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ウィル・シード社主催サントリー海外トレーニー研修にWELgeeが登壇!WELgeeが体現する「共創」とは?

WELgeeが大切にしている姿勢に、「共創」(Co-Creation)があります。共に、創る。さまざまな活動、新たな価値観、未来…。一口に言ってしまえばシンプルではありますが、難民の人たちとWELgeeがどんな価値提供をともに行っているか、もしかしたらイメージしにくい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

WELgeeでは、難民の人たちの育成やキャリア伴走だけではなく、難民の人が世界のリアルを伝える「アンバサダー」としてWELgee職員とともに企業を訪れ、社員の意識醸成やリーダーシップの活性化、SDGsやダイバーシティ&インクルージョンの理解促進に貢献する「研修事業」を行っています。この記事では、WELgeeが掲げる「共創」の事例として、株式会社ウィル・シード様とともに、サントリーホールディングス株式会社様にて実施をした海外トレーニー研修をレポートします。

共に、考える「グローバル座談会」

2021年11月26日、WELgee 事業統括 山本菜奈と、WELgeeアンバサダーのキャシーさん(仮名)が、ウィル・シード主催、サントリーホールディングスの海外トレーニー研修の一環である「グローバル座談会」に登壇し、50分のプレゼンテーションを行いました。研修はオンラインで行われ、全体で20名ほどにご参加いただきました。

ウィル・シードが主催する「グローバル座談会」の目的は、海外トレーニー(海外実務研修生)として渡航を予定している社員の方々が、社会問題への関心・視野を広げること、また、バックグラウンドの異なる様々な人と自分の意見を持って議論できるようになるためのきっかけづくりです。一見自社ビジネスから遠い「難民問題」をテーマにすることで、複雑な課題も捉え方によっては民間企業として課題解決に関われる余白があることに、気づいてもらう狙いもありました。
「グローバル座談会」でのWELgeeのプレゼンテーションでは、SDGsに関連づけ、社会から取り残された人たちの包摂をしながら、経済成長を目指す取り組みの例として、日本における「難民」の実情と、彼らを取り巻くエコシステムを紹介しました。

「難民問題」から新たな価値を創造する

まずは、山本とキャシーさんの自己紹介からです。東アフリカ出身のキャシーさんは、母国での生活、これまでの困難、難民として来日した経緯などを話してくれました。

◎キャシーさんがアンバサダーとしての想いを語ってくださった過去の記事はこちらからお読みいただけます。

その後、世界の難民の状況、WELgeeの活動内容について説明をしました。日本の難民認定率の低さに改めて驚かれている方もいらっしゃいました。

WELgeeの就労伴走事業部が運営する、難民人材と企業のマッチングプログラム「JobCopass」についての説明では、「難民の方々の多様なバックグラウンドや経験が活かされていないことのもったいなさ」「グローバル人材として捉えなおすことの可能性」を強調してお伝えしました。

◎「JobCopass」について詳しく知りたい方はこちらから:

プレゼンテーションのあとは、一旦ブレイクアウトルームに分かれて感想を語ってもらい、その後質疑応答に移りました。

研修の開催に携わったサントリーホールディングスのグローバル人事の方からは、「難民がこのような才能・経験にあふれ可能性に満ちた人たちだとは、人事として新しい気づきだった」というコメントがありました。「難民」のイメージを変えることに繋がる、とても嬉しい言葉でした。

参加した社員の方々からも質問をたくさん頂きました。その中で印象的だったやりとりを紹介します。

社員さん「企業にどんなことができるのでしょうか?」
キャシーさん「 ”難民の人にチャンスを与えること” だと思います。チャンスを与えられたら、難民の人は自分の実力を証明しようと一生懸命頑張ります。難民の人も社会に貢献できることを示せたら、次第に政府も受け入れの方針を変えると思います。」

ーーきっと、企業はそんなポジティブな連鎖のきっかけをつくることができます。WELgee自体、直接政府に提言するだけでなく、自分たちで民間と連携して、実例を積み重ねていくことで、社会に示していく、そんな方法を取っているのは、このポジティブな連鎖の力を信じているから。「会社にどんなことができるか」と積極的に考え、私たちにも見つめなおす機会をくださり、感謝です。

研修後アンケートでも、嬉しいお言葉をたくさん頂きました。頂いた感想のうちいくつかを紹介します。

⼀般的な難⺠=貧困というイメージ以外にも、政治や宗教、ジェンダー等の問題から難⺠にならざるを得ない⽅が実際にいらっしゃることを改めて現実のこととして認識することができました。”難⺠問題”という切り口で⾒ると、貧困問題や政治問題に目が⾏きがちですが、難⺠の⽅のバックグラウンドに目を向け、その⽅が⼈財として活躍できるように⽀援をしようという視点が、今回の研修の中で非常に面白いと思いました。
⺠間企業で働く者として、難⺠問題に対して何かできることはないか考えていきたいと思った。座談会の中であった「難⺠の⽅にチャンスを与えて欲しい」という要望を⺠間企業が率先して実施していくことで、国の難⺠に対する考え⽅にも変化をもたらせるのではないかと感じた。

プレゼンテーションがメインの研修ではありましたが、一方的な「授業」のような形でなく、発信する側も受け取る側も一緒になって考える、非常に充実した時間になったように思います。

登壇したキャシーさんのコメントも紹介します。

私たちの研修に参加してくださり、また難民がどのような経験をしてきたのかを理解してくださり、ありがとうございました。参加者の方々は、難民たちの本当の声を知るアンバサダーです。


今回ご担当いただいた、株式会社ウィル・シード グローバルHRD事業部 事業部長 藤森亜紀子 様にもコメントを頂きました。

海外トレーニーは、海外で生活し働くという貴重な経験をします。自社の海外ビジネスを学ぶだけで終えてしまうのは勿体ないと思っています。世界には、日本からは見えにくい問題が山積しています。また、SDGsが叫ばれる昨今、社会課題の解決をビジネス視点で考える力もグローバルリーダーには必要な要素です。世界で社会課題に取り組む多くのプレイヤーと将来のグローバルリーダー候補が接点を持てるのは貴重なトレーニング機会になっていくと思います。今回、WELgeeさんで活動する山本さんとキャシーさんにご登壇いただき、「難民」というテーマでお話しいただいたことで、普段の自分の生活から一歩外に目を向けると、社会課題にチャレンジする若きリーダーが存在すること、そして、解決すべき課題があることに気づけた貴重な経験となったと思います。

最後に…共創する仲間へ


「あなたはどんな課題からどんな未来を描きますか?」

WELgeeが社員の方々に投げかけた言葉です。
いまは「難民」の境遇に置かれた人たちにも、一人ひとり人生の目標や夢、関心のある社会課題があります。一見社会課題だと思われる彼らは、チャンスさえあれば社会課題を一緒に解決するアクターになりうる存在です。だからこそ日本のビジネスパーソンにも、さまざまな世界の社会課題にアンテナを張り、そこから自分の仕事や会社のビジネスを通じてどんな価値を生み出していけるか、自分ごととして考えていただければ嬉しいです。サントリーホールディングスや日本を代表して世界に挑戦する社員の方々と共にそれができたことは、「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」への一歩となりました。ありがとうございました。

本記事は、快適すぎて動けなくなる魔法のソファ「Yogibo」のスポンサーにより作成をされました。

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◎WELgeeの研修実施に興味がある方は、こちらからお気軽にご連絡ください。

https://www.welgee.jp/programs/changemaker


WELgeeの応援をありがとうございます。みなさまからいただいたご寄付は、主に難民申請者一人ひとりへの長期的なキャリアの伴走のための『JobCopass』運営費や、組織の継続的な基盤づくりに使わせていただきます。