見出し画像

~ふたりだけの“自分らしさ”に出会えるお手伝いをしたい~カップルと作り上げたコンテンツづくりの裏側

こんにちは!note編集部のかりんです。

ウエディングパークより、自分に合う結婚式に出会える動画レポート「ムビレポ」が本日リリースされました!

ムビレポは、先輩カップルの結婚式当日の様子を音楽付きのショート動画で見られるレポートコンテンツです。様々な先輩カップルのリアルな結婚式当日の動画が並んでおり、結婚式場の情報やコメントも見ることができるため、感覚的に“自分に合う結婚式のイメージ”を見つけることができます。

2021年10月よりデザイン経営を取り入れているウエディングパークでは、全社員が『結婚するおふたり』、『結婚式をつくるウエディング業界の方々』、『そのすべてを取り巻く”社会の視点”』から、常に問い続けて、仕事を生み出すデザイン思考を大事にしております。

では、今回のムビレポはどのように出来上がったのでしょうか?企画からリリースまでの背景を、プロジェクトリーダーの松尾さんにお話を伺いました。

結婚式準備をもっとワクワクさせるために

社会的にあらゆる場面で「多様化」が進んでいると言われていますが、結婚式を取り巻く環境も同様に、カップルが結婚式に求めるニーズの多様化が進んでいます。ウエディングパークが運営する結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」においても、2021年4月にサイトのコンセプトを「自分に合う結婚式の見つけ方。クチコミサイト Wedding Park」に変更し、カップルごとにあるふたりのカタチに合った結婚式準備を行えるよう、コンテンツ開発や機能改善に努めてまいりました。

形式にとらわれず、「結婚式はカップルごとにカタチがあるもの」とサイトに訪れたカップルに伝えられれば、多くのカップルが結婚式準備をもっとワクワクでき、結婚式をの魅力を最大化できるのではないかと、動き始めたのが今回のプロジェクトのはじまりです。

私自身も日々の業務を通して、カップルごとにある様々な結婚式のカタチに触れる機会が多くありました。その経験から、カップルそれぞれの「ふたりらしい結婚式のカタチに出会えるきっかけ作りがしたい」と強く思っていたので、プロジェクトメンバーに選ばれた時はとても嬉しかったです。

考えているだけではユーザーは見えない

私たちのチームに与えられたミッションは「これから結婚式を考え始めるカップルのニーズに応えられるコンテンツ企画」でした。つまり、ターゲットやコンテンツ内容など、すべて0→1で考えていく必要がありました。

まず始めたことは、ターゲットの設定と設定したターゲットのニーズ(インサイト)を想定することです。まずは手探りで、既にあるデータやSNSを参考にしたり、同年代の友人に話を聞くことで情報を集めていきました。どんなカップルが存在するのか、どんな悩みを持っているのか、ターゲットとなるカップルのイメージを作っていきました。ですが、その工程を進める中、想像上の情報だけでは限界があると感じていたので、自分たちで導き出したカップル像が実際に存在をするのか、ユーザーインタビューで確認をすることにしました。

実際にユーザーインタビューを実施してみると、ふたりの性格や年齢、ライフスタイルなど多様なカップルが存在し、カップルごとに悩みや結婚式に対する価値観が違うことがわかりました。答えはひとつではない、でも何か共通する想いがあるはず。そう考えながらインタビューを進めていくと、いくつかキーワードが浮かんできました。

結婚式にはこだわりたいけど、こだわり方がわからない」

「自分たちらしく結婚式をやりたい

こう話してくださったユーザーに、自分たちらしさやこだわりを具体的に聞いてみると、はっきりとお答えできる方はほとんどいらっしゃいませんでした。

こだわりたいという意志はあるけど言語化ができない、なんとなく情報収集を始めるけど、イメージができないため何を基準にしていいのかわからない…

その悩みが、結婚式準備において大きなストレスとなっているのではないか、と私たちは仮説をたてました。もしそうならば、この課題を解決できるコンテンツがあれば、結婚式準備がもっとワクワクできるものになるのではないか

ユーザーインタビューを通じて、肌で感じたカップルのインサイトを基に、チームで考えをまとめ、今回の企画の方向性を決めることができました。

ユーザー視点で、思い切って、シンプルに。

ユーザーインタビューで得た気づきを基に、コンテンツの内容を具体的に考え始めました。

ターゲットと想定したカップルが理想の結婚式のイメージを見つけられ、自分たちらしさを言語化するためには、どんなものがあればいいのか…。コンテンツの切り口を考えていくことに、とても苦労しました。

当初私が考えた案は、「この機能や情報をいれたら良さそう」と浮かんだアイデアを一つのコンテンツに詰め込みすぎてしまい、何を叶えていきたいコンテンツなのかが不明確な案でした。そんな時、一緒に企画を進めていたデザイナーが「実際にこれを使うユーザーはどう思うだろうか?要素を盛り込みすぎだから、もっとシンプルに考えたらどうか」と、私とは違ったユーザー視点の意見をくれました。

いれたい要素の中から、優先順位を決めて思い切って削っていく

そうすることで、コンテンツで叶えていきたいことや目的が明確になり、沢山あったコンテンツ案から3つに絞って考えることができました。

ユーザー視点を大事にしながらシンプルに考えることが大切だと、デザイナーと対話をすることで学びました。

カップルとつくるコンテンツづくり

3つに絞ったコンテンツ案について、再度ユーザーにヒアリングをしました。ユーザーの声を第一にしたかったので、率直な感想や意見を聞きたかったからです。

コンテンツ案は、言葉での説明だけでなくイメージ図をつくり、どのような操作ができるか再現した簡単な試作品を用意しました(プロトタイプと言います)

プロトタイプを作ったことで、よりコンテンツのイメージが湧きやすい状態で、案を比較していただけました。プロトタイプがあると、そのコンテンツに触れた時の感想や、使用する際の導線、動き方を見ることができ、モノづくりにおいて大事な工程であると感じました。

このような工程でのコンテンツ作りは初めてでしたが、数字やデータだけではわからない“カップルのリアル”を感じ取ることができ、終始私はワクワクしていました。ユーザーの声を聞くことで、「カップルたちの課題を解決していきたい、理想を叶えてあげたい」と、より強く思いましたし、意見を聞いて企画に反映させることで、手ごたえを感じ自分たちの自信にも繋がりました。

最終的に、ユーザーから最も支持を得た案が「カップルの結婚式事例動画」。情報収集の多くをSNSでおこなうユーザー動向にも、最もマッチしたものでした。

何秒くらいが見やすいか、どんな動画だったら見たいのか…ユーザーヒアリングを基に「このコンテンツだったら使いたい」と思っていただけるような内容にブラッシュアップすることができ、プロジェクトが大きく前進しました。

こうして完成したムビレポは、まさに「カップルと創り上げたコンテンツ」だと私は思っています。

ムビレポで叶える“幸循環”

これまで、ムビレポのコンテンツ作りの裏側をお話しました。
最後に、これから叶えていきたい未来についてお話をさせてください。

プロジェクトリーダーとして構想することは、ムビレポを使うことでウエディング業界に“幸循環”が生まれてほしいということです。

自分たちのこだわりを言語化することができなくても、先輩カップルたちの動画レポートを見ることで、「私たちもこんな結婚式をやりたい」と理想のカタチを見つけられ、自分たちらしい結婚式を作るスタートになる。イメージができた“自分たちらしさ”を軸に、結婚式準備に携わるプランナーさんや式場以外のスタッフの皆様とも、細かい情報の共有ができ、理想の結婚式を挙げられる。さらに、その結婚式に参列したゲストや、ムビレポを見た別のカップルが、“自分たちらしさ”を見つける参考にし、また新しい結婚式へと繋がっていく…。この“幸循環”をムビレポで作っていきたいと考えています。

また、カップルが「挙げて良かった」と思える結婚式作りをお手伝いすることで、結婚式の魅力をもっと最大化できるのではないかと考えています。多様化が進む社会の中で、固定観念にとらわれない結婚式のカタチが広がっていけば、自分たちらしい結婚式を挙げるカップルが増え、結婚式の実施を検討していないカップルにも、「こんな結婚式ならやってみたい」と思えるきっかけ作りができるかもしれない。ムビレポを通して、ゆくゆくは結婚式の施工数の増加に繋がると嬉しいなと思っております。

結婚式の実施を検討し始めた人が、「まずムビレポを見れば、結婚式のイメージ作りをすることができる」と思ってもらえるよう、今後も機能改善を行う予定です。

ムビレポはカップルと一緒に創り上げたコンテンツなので、これからも皆さんの意見を聞きながら、愛されるコンテンツへと育てていきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?