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6月28日 ミニ対談 石 寒太×小澤 實「隠岐の楸邨俳句」開催のお知らせ


 皆さま、こんにちは。前回の記事にはたくさんのいいねやフォローをいただきありがとうございました。地元の方にもお喜びいただけたとの事で大変励みになり、ありがたかったです。
今回の「うたのはなし」は、俳句のおはなしです。私が陰ながら応援しているイベント「隠岐後鳥羽院俳句大賞」表彰式にあわせて隠岐神社拝殿で開催されるミニ対談「隠岐の楸邨俳句」のご紹介をさせていただきます。


会場は 後鳥羽院をお祀りする隠岐神社の拝殿
*・゜゚・*:.。..。.:*・参加費は無料です*・゜゚・*:.。..。.:*・


 海士町では隠岐にお遷りになられ当地にたくさんの歌を残された後鳥羽院の功績を後世に伝えるため、毎年、「隠岐後鳥羽院大賞」という詩歌の大会を開催いたしております。「隠岐後鳥羽院大賞」には俳句、和歌、短歌の三つの部門があり、このうち俳句部門のイベントとして開催されるのが
石 寒太×小澤 實ミニ対談「隠岐の楸邨俳句」です。
 俳人・加藤楸邨の弟子である石寒太先生は「隠岐後鳥羽院大賞」創設時から毎年選者を務められ、毎年隠岐・海士の地に通い続けてくださっています。
 また、同じく「隠岐後鳥羽院大賞」選者を務めてくださっている小澤實先生もまた、海士の地に思いを寄せてくださり俳句作品としてご発表くださったり、日本各地へ出向かれた先で「隠岐は行った方がいいですよ」とあちこちでおっしゃってくださっています。

 今回の対談では、石寒太先生、小澤實先生が加藤楸邨の隠岐での句をそれぞれ15句ずつ選び、お話をしてくださる濃密な1時間となっているとのこと。
 お二人が語らうミニ対談「隠岐の楸邨俳句」は無料でどなたでもお聞きいただけます。大変貴重な機会ですので、ぜひこの機会に、隠岐神社拝殿まで足をお運びいただけましたら幸いです。

[お問い合わせ先] 一般社団法人 海士町観光協会
電話:08514-2-0101
E-mail : info@oki-ama.org
[お願いごと]
ミニ対談「隠岐の楸邨俳句」は隠岐後鳥羽院大賞表彰式ツアー内のプログラムのため、表彰式の進行状況等によって開始時間が多少前後することも
ございます。何卒ご了承のほど宜しくお願いいたします。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

加藤楸邨と後鳥羽院


隠岐神社境内にある加藤楸邨の句碑

 俳人加藤楸邨は明治38年(1905)東京生まれ。水原秋櫻子に師事し馬酔木(あしび)同人として活躍。昭和16年、36歳の時突然隠岐に渡る。
それは、自分の句作や人生に悩んでいた楸邨にとって、敬慕してきた高貴な歌人・後鳥羽上皇に思いを重ねるための旅だった。
太平洋戦争の始まる直前であり、俳人たちにも思想的な弾圧の手が伸びはじめた暗く重苦しい時代。俳句界から孤立し、孤独と混沌を抱えた楸邨の胸に、隠岐の荒々しい自然と、太平洋戦争の始まる直前であり、俳人たちにも思想的な弾圧の手が伸びはじめた暗く重苦しい時代。俳句界から孤立し、孤独と混沌を抱えた楸邨の胸に、隠岐の荒々しい自然と、配流された後鳥羽上皇の孤独が押し寄せ、一気に178句の連作が生まれたのだという。
句碑に記された句「隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな」は、この連作の中で詠まれた一句であり、句集『雪後の天』に収録された楸邨の代表作のひとつ。
※参考:海士町ウェブサイト 観光スポット >> 加藤楸邨

 

[石 寒太先生 略歴]
昭和18年(1943年)静岡県生まれ。1969年に俳誌「寒雷」に入会し、加藤 楸邨に師事する。一方、超結社で20代作家を糾合し、「無門」(のち「Mumon」)を発刊する。これを発展的に改組し、「心語一如」を掲げて1988年に「炎環」を創刊し主宰する。「俳句αあるふぁ」(毎日新聞社)創刊・初代編集長。
句集『あるき神』『風韻』、『実践!すぐに詠める俳句入門』、『ハンディ版 オールカラー よくわかる俳句歳時記』など、句集および著作物多数。
毎日文化センター、朝日カルチャーセンター講師、NHKカルチャー青山・町田俳句教室講師、日本文藝家協会、近世文学会、俳文学会、現代俳句協会理事。
毎年いわば「句碑守(くひもり)」として隠岐・海士の地に通い続けている。
※参考:俳句結社「炎環」ウェブサイト「隠岐後鳥羽院大賞」ウェブサイト

[小澤 實先生 略歴]
昭和31年(1956年)長野市生まれ。平成12年「澤」創刊、主宰。
句集『立像』(俳人協会新人賞)、『瞬間』(讀賣文学賞詩歌俳句賞)、『瓦礫抄 俳句日記2012』。
著書に『万太郎の一句』、『俳句のはじまる場所』(俳人協会評論賞)、『名句の所以』、『芭蕉の風景 上・下』(讀賣文学賞随筆・紀行賞)など。
共著に『池澤夏樹編日本文学全集 近現代詩歌』、人類学者中沢新一との対談集『俳句の海に潜る』。
俳人協会常務理事。讀賣新聞・東京新聞俳壇選者。
昨年10月27日に上梓した第4句集『澤』が俳壇で最高峰の賞とされる第58回蛇笏賞を受賞した。(同作は俳句四季大賞も受賞)
※参考:「澤俳句会」ウェブサイト「隠岐後鳥羽院大賞」ウェブサイト
    株式会社東京四季出版ウェブサイト


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