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スタッフインタビューvol.4:ウェブ出身のプロジェクトマネージャー、活躍中。

さて、ずいぶんお久しぶりの更新となってしまいました。

今日からまた、“週刊”にてお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。


今回の記事は、スタッフインタビューの第4弾!

東京オフィスでプロジェクトマネージャーを務める、高島 功さんにお話をお聞きしました。

GRAPHにはいろんなバックグラウンドをもつスタッフがいますが、高島さんはIT・ウェブ畑の出身。

GRAPHに入社した経緯や、現在担当しているお仕事について伺ってきました!

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▲高島さん。最初は物腰やわらかく、物静かに見えて、深堀りしていくと徐々に面白さがじわじわ滲み出てくるタイプ(八木分析)。


グラフィックデザインを学び、IT企業へ

八木:(以下、ーーから始まる太字部分は八木です)

ーー高島さんがGRAPHに入社されたのは、2018年4月でしたね。その前のご経歴について、教えてください。

高島:「学生時代は、グラフィックデザインを学んでいました。

その頃は、優れた広告やグラフィック作品が掲載されている『ADC年鑑』やJAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)の年鑑などを目にする機会も多く、さまざまなデザイナーが手がけたデザインを眺めるのが好きでした。

卒業後に選んだのは、東大生が設立したITベンチャー企業です。

システムの受託開発を行うエンジニア集団でしたが、僕が入社した後に、その会社がクラウドサーバーを一般の方に使っていただくためのサービスを始めました。

当時はまだクラウドサービスは一般のプログラマーには敷居が高いもので、サーバーエンジニアでないと扱いにくかったのですが、その会社は『ライトなプログラマーでも使える』ものとして、サービスを展開し始めたんです。

僕はそのサービスのデザインやウェブサイトのデザインを手がけていました」


ーーITを利用したサービスや、ウェブサイトのデザイナーとしてキャリアがスタートしたんですね。

高島:「そうです。

でも、自社サービスのデザインを手がけていくうちに、『自社だけにとどまらず、より多くのジャンルのサービスやウェブのデザインに関わりたい』と思うようになりました。

もともとグラフィックデザインが好きだったこともあり、より幅広いジャンルの顧客を抱え、デザインの実務ができるようにと、ウェブ制作会社へと転職したんです。

そこで3〜4年ほどウェブのデザインや、プロジェクト全体の進行管理に従事して経験を積みました」


「生きたデザインを考える」塾を受講して、GRAPHへ

ーーそこからまたGRAPH入社にいたるまでには、何かきっかけがあったのですか?

高島:「はい。

ウェブ制作会社で数年働き、『そろそろまた別の会社でウェブデザイン以外のこともやってみたいな』と思っていた2016年のある日、1枚のチラシが目にとまりました。

それは一成さんが講師をつとめ、デザインに関する実務全般を徹底指導するという、「北川一成GRAPH塾」の開講のお知らせだったんです。

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▲「生(なま)のデザイン」、つまりは生きたコミュニケーションを引き出すデザインこそ、これからの時代に必要なデザインだとして、全8回にわたって開催された講座。


この講座の開催を知って、「より多角的にデザインをとらえる機会になれば」と、受講を決めました。

ウェブ制作会社に勤めながら、3ヶ月間ほど、毎週水曜日の夜にGRAPHのオフィスに通って、講義を受けました。」


ーー「生デザイン塾」はいかがでしたか。

高島:「デザインの実務もさることながら、進化生物学や人間行動学の本を読み進めながら、『人間とは何か?デザインとは何か?』を問うことから始まったことがおもしろかったです。

また、過去に手がけた仕事についての考え方や印刷技術などについても詳しく話を聞くことができました。

さまざまな印刷技術についてもたくさん紹介してくれて、『この仕事もGRAPHだったのか』と改めて知ったことも多くありました。

受講生は8名ほどいましたが、講義の最後におこなわれたプレゼンテーションでは、僕が最優秀賞をとることができたんです


ーーそれをきっかけに、具体的な転職先にと、考えるようになったんですね。

高島:「『北川一成GRAPH塾』を受講してから1年ほどたった2017年の秋に、銀座の「クリエイションギャラリーG8」で『GRAPH展』が開催されました。

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▲「GRAPH展」。一成さんの学生時代のアート作品から、GRAPHの最新の仕事まで、時の流れとともに観覧できる展覧会でした。


この展覧会を訪れたときに、プロジェクトマネージャーの若狭さんをはじめ、GRAPHのスタッフと話をする機会があり、『人材は募集していますか』など、具体的なことを聞きました。

会社のことをいろいろと聞いて、『最終的にはカラオケができるかどうかも重要』という話も聞いたり(笑)。

そこで気持ちがかたまり、2018年の1月に面接を受けて入社にいたりました」

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▲カラオケは必須能力・・・!?(スナックGRAPHより)


入社後にたちはだかった“専門知識の壁”を乗り越えて

ーーGRAPHについては、入社前はどんなイメージをもっていましたか?

高島:「ひとことでいえば、“奇才の集まり”のようなイメージでした

“変な人”じゃないと、入れないのではないかと(笑)。

学生時代から、GRAPHが手がけたデザインについて目にしていましたが、当時は“変わったデザインをする会社だな”という風に見えていました

入社後の今では、一見、奇抜に見えるデザインも、ロジックに基づいて考えつくされていたんだということがよくわかるようになりました」


ーーデザインやブランディングを手がけている会社は多々あれど、GRAPHを選んだ理由はどんなところにありましたか?

高島:「やはり印刷工場をもっている、というところが大きかったと思います。僕はずっとウェブに関わってきたので、印刷のことはほぼ無知でした。

GRAPHに入ることで印刷の知識を得られるし、デザインの表現の幅が広がるのではないかと思ったのです。

そして、ブランディングを手がけていたことも大きな魅力でした。

GRAPHへの転職を決めた当時、僕は28歳くらい。

『ウェブデザインの経験があるとはいえ、今からデザイン会社に入って、デザイナーとして一から学ぶのは少ししんどいかな』とも思っていました。

ブランディングを手がけているGRAPHでは、プロジェクトマネージャーという職種があるので、これまでの経験を活かしながら、新しいことにも挑戦できるのではと考えたんです」


ーー実際にGRAPHに入社してからは、いかがでしたか?

高島:「最初は印刷やものづくりの仕事を、先輩である若狭さんと一緒に関わらせてもらいました。

兵庫県加西市の本社工場にも3週間研修に行っています。

あまり手先が器用な方ではなくて、パッケージのサンプルをつくるのも、紙を切るのも、最初は苦戦してばかりでした。

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いかんせん印刷に関する知識がほぼなかったので、何が正解なのか、そもそも何ができて何ができないのかもわからず、よく怒られました

ただ、お客様とのメールのやりとりや、打ち合わせの場にも行かせてもらえたことで、『お客さまがやりたいこと』や、目指す方向は理解していたと思います。

「それに対してGRAPHがどんな提案をできるのか」を、現場からよく怒られながらも、なんとか考えて、形にしていきました。

前職でも、仕様を決めて実際に手を動かしてつくっていくという、進行管理の経験がありましたので、そういう部分は生かすことができました


ーーやめよう、って思いませんでしたか?

高島:「思いました(笑)。

あまりにわからなくて、できなくて。

でもその頃に若狭さんが飲みに連れて行ってくれて、いろいろ話をしてくれました。

今までGRAPHにはいろんな人がいたこと、その中には印刷やデザインの知識も技術もない人もたくさんいたこと、そして、それぞれの人がどんなスキルや特性を活かして、いかにGRAPHで成長していったか、ということ。

それで、自分ももう少し頑張ってみようかな、と思えたんです」


ものづくりにブランディング、新しいジャンルへの挑戦もしてみたい

ーーGRAPH入社後は、どんなお仕事を手がけていますか。

高島:「いまは、印刷やものづくりの案件と、ブランディングの案件にちょうど半々くらいの割合で関わっています。

印刷案件で印象に残っているのは、Neruのアートディレクター、新井俊樹さんの名刺です。

個人の名刺とは思えないほど、こだわり抜いて、高いクオリティに仕上がったと思います」

Neru名刺

※Neruさんの名刺については、別記事にて後日ご紹介しますのでどうぞお楽しみに! 1枚の名刺に、いろんな技がつめこまれています!

 

ブランディングの案件に関しては、アートディレクターの吉本さんと一緒に動くことが多いです。

プリンスホテルさんの案件では、オリジナルスキンケアブランド「ASAGI」や、プライベートブランド商品のパッケージデザインなどのご提案に関わりました。

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▲プリンスホテルのスキンケアブランド「ASAGI」。シリーズに共通して使用されている「八海山の天然超軟水」を思わせる、澄み渡るような“ASAGIブルー”を開発し、ブランドカラーに設定。

▲「ASAGI」のウェブサイトのディレクションも高島さんが担当しました。【ベースデザイン作成:TONARI(トナリ)http://www.tonari.jp/


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▲「ひなた八十八夜 深蒸し煎茶」(上)/「The FIRST GREEN TEA」(下) パッケージデザインや撮影ディレクション、ウェブサイトの作成もGRAPHで担当しています。

※プリンスホテルさんの案件についても、後日詳細の記事をアップします!アートディレクター・吉本さんのインタビュー記事でも触れていますので、そちらもぜひ読んでみてください。


ーー前職の経験を活かしたお仕事もされていますか?

高島:「今でもウェブデザインの案件を手がけています。

案件によっては外部パートナーとチームを組むこともあるのですが、社内でできる範囲のことは、僕が中心になって手がける場合も多いです。

お客様から原稿をいただいて、自分でページ割りを決めて、編集して、社内のデザイナーにデザインをお願いして、また自分でもデザインをして、進行管理もします。

プリンスホテルさんの案件でもウェブサイトのディレクションをしていますし、GRAPHでロゴなどを制作した「神戸シューズ」さんのウェブサイトも、僕がつくりました。


ーー今後、こんな仕事をしてみたいなというジャンルや、興味をもっていることはありますか?

高島:「ブランディングの案件の中でも、これまでは既存のブランドや商品をリニューアルするという案件が多かったのですが、今後は、新規事業を立ち上げるところから関わってみたいと考えています。

また、GRAPHは自社でものづくりをやっていることもあって、商品やモノに対するブランディング案件が多いのですが、形のない、“サービス”のブランディングもおもしろそうだと思います。

ウェブサービスを提供している会社は、大きな会社であっても、自社のブランディングデザインにしっかり取り組んでいるところは意外にも少ない印象をもっています。

GRAPH社内でも体制をつくる必要がありますが、パートナーとなってくれる他社と共同で進めるなどして、新たなジャンルに対して挑戦していきたいです。

あとは・・・そうですね、猫が好きなので、猫の案件!(笑)

犬も好きですし・・・大学時代に茶道部だったこともあって、お茶にも興味があります

『犬・猫・お茶』。いつか関わることができたら嬉しいです!


今回のインタビューは、ここまで。

高島さん、ありがとうございました!









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