は似ているので(スタイルは違うけど)、一冊だけ読むとすれば、「未来の年表2」の方。方向性がよくまとめられていて、個人的な対策にも言及されている良書である。




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