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怠惰な僕のセネカへの挑戦:行動経済学の視点から

大学生活の中で、セネカの言葉「人々は永遠に生きられるかのように生きている」というフレーズが僕の心に刺さったことがあります。でも、正直なところ、この言葉を深く考えたことはありません。目の前の楽しみに流されてしまい、時間が無限にあるかのように日々を過ごしてしまいます。それを反省し、ここで行動経済学の視点からこれらの現象を考えてみることにしました。

怠惰な日常のリアルと行動経済学

僕の一日は、遅めの朝食から始まります。目覚まし時計をすぐさま止めてぼ~っとし、ようやくベッドから抜け出す。講義中にノートを取るよりも、SNSのタイムラインをチェックする方が楽しい。この「現状維持バイアス」は、僕がなじんだ快適なルーティンから抜け出すのを難しくしています。

一人空き教室でのんびりする時間や、夜遅くまでYouTubeを見つめる時間が、僕の日常を彩っています。これもまた「時間割引」という心理現象が働いているからです。将来の利益よりも、目の前の快楽を優先してしまうのは、人間の本能に根ざした行動です。

変わりたいと思いつつも

もちろん、僕も変わりたいと思うことがあります。試験前や課題提出の直前になって、焦りながら勉強する自分に嫌気が差すこともあります。しかし、「プロクラステイネーション(先延ばし)」の罠に陥ってしまうのです。行動経済学では、この現象は「現状バイアス」によって説明されます。

筋トレを始めようとダンベルを買っても、数日で飽きてしまう。語学の勉強も、意気込んで買った参考書が部屋の隅に積まれたままです。まあこれは“三日坊主”ですね笑
始めることに満足してしまい、継続することが難しくなってしまいます・・。

弱さと向き合うことの難しさ

僕にはたくさんの弱さがあります。特に、時間管理が苦手です。計画を立てるのは得意ですが、それを実行するのは難しい。「プレゼントバイアス」により、未来の自分が計画を実行するという誤った認識を持ってしまいます。面接やプレゼンテーション、グループワークも苦手です。人前で話すと緊張して、うまく言葉が出てこない。「損失回避バイアス」により、失敗を避けようとするあまり、行動自体を避けてしまうのです。

未来を見据えて今を生きることの挑戦

セネカの言葉が示すように、僕たちは永遠に生きるわけではありません。限られた時間をどう過ごすかが重要です。しかし、行動経済学の視点から見ると、僕たちは自然と目の前の快楽や現状に固執してしまいます。合理性・・なかなか難しいですね。

行動経済学を利用した改善策

行動経済学の知見を活用すれば、少しずつでも変わっていくための手助けができるかもしれません。たとえば、「ナッジ」を活用して、自分に小さな変化を促すことができます。毎日少しでも勉強するために、一目のある電車の中では本を読むようにする。筋トレを習慣化するためには、「コミットメントデバイス」を利用して、自分の行動を周囲に宣言し、実行しやすくするのも有効です。

セネカへの挑戦

怠惰な僕が、セネカの言葉に応えるための挑戦。それは簡単ではありません。でも、行動経済学の視点を取り入れることで、少しずつ自分を変える道が見えてきました。永遠に生きるわけではないからこそ、限られた時間を大切にし、自分の成長を目指していく。この挑戦を通じて、僕はもっと自分らしい、そして充実した大学生活を送りたいと思います。


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