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自分と向き合う文章術

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文は人なり。文章を読めば、その書き手の人となりが伝わります。つまり、文章と真摯に向き合うことは、自分と向き合うこと。それは、他者と真摯に向き合うことに繋がります。この共同マガジン… もっと読む
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記事一覧

スローコミュニケーションの魅力

近年、コミュニケーションのスピードは加速しています。手紙からメールへ、メールからLINEへ。 一回あたりの発信での文字数も短文になっています。典型的なのが Twitterの140文字。この140文字でさえも長く、Instagram などの画像中心のSNSが流行したり、LINEでのスタンプを使った返信が一般的なものとなったりと、いかに短時間で閲覧できるか・発信できるか……が求められている印象があります。 インターネットの通信速度が向上し、リアルタイムのコミュニケーションが求

自分を社会化するために

まいど、トホホな男です。 この共同マガジン「自分と向き合う文章術」では、自分と文と他者との向き合い方を模索しています。 そんな私が、新たな一歩を踏み出します。 きっかけは、橘川さんとの出会い。 先日2日間に渡り、橘川さんに同行したりお話を聴く機会がありました。 そこで感じたのは、橘川さんは不思議な言葉の力を使うこと。そして、人との関係性の中で生きていること。 まず、不思議な言葉の力について。 橘川さんのお話を聴いていると、胸がザワザワします。なにやらかき立てられます。 かと

それってデータですよね。あなたの感想とかあるんですか?

タイトルは、ひろゆきさんの有名な言葉をアレンジしたものです。 この言葉をひっくり返してみました。 データに基づいて主張することは大切です。 根拠のない主張は、なかなか説得力を伴わないものです。 しかし、一方で主張を伴わないデータの提示に意義があるかどうかは疑問です。 つまり、主張+根拠の重要性を示すという点で、この記事とひろゆきさんの言葉は共通するのではないかと思います。 主張を伴うデータの提示とはいえ、データの提示は何らかの主張を伴うことが多いです。 これは以前

LINE交換しよ、と言えなかった~スクリプトドクターの脚本教室・初級編~

ハイ、LINE交換しよ、と女の子に言えないトホホな男です。 ゆうても、その女の子と言葉を交わせるのは、ほんの数分。 職場で顔を合わせるのは、一週間に一回あればいいほう。 その際も予期せぬ遭遇なので、いつもあいさつ程度のやりとり。 なので、LINE交換しよ、というゴールへの道のりの途中で会話は終了。 だって、会っていきなりLINE交換しよ、って唐突すぎでしょ!? あらかじめ決めていたセリフを言っている感、ハンパねー ハイ、言い訳です。 だから、LINE交換しよ、と毎回言えてま

記事執筆の最難関は「何を書くか」を決めること

記事を書くにあたって最も大切なのは「何を書くか」を決めることだと思います。記事のテーマ設定。言い方を変えれば、「何を書くか」さえ決まってしまえば、比較的スムーズに記事を書ける印象があります。 「何を書くか」を決めるのは、簡単な時もあれば、難しい時もあります。時と場合によって様々。なかなか自分でコントロールできなくて、方法を模索しているところです。 「何を書くか」が決まっていると書きやすい私が参加している共同マガジン「自分と向き合う文章術」では、共同執筆者の”トホホな男の自

好きすぎて書くことも恥ずかしい

そんなの初めての気持ちです。 例えば、私はFCバルセロナが好きです。 メッシ以前、ロナウジーニョ以前のロナウド(ブラジルの方)の頃から好きです。 なので、FCバルセロナについて書こうと思えばいくらでも言葉が溢れ出てきます。 でも、いざ坂口恭平さんについて書こうと思ったら、なかなか言葉が出てこない。 なんか照れくさいのもあるし、私が言葉にするなんて恐れ多いし、もったいない。 Kindle unlimitedの契約期間が今日までなので、せっかくなので雑誌の流し読み中、

TPOと五感から「執筆環境」を考えてみる

note や ブログでの投稿を習慣とする人にとって、執筆環境の最適化は重要なテーマのひとつであると考えます。 少なくとも、私にとってはとても関心のある事柄です。 "トホホな男の自由作文" さんが投稿してくださった記事も興味深く拝読しました。 「自分と向き合う文章術」から「書くこと」を抽象化し、執筆に使用する機材という具体的な内容で記事を書いてくださっており、個人的にはとても嬉しい展開です。 こちらの書籍にも書かれていますが、具体的事象を抽象化し、得られた抽象的概念からま

正しい文章は、良い文章?

論理的、もしくは文脈が整っている文章って、正しい文章だと思う。 でも良い文章なの? オモロい文章なの? 人間って、正誤や善悪の二分法で表せる存在ではない。 白黒ハッキリしているワケではなく、その中間のグレーの濃さ、濃淡がある存在。 だから、ウソをつくし、後ろめたいこともある。 正しいことばかりじゃないし、悪いことしたなぁと後悔すると時も多い。 文は人なり。とするならば、文章にも間違いがあってもいい、ウソをついてもいい。 そんな文章こそ、人間味あるオモロい文章・人間だと思います

「とある男」から「トホホな男」へ改名したワケ

はい、こんばんわ。トホホな男です。 昨日まで、とある男でした。 実名とは異なる匿名として、どんな表現ができるのか? を確かめるために、先月からこのnoteで投稿してみた結果が分かりました。 当初から薄々感じてたことですが、実名と匿名で投稿の内容にたいした違いは生まれませんでした。 元々、実名でもできるだけホンネに近い内容を書いていました。 それは匿名という立場でも変わりはありませんでした。 ウソは書きたくない、できるだけできるだけ。 そして、もう一つ変わらない

文通でのやり取りが続かなかった話

4年ほど前に、手書きの日記を始めました。 始めて半年ほど経って、手書きから生まれる文章の可能性を広げたい。 と思い立ち、文通をしてみようとwebの文通募集の掲示板を通して、5人の方と手紙をしました。 5人全員、半年で手紙のやり取りが途切れました。 私からフェードアウトした方が一人と、残りは相手からの返信がなかったパターン。 その返信が途切れた理由は、いろいろあるかと思いますが、大きな共通点があります。 文通での会話のキャッチボールに、私が興味がなかった。 デフォルメすると文通

〈名詞〉を拾いあつめよ ~今はじめる人のための短歌入門 岡井隆/著~

はい、おはようございます。とある男です。 共同マガジン「自分と向き合う文章術」の(個人として)3回目となります。今回は「今はじめる人のための短歌入門」から得た気づきです。 常々、私は短歌や俳句をたしなんでいます。 なんて自己紹介で言えたら、カッコいいですよね。 そんな短歌や俳句と無縁なとある男が、とあるきかっけで短歌を詠むイベントに参加することに。 せっかく参加するんやったら、まぁ基本は押さえておきたいな。 少なくともNGワードを使ったりして、恥をかくのはイヤだなぁ。 そ

スキの数に拘りすぎない — 月間3万ビュー/スキ3,000回を経験した上で語りたいこと

noteのスキは心地よいものです。 たくさんスキがつくと嬉しいものですし、毎週月曜日に表示される「特にスキを集めました!」の通知を待つのはワクワクするものです。 しかし、スキの数に拘りすぎることもないと思います。 ひけらかしたくないのですが、私のダッシュボードの画像を掲載させていただきます。 過去最高の数値ですが、月間で3万ビュー、スキ 3,319回、コメント 188件。 多くの反応を頂いたことに感謝いたします。 しかし、逆説的ではありますが、この記事では、「スキの数に拘

分文主義~KING JIM ポメラDM200~

はい、おはようございます。とある男です。 この共同マガジン「自分と向き合う文章術」の2回目の投稿にして、いきなり話が飛躍します笑 私は、すぐに話を抽象化し、飛躍させてしまいます。 それはそれでオモロいと言われますが、飛躍させることで満足し、具体的な行動に落とし込めない。 そして、結局なにも実を結ばない。 今思えば、そんな人生です笑 ここから本題です。 作家・平野啓一郎さんが提唱された「分人主義」。 “「分人」とは、対人関係ごとに生じる様々な自分のこと” 自宅

人となりが伝わる文章を書きたい・読みたい — 共同マガジン「自分と向き合う文章術」をはじめます

ご縁がありまして、新しく共同マガジンに参加させて頂くことになりました。 声を掛けてくださったと ある男の自由作文 さんの文章が素敵です。 普段、私が思っていることを代弁して下さいました。 note に感じる居心地の良さにも繋がります。 note に投稿されている記事には「書き手の人となり」が伝わるものが多いと感じます。 そのような空気感ゆえに、私自身も自分らしく書くことができています。 「文章と真摯に向き合うこととは、自分と向き合うこと」 まさにその通り。 note