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この週末は久しぶりに麻婆豆腐を作ったのだが、毎度のことながらこれがなかなかビシッと決まらない。毎回70点くらいのものができあがる。豆板醤や甜麺醤、あるいは煮込む際の水、さらには最後に溶く片栗粉の量が未だに定まらないのだ。

食卓では70点くらいの麻婆豆腐をおいしくいただく。仕上げに花椒を振りかけるとますますそれっぽくなる。奥さんに「もうちょっと辛味あった方がええな」とか「片栗粉もうちょい欲しかったな」などレビューしながら箸を..いやレンゲを進める。奥さんも「まあね」とやんわり肯定はしつつ、文句をつけるような言い方にはならないよう気を配る。

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ここからが重要だ。ひと通り食事を終えると、片付けの前に鉄鍋に火をかけ、残った麻婆豆腐をチューニングしていく。辛味が足りない時は豆板醤を、とろみが足りない時は片栗粉を。こうして麻婆豆腐は進化していくのだ。

「進化版」を食べるのは翌日はそのさらに翌日。ちょうど豆腐にも味がしみわたり、辛味もとろみも抜群の仕上りを平日の夕食としてサクッといただく。最初からこれが食べられれば言うことナッシングなのだが、きっと次回もまた70点の麻婆豆腐を作ってしまうのだろう。

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